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深圳での日本人男児刺殺事件の背景

「邦人男児刺殺・反日模倣犯危惧」夕刊フジの記事を紹介しつつ、日本の対中国外交、特に中国大使、そして中国における反日教育などについてお話していきたいと思います。

反日模倣犯危惧ということで、今回まず記事の方を紹介させていただきます。
深圳において10歳の日本人の男の子が中国人に刺し殺されたという痛ましい事件が起こりました。
先日も動画で取り上げたわけですが、今回も続いて取り上げさせていただきます。
まずはお亡くなりになられた男の子のご冥福をお祈りいたします。
そしてご遺族に心よりお悔やみ申し上げます。

3面に記事がありまして石平さんのコメントが寄せられています。

中国広東省深圳で日本人学校に登校中の男子児童(10)が刺殺された事件をめぐり、中国で続く「反日教育」が惨事の遠因になっているとの見方が浮上している。中国側は「個人的犯行」「偶発的事件」との発信を強めているが、識者は習近平政権下で「反日教育」が一般国民にも広がっており、「模倣犯」の出現を危惧する。

「犯行の背後に、長年続いてきた『反日教育』の影響があるのは間違いない」

中国事情に詳しい評論家の石平氏はこう断言した。

事件に対して中国の日本人社会では不安の声が上がっているが、事件の詳細はいまだに不明のままだ。

逮捕された容疑者の身元については、複数の犯罪歴のある44歳の男という程度しか公表されておらず、男が日本人を狙っていたのかなど動機面は、ほとんど明らかにされていない。

地元紙「深圳特区報」(電子版)は20日、警察が「偶発的な事件」と判断したと報じた。

これに対し、日本側では容疑者が日本人児童を狙ったとの見方が強まっている。制服で登校する地元児童と異なり、私服の日本人児童は容易に見分けが付くためだ。事件が起きた18日は満州事変の発端となった柳条湖事件(1931年)が起きた日で、日中関係が悪化した2012年には「反日デモ」が起きた。

「反日教育」は中国でどれほど浸透しているのか。今後、同様の事件が起きる心配はないのか。

石平氏は「『反日教育』が本格化したのは1989年の天安門事件以降で、今回の容疑者は影響をまさに受けてきた世代だ。習政権になってからは、『戦狼外交』に代表される他国への横暴さが目立っており、そうした姿勢が一般国民にも影響を与えている。中国のSNS上では今回の事件の容疑者を英雄視するような書き込みも見られ、『模倣犯』が出ることも危惧される。日本人駐在員の家族、特にお子さんらは帰国させるべきではないか」と話した。

私もこの件を受けて、やはり日本が中国への渡航する際の危険レベルの引き上げをまずはすべきではないかと。
今ゼロなんです。
あと緊急帰国の呼びかけというのをしても悪くはないと思っています。
数ヶ月前に別の中国の蘇州で、日本人の子どもが襲われて、この時は中国の方が身代わりになってお亡くなりになるという事件があったわけです。
それが数ヶ月で立て続けに起こっているということでありますので、中国当局は今回の件に関して偶発的とか言っていますけど、そういうことを言い続けるのであれば、やっぱり日本は日本としてしっかりと対応すべきだと思います。
中国政府に説明を求めるというのはもちろん当然なんですけれど、それができないのであれば、日本政府としても対抗措置というのはしていくべきではないかなと思います。
この件を受けて中国の方は日本の海産物を輸入開始とか言い出しましたけれど、中国としてもそういうことをするということは、中国としても「しまったな」と思っているんだと思います。

今の日本の中国大使の方は皆さんご存知でしょうか。
金杉憲治さんと言います。
前任の中国大使が垂秀夫さんという方で、この方はすごく仕事ができる中国大使ではないかと評価されている方も多いんじゃないかなと思います。
私もそうなんです。
それを象徴するような記事を紹介したいと思います。
昔の記事なんですけれど夕刊フジです。
時期が2023年8月23日ということで今から1年前です。

これ以外にも垂秀夫大使は、とにかく高く評価されているようなお仕事をされているんじゃないかなと思います。
NHKニュースで調べてみると出てきました。
「異色の大使」ということで中国に対して毅然と対応されていたということです。
また垂大使を特集するような形でも取り上げてもいいんじゃないかなと思います。

