「家でやる結婚式、ホームウェディング」という選択。
先日、結婚報告をさせてもらいまして
何もない家の前の畑で手づくり結婚式をしました。1年半前から2拠点生活してる大分の家は豊後大野市の農村集落。
「昔は家で結婚式をしたのよ。」と語ってくれた集落のおばあを受け継ぎ家の敷地でやることに。
空き家バンクから借りうけた古民家と2つの畑。この一つの畑を草刈りからはじめ結婚式。
みんなのシェアでつくる結婚式
式場や関連サービスは一切頼まず、大切なひとたちを呼んで家の敷地でこじんまり…と思っていたのですが、料理人、装飾人、パン屋さん、美容師、ミュージシャン、竹燈アーティスト、バーテンダー、カメラマン、お坊さん、大工さん、旅館主、友人みんなの得意をシェアしてもらったら一生忘れられない最高の結婚式ができあがった。
当日は台風が去った後の太陽の下で、祈って泣いて食べて歌って踊って、また泣き笑いして。白いドレスは泥だらけになり、最後はぜんぶ炎とともに燃やし、火の粉が夜空に舞ってゆきました。
(しばらく写真で振り返る)
(もはやバーニングマン。。)
地域にあるもの、自然からわけてもらった材料で
家の裏の竹藪から竹をきり、森の草花を乾燥させドライフラワーにして、川に行って流木を拾い、解体する古民家から廃材を頂き、この地域にあるもの、自然からわけてもらった材料で、ステージやテーブルや装飾をいちからみんなでつくる。装飾全体をしてくれた自然と共生する友人のウキャリーと「花を買わなくても山の中にこんなに美しい生命たちがおるよー!」とハサミをもって家のまわりを散策しながら、色んな草花を知る。
小さな経済圏で生きる幸せ
集落のじじばばから、地元のおじさんお兄さんお姉さん、大学生の後輩たちまで、夏から毎週うちにきて楽しそうに手伝いにきてくれて。結婚式当日も最高だったが、それ以上にみんなでつくる準備の過程がかけがえのない時間だった。直前の台風接近でピンチになった時はパン屋さん、料理屋さん、大工さん、ゲストハウスの人たちから成る台風対策入るグループが急遽立ち上がり、あれやこれやとアイデアを出して全力で手伝ってくれて。涙
その他にも、「結婚式をするんです。」というと地元の人たちがウェディングドレスをくれようとしたり、お花からお酒、古材までいろんなものを頂いた。私の住んでいる集落ではほぼ毎日、野菜などのお裾分けが日常的にある。鍵のかかってない引き戸をあけてじじばばが野菜をもってくる。それを食べ物で返す時もあれば、農作業や体を使う何かで返したりする。その時々に見返りを求めなくても、何かとなってまた恩が帰ってくることをみんながわかっている。そんな小さな経済圏で生きていくことのつながりと心の豊かさを何度も感じた。
結び。
紡がれてきた命、時間、想念、頂いてきた言葉や食べ物すべてが一瞬一瞬の中でつながり、紡がれてきたすべてのものと、つむがれてゆく未来。ともに感じること、その願いと想念の循環と調和が、平和につながる。自分たちの結びはきっかけとなり、集ったひとやものがまた結ばれてみんなが人生と地球に祝う瞬間になった。
2人じゃ絶対に出来なかった。たくさんの愛をもらったなぁ。一生かけて溢れる愛をかえしてゆきたいと思います。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。結婚式をする目的も形もひとつとして同じものはないけれど、私たちの結婚式が何かのきっかけになれたら嬉しいです。
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