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高市早苗経済安全保障担当大臣(2024年9月6日)

科学技術政策担当大臣として報告を申し上げます。
今朝の閣議に引き続き、原子力関係閣僚会議が開催され、私も出席をしてまいりました。
本日の会議では総理ご出席の下、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に向けた対応策の具体化について議論を行いました。
私からは同原子力発電所の再稼働にあたって安全性確保を大前提として、立地地域の皆様のご理解を得ながら取り組みを進めることが重要である旨を発言いたしました。
エネルギー安全保障の確保やエネルギーの安定的な供給、カーボンニュートラルの観点から、安全性の確保を大前提とした原子力発電所の再稼働は重要であるとともに、高温ガス炉やSMRなどの革新炉の開発、フュージョンエネルギーの早期実現にも取り組んでいかなければなりません。
内閣府としては原子力委員会が策定した原子力利用の基本的考え方を踏まえ、俯瞰的な立場からこれらの極めて重要な原子力政策に関係省庁と連携の下、取り組んでまいります。

先日、科学技術・学術政策研究所の「科学技術指標2024」という調査の中で、科学研究の世界がG7を中心とするグループと、中国やグローバルサウスを中心とするグループに大きく分けられるということを明らかにしました。
政治や経済だけでなくて、科学の世界でも分断が起きているという状況について、大臣どのようにお考えなのかというのと、これから日本がどのようなスタンスで外交を進めるべきなのか、そこら辺について教えてください。

8月9日に文部科学省の科学技術・学術政策研究所から公表された「科学技術指標2024」においての話だと思いますが、ここでは注目度の高い論文数の増加や論文の非引用数構造の変化によりまして、中国やグローバルサウスの存在感が増していると報告されたと承知しています。
こうした動向については引き続き注視してまいります。
我が国としましては気候変動や感染症など、深刻化する地球規模課題に対応するということとともに、新たな共同による知の創出を加速するために、オープンサイエンスを推進すること。
また国際的な科学技術協力を推進することが重要だと認識しています。
こうした内容は本年のG7科学技術大臣会合コミュニケにも盛り込まれました。

一方で、経済安全保障上重要な技術に関しましては、研究セキュリティ・インテグリティにも配慮をしながら取り組みを進めていく必要があります。
ですからG7を含む同盟国・同志国や存在感を増しているアセアンやインドを含むグローバルサウスとの連携を通じて、国内外のリソースを積極的に活用して戦略的な共同を進めていきたいと考えています。

いつもながら申し訳ございませんが、いよいよ月曜日に迫ってまいりましたが準備万端でいらっしゃいますでしょうか。

準備万端かというご質問ですけれども、ここは官庁の建物内ですので、別の場所でまた記者会見をさせていただきます。

重ねて聞いてしまって大変恐縮なんですけれども、昨日、日本テレビが独自で行った党員調査が公表されまして、総裁選候補者のうち28%獲得した石破議員、18%獲得した小泉議員に続き、高市大臣が17%で、2位とごくわずかの差で3位となっています。
この結果の受け止めと、内閣府の大臣としてのご経験をどのように戦いに活かしていかれるおつもりか、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。

結果の受け止めについては申し上げません。
内閣府の大臣として様々な経験を積ませていただいたこと、またその前の総務大臣としても様々な経験を積ませていただき、また自ら立案した政策が結果を出しつつあることについては誇りに思っています。

広く原子力政策という観点でお尋ねいたします。
原子力政策は様々なエネルギーの側面、あるいは学術的な側面を含めて、どう利用していくかということについて定めているのが原子力基本法かと思います。
一方で今党内で原子力潜水艦の配備について議論をすべきではないかというご主張がある中で、昨日の長官の会見の中では、それについては原子力基本法との関係で難しいのではないか、という趣旨の発言があったと承知しています。
大臣は様々な意見について個人的には思うところもあるのではと推測していますが、原子力政策という意味での原子力潜水艦の配備の是非などについて何かお考えがあれば聞かせていただけませんでしょうか。

原子力潜水艦が日本にとって必要かどうか、これは私が単独でお答えできるものではありません。
ご承知のとおり、かなり遠くまで行かなければいけないような場合に必要だとされている他国においては、そういう判断をされているということは承知をいたしていますけれども、私の所管しています原子力政策、特に原子力委員会においては原子力の平和利用をしっかりと進めていくという観点のものですから、この場で単独の自らの考えを述べるようなことではないと考えています。

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