
衆院選、自公過半数割れ?玉木雄一郎首相の可能性?
もうすぐ投開票の衆議院議員総選挙、自民・公明がなんと過半数割の可能性が出てきました。
そうなった際に新たな連立の可能性も指摘されていますし、玉木雄一郎首相の可能性なども出てきています。
そんな中、歴史的に確認しておきたいこととして、四十日抗争、こちらをチェックしておきたいと思います。
1年も経たずに次の解散があったという、そういう興味深い歴史的事実です。
夕刊フジの記事を少し紹介させていただきます。
自民・公明が過半数を割る可能性があると。
その時に「連立拡大 野党は延命拒否」ということで、まとっている記事が出ています。
さらに「石破おろしで玉木首相誕生」
あと「自民の連立拡大野党は拒否」という、このあたりは紹介したいと思います。
かつて歴史的には四十日抗争という、そのケースに近いのかなと思いました。
というのも選挙結果において、政権交代されるほどの敗北じゃないんですけれど、一方で過半数割れとなれば、現状を考えれば大惨敗ということになります。
かつてそういうことがあって、自民党内で四十日抗争というのがありました。
それは1979年になります。
色々と擦った揉んだがあって、結局1年も経たずに衆議院がさらに解散してしまって、その時に自民党が大勝したというものがあります。
衆議院総選挙のかつての歴史です。
昭和54年9月7日に総選挙をしてるんです。
その後、その翌年55年5月19日にも解散をしているということです。
なんでこんな短期間で解散したんだということなんですけれど、言ってみればハプニング解散です。
自民党内でごちゃごちゃあって、首相指名をどうするかを中心に揉めて、それで結局野党が当時は社会党だと思うんですけれど、成立しないと思ったけど不信任を出したら自民党が乗ってきてしまって、不信任が成立して解散してしまったというものになります。
昭和54年(1979)に自民党内で起こった約40日間におよぶ派閥間の争い。同年10月7日の衆院選敗北の責任をめぐって、主流派の大平派・田中派と反主流派の福田派・三木派・中曽根派などが激しく対立した。
[補説] 選挙戦当初に大平正芳首相が一般消費税導入を訴え、世論の反発を招いたことから、自民党は過半数割れを喫し敗北。首相の退陣を求める反主流派に対し、主流派は続投で譲らず、自民党は首相候補を一本化できないまま、大平と反主流派が推す福田赳夫の2人が首班指名選挙に出る異例の事態となった。首相には大平が再選されたが、組閣は難航し、抗争は11月半ば過ぎまで続いた。両者の対立感情は抗争後も解消されず、翌年5月に野党が、否決を見越して内閣不信任案を提出した際、自民党反主流派が本会議を欠席し、不信任案は可決。大平内閣は衆議院を解散し(ハプニング解散)、初の衆参同日選挙に打って出たが、選挙中に大平が心筋梗塞による心不全で急逝。自民党は衆参両院で安定多数を確保する大勝を収めた。
当時の大平氏がお亡くなりになったということで、弔い合戦みたいな意味もあったんですかね。
5月に解散して、結局6月22日に選挙ということで、初の衆参同日だったと。
そういうことも含めると色々と歴史的には重要なところなのかなと思います。
今回は同じことが起こるかというと、それは条件が全然違うので、そこはそんな単純なものではないとは思いますけど、一つの参考になるといいんじゃないかなと思います。
ちらほら四十日抗争の話はインターネット上でも出てきますので、この機会に知っておくといいのかなと思います。
私も今回初めて知りました。
衆院選(27日投開票)での自民党の戦況は、選挙戦序盤から中盤にかけて明らかに悪くなっている。
FNN(フジニュースネットワーク)が19、20日に行った情勢調査によると、自民党の単独過半数(233議席)は厳しい状況で、自公与党の「過半数維持をめぐる攻防」となっている。合同調査をした産経新聞も「自公過半数割れも」という見出し。また、朝日新聞が同時期に行った調査でも「自公、過半数微妙な情勢」だ。
