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アサシンクリードシャドウズの問題について

信長に気に入られた黒人男性・弥助、そして弥助を主人公の一人としているゲーム「アサシンクリードシャドウズ」こちらについて、今回もお話をしていきたいと思います。

連日、これについて発信の方をしています。
発信をすると多くの方がご意見をお寄せくださっています。

長い文章を書かれてくる方もいるんですけど、ある程度ポイントがまとまってないと読みにくいと言いますか量が多いのですが、今回はその中でも要点がまとまっているメールを紹介させていただきたいと思います。

弥助というのは黒人男性でこちらは実在したとされているんですけれど、それを侍とまで言い切ってしまうと、やはりそこは歴史的事実と確認されていないので言い過ぎなんじゃないかということです。
今回いただいたメールのポイントとしては、ゲーム設定で侍とするのは構わない。
ただ製作会社が弥助が侍であるというのを歴史的な事実として発信している、これはやはり問題だろうということで、そこは歴史改変と言っても過言ではないということです。

例えばこういうリンクが送られてきたんです。

「アサシンクリードシャドウズ」の製作関係者の記事だと思われます。
ゲームの紹介なんですけれど、その中でゲームの紹介もあるんでしょうけれど、歴史的な記述もあるわけです。

初めまして。
「アサシンクリードシャドウズ」の弥助問題を取り上げた投稿拝見いたしましてご意見させていただきたくご連絡させていただきました。
今回問題とされていることの一つは製作人が誤った歴史をゲーム内の設定ではなく、弥助の概要として発信されている点です。

この後に具体的な記述のところに移るんですけれど、そこの部分を私も出したいと思います。

The mystery of Yasuke is “perfect” for Assassin’s Creed

RELATED:Are Assassin’s Creed Shadows’ Yasuke & Naoe based on real people?

Naoeっていうのが忍者のことかな。
歴史的な忍者なのかな。
今回は弥助の方なんですけれど、弥助もナオエも実在の人物かということをここで書かれているわけです。
この後の読み上げるメールで問題視されているといいますか、そこで挙げられているところの一つを紹介したいと思います。

We know Nobunaga gave him a house, which means he was high in the social class, so that’s super interesting.

具体例の一つとして、訳「私たちは信長が彼に家を与えたことを知っている。それは彼が非常に高い社会的地位にあることを示していて、それは非常に興味深かった。」こういった発言がありますが、これは誤りです。
弥助の記録がある信長公記・イエズス会報告書・家忠日記にはそのような記述はありません。
これ以外にも外部メディアがトーマス・ロックリーによって大きく脚色されたインタビューなどをソースに、弥助が侍であるということを伝えてしまっている現状があります。

例えばこちらです。
CNNジャパンの2019年8月の記事です。

繰り返しになりますが、ゲームや漫画の設定として、「弥助は侍」は表現の自由で許されますが、弥助の概要としての「弥助は侍」は、歴史的改編であり許されてはいけないと思います。

概要というと言いにくいですけれど、ゲーム会社が歴史的事実として書いている、そういうことをこのメールの筆者の方が言いたいんだと思います。

私の示した事例以外にも以下の記事には「アサシンクリードシャドウズ」のこれまでの問題点が一部ソース付きで載せられていますので、良ければご覧になってください。

背景にはトーマス・ロックリーさんという日本大学准教授の書いた著書の内容を基にした、歴史的に事実と異なるんじゃないかとされる記述を基にして、こういうゲーム会社であり何でありというところの発信内容、それを歴史的な事実として書かれるのはやはりおかしいんじゃないかというお話だと思います。

問題は他にも色々あると思うんですけど、問題点の一つとして今回の紹介です。
前回の動画は確かブラジルの駐日大使館が弥助がウンヌンカンヌンという、英雄になったとかまで書いてありましたから。
弥助が英雄であったのであれば、多分日本の歴史を勉強している方々は、皆が弥助を知っているぐらいだと思うんですけど、すいません、私は弥助を今回の件で初めて知ったというぐらいですので、駐日ブラジル大使館の英雄という言い方も言い過ぎじゃないかなと思いますけれど、この問題は引き続きまた取り上げていくことになろうと思います。

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