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世田谷区の離婚講座ついて~その2~

浜田聡:
親権問題に取り組んでおられる、森めぐみさんに話を聞きたいと思います。

森めぐみ:
よろしくお願いします。

浜田聡:
今も国会議員の事務所を相当回られているんじゃないかなとは思います。
その行動力は非常に素晴らしいと思います。
日本は、離婚後の子供の親権を両親のどちらか一方が持つという単独親権という制度です。
それに関しては、いろいろと問題が指摘されているところです。
世界各国は、基本的には共同親権の国が多く、世界のスタンダードとは思っているんですけれど、日本はそういう状態になっています。
いろいろと共同親権化に向けて取り組んでおられる方がいます。
国会議員の中もそうですし、地方議員の方もそうですし、一般の方でもそういう方が多いわけですが、その中の一人である、森めぐみさんにお越しいただきました。
この共同親権・単独親権は非常に政治的な問題でありまして、なかなか世界のスタンダードといっても実現しないのには、いろいろと政治的な理由があるということです。

森めぐみ:
共同親権推進に触れていただいて、本当にありがとうございます。
今回は共同親権に至らない背景の一つの問題が、具体的に提示されるかなと思います。
共同親権じゃなくてもいいんですけども、いろいろ調べた結果、今の単独親権のままだったら未来の子どもたちが、とても可哀想かなっていうことがあるんです。
今回は男女共同参画がやっていることで、夫婦・親子がセパレートしやすい状況が作られている、という問題がわかったため、浜田さんにお願いして、皆さんに知っていただく機会を持たせていただいた次第です。

浜田聡:
中央政府の内閣府に男女共同参画局というのがあって、法律に基づいてできているわけです。
中央政府はそういうのがあるんですけど、地方自治体の役所にも、それぞれ基本的には男女共同参画課とか、そういう名前であったりします。
今回持ってきていただいたのは世田谷区広報で2023年8月4日の投稿です。

森めぐみ:
対象は女性限定で、離婚をめぐる法律制度の活用講座というのが、9月9日ともう1日2回にわたって土曜日、2回完結で、女性限定の離婚講座が世田谷区の男女共同参画課で行われました。
この講座の第1回で行われた離婚講座の内容に、これは良くないじゃないかなっと、不適切なことがありました。

浜田聡:
確かにTwitter上で音声テープの内容が流れていたのは承知をしています。

森めぐみ:
音声テープをどのような形で取得されて、私がメインになってTwitter上で拡散するに至ったか、お話をさせてください。
私はNPOキミトというNPO法人で、子供と不当に会えなくなった別居親、子供と一緒に住んでない方の親御さんのことを別居親と言うんですけど、その別居親の方たちは自殺リスクが非常に高い人たちが多いんで、この方たちと繋がりながら、頑張って生きていこうという支援事業をしています。
その中で知り合ったある別居親の方が、離婚講座が世田谷区で行われてるっていうのを知って、

・うちの妻はもしかしたらこの離婚講座に行って、自分に会わせなくても大丈夫な制度を悪用して連れ去りをしたんじゃないか。
・妻が置いてったノートに綿密な子供の連れ去り計画が書かれてあった。
・妻が一人でこれを考えたとは思えない、指南を受けてるんじゃないか。
・もしかしたら世田谷区の離婚講座に出席したんじゃないか。
・僕は女性じゃないけれども、母がこの離婚講座に参加をして、森さんに報告します。

ということで、その通りにお母様がこの離婚講座に参加をされまして、録音をしたという次第です。
そしたら、離婚講座の中で講師である女性の弁護士先生が、財産をへそくり的になのかもしれないんですけど、財産隠しですよね。
夫に知られてない口座を使って、わからないようにちょこちょこ財産を移し、裁判でその財産をバレないようにして有利な離婚しようっていうような指南がされていたことが分かりました。
その彼から「なんとか社会周知に使えませんか。子供の連れ去りをなくしたいです。区が公金を使って、子供の連れ去りに有利になるような、不適切なことを後押ししてるなんて、おかしいですよ。協力してください。」
ということです。

浜田聡:
音声については私もTwitter上で触れさせていただきました。
問題としてはまず倫理的な問題が挙げられるかなとは思いますが、法的にどうなのかっていうことで意見を募集させていただきました。
ただ、残念ながら刑事罰については厳しいという意見が大半でした。
著名な一色正春さんのコメントもいただきました。
ただ、民事的にはいろいろと追及できるんじゃないかみたいな意見もあり、これが違法じゃないのかみたいなところも問題視されていものもあって、それは確かにおっしゃる通りとは思いました。

