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103万円の壁 特定扶養控除の年収要件額を引き上げ 学生バイトもっと働ける!

今日も「103万円の壁」の話をしたいと思うんですが、今日はあえて「もう一つの103万の壁」というふうにさせていただきました。

今まで私たちが言っていたのは基礎控除を上げようということで、基礎控除と給与所得控除を合わせた額が103万で、これを178万円に上げようということを言ってきました。
学生の皆さんから本当に沢山の要望をいただいて、私たちも今、合わせて必死に訴えているのが、もう一つの103万の壁と言われる特定扶養控除なんですけれども、この引き上げも決まりました。
これから具体的にどうなっていくのか、このことを話をしたいと思います。

基礎控除の引き上げっては、全ての人に控除額が大きくなるってことは課税対象所得が小さくなって、全員に減税効果が及ぶ、これを引き続き頑張ってます。
178万円になるように頑張ってます。

もう一つ、学生の皆さんが自分が働いて103万超えると税金がかかり始めるって話と同時に、103万超えるとお父さん・お母さんの税負担が増えるので「やめといてくれ」と。
「1年間の稼ぎを103万に抑えてくれ」と言われてる人はいっぱいいると思います。
あるいは親御さんで息子さん・娘さんに、そう言ってる人はいっぱいいると思います。

この特定扶養控除も所得基準がたまたま103万円ということになっているので、ここも引き上げれば、端的に言うと学生のバイト、皆さんもっと働けるようになります。
10月とかで働くのやめて11月のバイトのシフトに入るのやめたっていう人もいっぱいいると思います。
そういうのも解消して、もっと働きたい人は働いてもらうということを可能にするような制度改正も合わせてやっていこうということで、今、自民党・公明党と国民民主党で協議をした結果、特定扶養控除の所得要件の103万も上げるということが決まりました。
これは学生の皆さんからいただいた声で動きましたから。
この103万もなかなか動かなかったのが皆さんのおかげで動いたということは、まずこれは成果として評価をしたい。

ただ問題は基礎控除の引き上げと同じなんですが、103万上げるって言うけど、どこまでどう上げるのかということが今議論されています。
今日12月11日ですけれども、今の時点で自民党・公明党から来た案を今日は紹介したいと思います。

この特定扶養控除ですが、学生といっても19歳から23歳未満の学生の方、主に大学生です。
大学生を扶養しているお父さん・お母さんの子どもたちがバイトをして働いて103万超えたら、扶養控除が外れるので自分たちに税負担が発生をします。
63万円の控除額がなくなってしまうので「103万に抑えておいてくれ」と。
超えた瞬間に63万円の控除額がなくなっちゃうので、63万円かける所得税率の税負担が親に発生すると。

例えば63万円の控除額がなくなった時に、20%の所得税がかかってる家だったら、2割分ですから12万6千円。
月1万円ぐらい税負担が親に発生する。
住民税の負担もありますから、もっと増えるということなんで「103万に抑えておけ」と親の負担の話です。

これについて、12月11日の三党協議で出てきた与党からの改革案は、今、特定扶養控除は年収103万円超えたらストーンとなくなることになってますけど、これをまず130万円まで拡大しようと。
130万までは学生の皆さん、働いてもお父さん・お母さんの扶養から外れない。
つまりお父さん・お母さんの負担が増えないということになるのでこれは大きいんです。

ただ3つ問題があるんですが、一つは130万に上がるのはいいんですが、上がったらまたストーンと下がって新たな壁になっちゃうということと、「やります」って言うんですけど、来年からじゃなくて再来年からやるって言ってることです。

もう一つは絶対額が130でいいのか。
私たちの国民民主党の案は何かというと、似たような制度で、主に旦那さんが働いて奥さんが扶養に入ってるパターンなんですけど、配偶者特別控除ってのがありまして、これは150万までは税金がかからないというか控除が38万円受けられる。
超えてもいきなりストーンとなくならないで、段階的に逓減・消失していくと。
201万円までは段階的に控除額が小さくなっていく。
その分、稼げますから、奥さん側の所得が増えてるんで世帯所得は変わらない、こういう設計にしてあるわけです。

だから私たちが求めているのは、学生の親に適用される特定扶養控除に関しても、まず130万じゃなくて150万までグッと引き上げてくれと。
無税でもっと働けますから。
お父さん・お母さんの税負担が増えない中で働けるようになりますから。
最低でも配偶者特別控除と同じように150万まで引き上げませんか?と。
もっと178万とかに引き上げたらいいと思うんですが、最低でも150万は行きましょうよと言っているのが1点です。

もう1つは、ストーンとなくなりますから新たな壁が生まれると申し上げましたけども、配偶者特別控除を見ていただくと段階的に逓減・消失するということになっているので、ここも段階の階段をつけたらどうかということを提案しています。

もう1つ一番大事なのは、再来年からというケチなことは言わずに「来年からやろう」ということを申し上げています。
学生と学生の親に親注目なんですけども、壁が上がっていくということについては少なくとも130万までは政府・与党を認めたんで朗報なんですが、まだ我々としては不十分なので、朗報なんだけどハテナをつけているということであります。

繰り返しになりますが、基礎控除の103万から178万円までの基礎控除の引き上げの話と、特定扶養控除の103万円の所得水準の引き上げ、この2つを取り組んでます。
103万円の壁の特定扶養控除については、一定程度の目処が見えてきましたけれども、もう一歩、私たちは押していきたい。

でもこの政策が実現したのは学生の皆さん、あなたのおかげですから。
学生の一票なんか、ほとんど意味がないと言われてきましたけど違うんです。
学生の一票が政策を変え政治を変え、そして何より皆さんの懐具合を変えるということを、今回、是非実現していきたい。
もう実現しつつありますから、これを先導してきたこと国民民主党を引き続き、学生の皆さん、そして学生の親の皆さんには応援いただきたい、後押しいただきたいということを今日は申し上げ、特定扶養控除の引き上げについての説明にしたいと思います。

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