今回の件を受けて金杉憲治、現大使がどこまでされるのかというのは、ただ少なくとも現状では厳しい評価が出ているかなと思います。


山上信吾さんというのは前のオーストラリア大使の方だったと思います。

もう一つ山上信吾さんのX上のポストを紹介します。

山上信吾さんの意見というのはもっとなことだと思います。
私としても、やはりこういう怒りというのは当然ではあります。


一方で、ここについては落ち着きも必要だなと思いまして、その時に暴支膺懲という言葉があるわけです。
これは支那事変の時、日本の中で対中感情を煽るような用語と言っていいんじゃないかなと思います。
「憎き中国人を倒せ」と、そういう意味だったと思います。
ただあまり煽りすぎても、煽りすぎて日本人が中国に対してよからなことをすると、それは中国のつけ入る好きを与えることになるので、落ち着きも必要だなとは思っています。

今回なんですけれど、反日教育というのについて、自分なりに調べてみたというか、公の日本政府が発信している情報をもとに色々と調べてみたという感じになります。
結論から言うと、中国においての反日教育というのは江沢民時代にかなり行われてていたと、そういう記録は日本政府の方でもいくつも出ているんですけれど、じゃあ今の習近平の時はどうなんだというのは、先ほどの石平さんのコメントには少しあったような気がするんですけど、今の日本政府の方からは情報があまり出ていないので、そこは日本政府としても現状の反日教育というのは調べるべきなんじゃないかなと思います。

文部科学省のウェブサイトなんですけど、中国の学校系統図というのがあって、文部科学省ということで主要な国の教育システムというのはある程度調べているんだと思います。

各省庁にはサイト内検索ができて、反日教育っていうのを入れてみると、文部科学省の中での反日教育というのがヒットするのが出てくるわけです。

中国の江沢民前国家主席が10年間の徹底した反日教育を実施したおかげで、今では中国人民は大変反日的になっている。

他の省庁でも出てくるんです。
ということで次に外務省に行きましょう。
少し古いんですけど、富士ゼロックス株式会社取締役会長の小林陽太郎さんが「新日中友好21世紀委員会第三回会合をふりかえって 新しい時代の日中関係をどう築くか」というテーマでお話をされておられます。
今はこういう論調で話はできないんじゃないかなと思いますけど。
「中国と仲良くしましょう」っていうそういう話でした。
ざっと見てきたところなんですけれど。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/jc_yuko21/j_ronbun.html

2.相互認識(国民感情)
二つ目は、現在の日本、中国をお互いにどう見るかという相互認識の問題だ。
交流が増え、メディアを通した情報も格段に増加しているなか、かえって相手国を猜疑心をもって見る人々が増えているのは大変残念だ。
日本においては、この問題の背景として、江沢民前主席にはじまる反日教育の影響や、中国メディアの報道の偏り、中国政府による国内問題に起因する国民の不満の対日問題への転嫁等が取り沙汰されている。

現状の中国における反日教育がどうなっているのかというのは、少なくとも文部科学省・外務省で調べた範囲では「よくわかりませんでした」ということです。

防衛省の方を見ておきたいんですけど、こちらも「反日教育」と入れて検索してみると少し出てきます。
これは調べるのが大変そうで、ピッタリとヒットするというわけではなかったです。
防衛白書とかにそのページがヒットするといいかなと思ったんですけど、そう上手いことはいかなかったです。
警察庁の方でも似たような感じだったかなとは思います。

ということで、霞ヶ関のいくつかの省庁の中でサイト内検索をしてみた限りでは、現状の習近平国家主席での反日教育がどのようなされているのかというのは、簡単に調べた範囲なので十分把握できませんでしたということで、これについては私の方でもさらに国会の方で調査室であったり国会図書館とか調査機関が使えますので、そういうところで調べてみようかなと思います。
繰り返しになりますけど、江沢民時代には明らかに行われていたということなので、そういう人が今40歳で我々と同じ世代ぐらいなのかな。
とにかくそういう中国の経済のみならず中国を支えていくような人間が反日教育を受けてたものとなると、色々と厄介だと思います。
日本もやっぱり教育においては、対中国であったり対ロシアに関しては、反中・反ロの感情を煽るような教育はある程度はやるべきだと思うんです。
ここについては今回の本筋とは違いますけれど、私の考えとしてはそういうものがあるということです。

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