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ウクライナの越境攻撃からわかること
ウクライナがロシアに越境攻撃をして数日が経過しました。
これに関してのNHKの記事、そして有識者の意見などを紹介したいと思います。
今、倉敷市に帰ってきています。
今回もウクライナのロシアへの越境攻撃の記事と紹介となります。
NHKのニュースがこういう記事を出しています。
この記事を一部紹介させていただいた後に、有識者の武内和人さんの意見を紹介させてもらおうと思います。
ウクライナ軍 越境攻撃で約1000平方kmのロシア領土制圧と主張https://t.co/mROijiVhKb #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) August 13, 2024
ウクライナ軍は、ロシア国内への越境攻撃でおよそ1000平方キロメートルのロシアの領土を制圧したと主張し、現地では激しい攻防が続いているとみられます。
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では今月6日以降、ウクライナ軍が越境攻撃を続けていて、シルスキー総司令官は12日、これまでにおよそ1000平方キロメートルのロシアの領土を制圧したと主張しています。
これは東京23区の面積の1.5倍余りにあたり、おととし2月にロシアの軍事侵攻が始まって以降最大規模の越境攻撃です。
これに対しロシア側は、クルスク州のスミルノフ知事代行がウクライナ軍が部隊を展開しているのは国境から12キロの地点、幅およそ40キロだとしたほか、ロイター通信は複数のロシア政府高官が制圧されたのはウクライナが主張する面積の半分以下だとしていると伝えています。
クルスク州では激しい攻防が続いているとみられ、ロシア国防省は13日、クルスク州でウクライナ軍の無人機12機を迎撃したと発表しました。
今回のウクライナ軍による越境攻撃について、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は「プーチン大統領とロシア軍の幹部は『ウクライナには戦いの主導権をとる能力がない』と誤って評価していた可能性が高い」と指摘し、ウクライナが奇襲作戦を成功させたとする分析を明らかにしました。
戦争研究所というのはISWということで、Twitter上でも記事が読むことができるわけです。
要は最後の戦争研究所の主張は、ロシアとしてはウクライナが主導権を取る能力がない、つまり越境攻撃はしてこないだろうと侮っていたという評価みたいです。
それで今回、ウクライナが奇襲攻撃に成功したという見立てです。
今回のNHKの記事を踏まえて、有識者の方のご意見を紹介させてもらおうと思います。
前回も紹介しましたけど、武内和人さんという方のご意見を紹介させてもらいます。
12日、プーチン大統領はクルスク州に侵攻したウクライナ軍の報告を受け、「国防省の任務は敵をわれわれの領土から追い出し、国境を確実に守ることだ」としてウクライナ軍を領土から撃退するよう指示し、「敵は将来の交渉を有利にしようとしているようだ」と述べたことが伝えられています。1/ https://t.co/RnjiAXtH0z
— 武内和人/Takeuchi Kazuto (@Kazuto_Takeuchi) August 12, 2024
BBCの報道では、ロシア政府はこの件で憤っており、ウクライナの住民に対する攻撃を激化させる可能性があるとの英国軍の匿名の見解が伝えられました。クルスク州だけでなく戦域全体で激しい攻防が起きることが予想されます。https://t.co/xcVgpC4nwL
— 武内和人/Takeuchi Kazuto (@Kazuto_Takeuchi) August 12, 2024
2/
ウクライナ軍がクルスク州の作戦に使用している部隊の規模は明らかにされていませんが、ウクライナ政府関係者は数千名と述べています。いったん陣地を固め、防御戦闘の態勢を整えれば、その倍以上のロシア軍の戦力に対抗することができるでしょう。3/3
— 武内和人/Takeuchi Kazuto (@Kazuto_Takeuchi) August 12, 2024
今回のウクライナの越境攻撃を観察していて、今回かなり戦況が変わったわけです。
今後ウクライナ軍が越境攻撃して、そこに陣地として留まるのかどうかわかりませんが、少なくとも現時点ではうまくいっているし、ロシアにとっては厄介な状態だということが想定されるわけです。
やはり自陣防衛のみというのは限界があるなと。
攻撃は最大の防御という言葉もありますので、今回のウクライナの攻撃というのは日本にとっても考えさせられることが多いんじゃないかなと思います。
もう一つ武内和人さんの意見を紹介させてもらいます。
今回のウクライナの越境攻撃というのは正当性があるのかということなんですけれども、ただこれに関してはロシアがウクライナの領土を攻めていますので、これに関しては正当性に関してはおそらく問題ないだろうという論調の意見になります。
今回、ウクライナが実施した攻勢作戦の法的根拠については、私は現時点で国連憲章51条に定められた自衛権の範囲である可能性が高いと考えています。自衛権に基づく防衛活動では、自国に加えられた武力攻撃と均衡性があり、かつ武力攻撃を撃退する上で軍事上の必要性がなければなりません。1/
— 武内和人/Takeuchi Kazuto (@Kazuto_Takeuchi) August 13, 2024
ウクライナ政府関係者はクルスク州の占領地を併合する意図がないことを述べていますが、これは軍事上の必要性という要件に配慮した立場です。現在進行中のロシア軍の攻勢でウクライナがさらに多くの領土を失うことを防ぎ、また失地を回復するための措置とされています。https://t.co/8Unv7XTisc
— 武内和人/Takeuchi Kazuto (@Kazuto_Takeuchi) August 13, 2024
2/
ウクライナが将来この立場を変え、ロシア領土の併合に動くなら話は別ですが、ここまでの状況を踏まえれば、ウクライナがとった軍事行動の法的な性質はロシアがすでに行っている軍事行動のそれと同じものと見なすことはできないと私は考えています。3/3
— 武内和人/Takeuchi Kazuto (@Kazuto_Takeuchi) August 13, 2024
補足しますが、どのような形であれ武力紛争がエスカレートすることは国際社会の平和と繁栄にとって望ましい事態ではありません。
— 武内和人/Takeuchi Kazuto (@Kazuto_Takeuchi) August 13, 2024
しかし、国際社会の支援が政治的な理由から限定されており、ウクライナは単独でロシアの脅威に対処する必要に迫られていることは考慮されるべきだと思います。
戦争について思うことはたくさんあるのですが、どのような立場であれ、一人でも多くの人に生きていてほしいというのが、私の根っこにある気持ちです。
— 武内和人/Takeuchi Kazuto (@Kazuto_Takeuchi) August 13, 2024
今回のウクライナの越境攻撃、現状はそれなりにうまくいっているんじゃないかということで、ウクライナの司令官の方もかなりのやり手なんじゃないかと思われます。
もちろん戦況というのは刻一刻と変わりますし、ロシアは軍隊についてはウクライナにかなりやられているとは言ってもやはり大国でありますので、そこは一筋縄ではいかないんだろうとは思います。
今回はNHKの記事などを紹介させていただきました。
皆さんのご意見などお寄せいただければと思います。
繰り返しになりますが、やはり自陣防衛のみというのは限界があるということです。