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【党首討論】石破VS玉木 総理の問題発言!変わらぬ自民党をぶった斬る!

玉木雄一郎
国民民主党代表の玉木雄一郎です。
憲法審査会で長くさせていただいたので、石破総理の論理的な趣向、また非常に最も真っ当な憲法議論をしていたということで私も非常に尊敬をいたしています。

ただ石破総理、その石破総理が変わってしまったんではないかということを私も非常に懸念しているし残念な思いでいます。
自民党を変える変えられる、それが石破茂だと。
党内の人だけではなく党外の人も含めて期待をしたからこそ石破内閣が誕生したんだと思っています。
政治不信を払拭してくれると期待された石破内閣が、今新たな政治不信を生み出しつつあるんではないか、そのことを心配しています。

今からまず政治と金の問題をお伺いします。
これまでさまざまなことを御発言をされていたので、真摯にお答えをいただきたい。

まず政策活動費について伺います。
先ほども総理からもありましたが、政策活動費については廃止も含めて議論をするという発言がありました。
報道では公約にも「廃止を含めて検討していく」とそういった趣旨が書かれると聞いています。

伺います。
今日解散して来週公示、12日間選挙戦を行われます。
この選挙に関して1円も政策活動費は使わないということをここで明言してください。

石破茂
これから先選挙を行うにあたりまして、現在認められています政策活動費ということを使うことはございます。
それは色々な選挙区におきまして色々な事情もございます。
そして我が党の中で、御党をはじめ色々な党と厳しい戦いをしている、そういう地域もございます。
そこにおいて適法な範囲内において、現在許されています政策活動費を使うということは可能性としては否定はいたしません。

玉木雄一郎
これ問題発言ですよ。
森山幹事長、そして小泉選対委員長。
政策活動費は幹事長・選対委員長が使うんですが、我が党も使っていました。
ただ不透明なので言っておきますが、飲食とかには一切使っていません。
ただ使途の報告が義務付けられていないので、不透明だということで我々もやめました。

旧文通費についても2年前から全てホームページに出して公開しています。
旧文通費を公開して、そして政策活動費を廃止した。
これは現に二つ実行しているのは国民民主党だけです。
だから私は申し上げています。

総理、今大事な発言をされていて、選挙に仮に使うのであれば、選挙としての支出が報告に必ず求められます。
収入に関して分からないもの、それを計上して選挙を戦うんですか?
今、選挙に使うとおっしゃいました。
選挙にどのように使うんですか?
選挙に使った政策活動費は支出は受け取った総支部長がどこかで計上するんですか?
お答えください。

石破茂
それは法律に入された範囲内で適切に使うということです。

玉木雄一郎
であれば出す支出についても、誰誰に出したということは公開をしますね?
先般の通常国会で成立した政治資金規正法の改正案は施行日が2026年1月1日です。
それまでは大きな箱に分けてやるという義務さえかからない。
だから今回の衆議院選挙でいくら何に自民党が使おうが、報告する義務は全くないんです。

党から例えば総支部、あるいは誰か議員に出したということについては、出す必要もないし分からないんです。
ではそれは、むしろ積極的に公開をされるということですか?
明言してください。

石破茂
現在法律で許されるという範囲内で、適法適切に行ってまいります。

玉木雄一郎
現在の法律では政策活動費については公表は義務付けられておりません。
ということは「報告をしない」ということですか?