森めぐみ:
私もある政治宗教関係で非常に有名なK弁護士さん。
旧統一教会の問題で一番有名なK弁護士さんに確認しましたら、これは問題ですと。
ただ、懲戒請求に関しては、夫婦間の財産に関して第三者がしがたい案件で、自分自身が懲戒請求をした過去から考えるに、難しいでしょうということでした。

浜田聡:
とりあえず私としては問題にしつつ、Twitter上で情報拡散の協力をしましたが、現状はその程度にとどまっています。
幸いにも世田谷区議員の方の目に止まったみたいで、期待したいです。

森めぐみ:
実はお電話で世田谷区議員の維新の"ひえしま議員"とは話をさせていただいていて、6日の区議会の中で質疑するということでした。
浜田さん、区議会のひえしまさん、私といった形で、この問題が本当にいいのかどうかっていうことを活発に議論しながら、国政レベルで話していけたらとは思ってます。

浜田聡:
国政レベルでは、そもそも内閣府の男女共同参画局が必要なのかどうかというところです。
もちろん、できた当初にはいろいろ社会的な背景もあって、必要とされて立ち上がって法律ができたんでしょうけれど、果たして今の時代にそれが合っているのか。
税金もすごい使っていますよね。
全国の自治体で、今回取り上げた離婚講座もそうですし、弁護士の方を講師にお呼びして講座を開くって、それなりにお金がかかります。
その男女共同参画局の存在意義みたいなところは、しっかり問うていきたいとは思っています。
共同親権というよりは子供の連れ去りって言った方がいいのかな。
これについては我々のところにも、たくさん要望は寄せられていますし、他の事務所もそうなんだとは思いますので、問題を意識されている議員さんはたくさんおられるとは思います。
かなりの国会議員の事務所を回られましたよね?

森めぐみ:
720は全部。断られたところもあるんです。
共同親権に反対なのでってことで、れいわ新選組の大石さんと、はなこさんのところは、1階の窓口でお断りされてしまったんですけど、それ以外は。

浜田聡:
反対と明確に出されるのは、わかりやすくていいかなと思います。
共同親権問題に取り組みに熱心な方というと、議連の会長の柴山昌彦さんはそうですし、あとは嘉田由紀子さんと三谷英弘議員かな。
あとは、その議連の時に前に座っておられる幹部の梅村みずほさんも熱心に取り組んでおられる議員のお一人かなとは思います。

森めぐみ:
だんだんの賛成の方は増えてきてます。
よく知らなかったから何とも言えなかったっていうのが正直なとこで。
皆さん慎重ですから、それでいいと思います。
最近は正しい理解をさせてもらいたいっていう要望も受けています。

浜田聡:
議員には数多くの意見が寄せられるんですけれど、その中で悩みの一つは、よくわからないっていうのが一つなんです。
ある程度は議員側の努力みたいなところもありますけれど、場合によってはわからないからスルーみたいなところもあると思います。
森さんがされたのは紙芝居でしたっけ?

森めぐみ:
国会議員の皆さんは忙しくて、なかなか勉強しがたいところを、紙芝居を使って

ほらっ見てください。
年間19万人の子供たちが父母の離婚を経験し、そのうち7割つまり14万人が親と会えなくなるんです。
びっくりです。
大事件、9割ですよ。
協議離婚っていうのがあって。

こんなふうに分かりやすくして、すぐわかるような工夫をしています。
家庭裁判所ってびっくりするんですけど、月に1回、2,3時間子供は親に会えれば大丈夫って思ってるんです。
なので、いくつかの場合は年に2回、子供に手紙を書いてもいいっていうのを、手紙交流って言って、これを面会交流にするんですよ。
全体の面会交流調定の11%が、実は直接会わない手紙交流、プレゼント交流、あとは写真送ってもらう交流って言って、全然面会でも交流でもないのを、面会交流にしてるとか。
なかなか知り得ない事実をわかりやすく紙芝居的な開く絵本にしています。

浜田聡:
私なりの親権問題の理解としては、とりあえず共同親権というのは、離婚した子供の親権を両親共に持つということ。
どちらか一方と生活するっていうのは、ある程度仕方ないのかなとは思いますけれど。
その中で片方だけとなっちゃうと、その親に問題があった時などは、子供にとっては不幸が訪れるかなとは思います。
一方でDVが原因で離婚された方などが共同親権になると、そこは問題じゃないかとして、単独親権派側の意見もあるわけです。
それは面会交流は何らかの対処をしながら、面会交流だけはできるようにと、できそうな気もしますけどね。

森めぐみ:
諸外国は様々な工夫をしています。
子供を、様々な人やたくさんの愛で育ててあげたい、それを基本に、やれることを工夫していく、そういう国になったらいいと思います。

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