読売新聞が先週15、16日に調査を行った際は、「与党過半数の見通し」という見出しで、同時期に調査した毎日新聞、日経新聞、共同通信も同様の予測だった。わずか1週間弱の間に「与党過半数」が危なくなってしまった。
与党過半数割れになると、どうなるのか。
まず、過半数を確保するために連立の組み替えをしなければならない。日本維新の会か、国民民主党に入ってもらうか、それとも立憲民主党との大連立か。
石破茂首相(自民党総裁)の責任問題も浮上する。
すなわち「石破おろし」が始まるかもしれない。政権の中枢にいる菅義偉副総裁、森山裕幹事長らは、先日の総裁選で石破氏に惜敗した高市早苗前経済安保相を後継にしたくはないだろう。と言って他の総裁選メンバーを後継にするのは筋が立たない。
だから、岸田文雄前首相の再登板もあり得るのでないか。
選挙のたびに指摘されるのが、メディアの事前予測が及ぼす「アナウンスメント効果」だ。これは有権者が事前予測で強そうな政党(候補者)に投票して自分も「勝ち組」になろうとする「勝ち馬に乗る」ケースと、弱い政党を「負けさせたくない」と考えて応援する「判官びいき」のケースの2つがある。
これは面白いことに欧米では政治だけでなく、ビジネスの世界でも広く見られる現象で、「勝ち馬に乗る」を「バンドワゴン(サーカスの音楽隊)効果」、「判官びいき」を「アンダードッグ(闘犬のかませ犬)効果」と呼ぶ。
今回、有権者が「判官びいき」をしたら、与党で過半数を確保し、「石破おろし」も先送りとなる。問題は「勝ち馬に乗る」場合だ。
予測で立憲民主党が小選挙区で自民党に競り勝っているというのは分かるのだが、それでも候補者が少なく第1党にはなれないだろう。つまり自民党中心の政権は続く。むしろ怖い存在は国民民主党で、議席倍増の勢いがあるという。
国民民主党の玉木雄一郎代表は21日、政策の実現や入閣を条件に連立に加わる考えは「全くない」と明言した。だが、私がこれまで何度も書いてきたように、国民民主党は自民党に連立入りを「お願い」されたら入閣ではなく首班を要求しなければダメだ。
すなわち、「玉木首相の誕生」である。これだと石破氏が首相ではなくなるので、自民党も「石破おろし」をしなくてすむという利点もある。余計な政治エネルギーを使わないでいいのだ。「勝ち馬に乗る」場合はこれが最も「すわりのいい」シナリオではないか。
ここは、ああだこうだ考えても仕方ないのかな。
どうなるかより、どうするかっていうのは重要だと私は常々思っているので。
衆院選で自民党と公明党の与党で過半数割れするとの情勢予測を受け、石破茂首相(自民党総裁)ら党執行部は危機感を強めている。森山裕幹事長からは野党との連立を画策する発言も出ているが、野党側はそろって拒否した。
立憲民主党の野田佳彦代表は22日、「内閣不信任決議案を提出した対象の政党と組むのは基本的にはあり得ない」と述べた。
国民民主党の玉木雄一郎代表も連立を否定する一方、「良い政策には協力する」として「部分連合」には含みを残した。
日本維新の会の音喜多駿政調会長は「政権を組む可能性は限りなく低い」と話した。
自民党・公明党で過半数割れを起こす可能性があるということみたいです。
JX通信も確率を出していたんです。
こちらJX通信社の米重さんのポストになります。
きょう時点の自公過半数割れの確率:70.9%
— 米重 克洋 (@kyoneshige) October 23, 2024
※10/23当選確率シミュレータ 選挙区議席推計+朝日情勢調査の比例区予測(中央値 自民56/公明20)
📊 https://t.co/bj5HPmh9MA pic.twitter.com/iIbyASLESs
10月21日から22日にかけて、一気に過半数割れの推移・確率が上がっているというのは非常に興味深いところかなと思います。
今回は夕刊フジの記事の紹介と、あと四十日抗争を紹介させていただきました。