石破茂
現在法律で許される範囲内において適切に使用いたしてまいります。
それはそこにおいて、お金で政治をねじ曲げるとか、そういうようなことは一切考えておりません。
いかにして我が党として、この選挙を円滑に行うか、そしてまた多くの地域において、困難な選挙をいたしておるところがございます。
そこにおきまして、どの党も一緒でしょう。
我が党も一緒です。
そこにおいて適法・適切な範囲内で使うということです。

玉木雄一郎
いや、どの党も一緒じゃないですよ。
我々は使いませんし、そんな何に使ったかわからない、誰に渡したかわからないお金を使って選挙をやったら選挙自体が歪むじゃないですか。
全て公開されたお金で、入も出もきちんとお示しをする、そういった公平なルールで各党を戦うからこそ、選挙の公正性は担保されるんじゃないですか。
それが自由民主党だけ、これまでは幹事長には年間約10億、5年で50億とか石破幹事長も使われたということですけれども、それを今総理自身、この石破内閣の中で内閣総理大臣たる石破茂自民党総裁は、間もなく始まる選挙に公開義務のまだかかっていない政策活動費を使うと明言された。
それはこれから行われる選挙の公正性を担保することになるんでしょうか。
あるいは仮に百歩譲ったとして、合法だと思います。
まだ法施行がなされていませんから。
でもこれだけのことを自民党は起こしておいて、政治の透明性や資金の透明性や政治の公平性ということが問われる中で、自民党は公開義務のかかっていない何十億と言われるお金を使って、間もなく始まる選挙を戦うんですか。
辞めましょうよ、総理。
辞めたって自民党には十分お金があるじゃないですか。
うちはないけど。
だからこれ問われているんですよ、政治のありようが。

総理、私は対決より解決、政策本位でやってきました。
だから御党の政策であっても協力できるところは協力してきました。
でも政治に対する信頼が失われてしまったら、難しい政策なんか何一つできないんです。
だから御党の危機じゃないんです、今。
総理が見ているのは。
日本の危機なんですよ。
だから身を律しましょうよ。
そういった公開の義務がかかっていないようなお金は一切使わず、この選挙をお互い堂々と戦う。
そして新しい議席の中で新しい政治をつくり上げていこう、総理、明言してください。

石破茂
問題意識は委員と一緒です。
これは自民党の危機ではなくて、日本政治全体の危機だという認識は私自身強く持っておるところです。
そしてまた委員御指摘のように、政治に対する信頼がなくて、何を言っても意味がないということもよく存じていますし、委員と長い間議論してきた憲法改正だってそうでしょう。
誰もそれに耳を傾けてくれると私は思いません。
ですから委員がおっしゃいますように「この選挙は何だったんだ」「自民党は何でもやるのか」というような非難を浴びることがないよう、私自身、お金の使い道には心して臨みたいと思っています。

玉木雄一郎
違うんですよ。
もう行動で示してほしいんですよ。
将来、政策活動費の廃止も含めて、「検討・検討・検討」は前の内閣でいっぱい聞きました。
第二次検討使みたいになっているんですよ、総理。
だからそこは総理に求められているのは、決着と決断ですよ。
分かりやすいじゃないですか。
これだけの政治と金の問題を起こして行われる総選挙、お互い外に出さなくていいようなお金を一切使わずやると。
入りも出も明確にする。
一つは政策活動費を使わないということを自由民主党が率先してやることによって、政治を変えていく第一歩になるんじゃないですか。
もう一回お答えください。

石破茂
私は初めて防衛庁長官になったのが今から22年前です。
そのときから庁内の文書は「検討する」で終わることは絶対にいたしてまいりませんでした。
検討し、いついつまでに成を得るということでなければ、防衛庁の文書として認めないということを言ってまいりました。
それは農林水産省においてもそうでした。
内閣府においてもそうでした。
「検討・検討・検討」で終わるということは結局何もしないと一緒だということは、私自身強い意識を持っています。
その点は委員と全く一緒でありまして、これから先、政策活動費をどうするかということにつきましては、きちんと結論を得てまいります。
その上で今委員がおっしゃいましたこと、よく心してこの選挙に臨ませていただきます。

玉木雄一郎
いや、結局、何でそんなことで自民党は拍手しているんですか。
反省がないんですか。
石破総理、自民党を変える前に石破総理自身が変わってしまった、そのことを厳しく指摘して終わりたいと思います。

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