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事実婚を解消しました

わたくしごとですが、事実婚を解消しましたことをご報告致します。

彼とは血縁や制度の枠組みに囚われなくても意識だけで人は家族になれる。そんな理想を抱いて夫婦になりました。

夫婦や家族のかたちは多様であっていい。
制度や社会的な枠組みにとらわれる必要はない。
しかし社会の枠組みに自分たちを当てはめないということは、お互いがどういう存在でありたいのかを常に向き合い、日々対話を重ねなくてはいけない。日々変わりゆく生き物のような感情に、背をそむけず、自分たちの関係性を自分たちで認め続けなければならない、そう思っていました。

でも私は結果的に、できていなかったのだと思います。 それがどれほど難しく弛まぬ努力が必要であることかを深く痛感しました。

この公表に至るまで、正直なところ辛い暗闇の時間を過ごしていました。人は心に痛みを感じると、自然と心を閉ざしてしまうものなのかもしれません。普段はシェアすることを大切にしてきた私も、今回ばかりは閉じこもってしまいました。約2ヶ月の間、先の見えない不安と、時には生きることさえ重たく感じる日々をただひたすら乗り切ることに精一杯でした。

また誰かを好きになって、愛して、傷つくのが怖い。
傷つけてしまうのも怖い。
けれどそれでも、傷つくことを恐れるより
自分をひらいて、さらけ出して、
愛すること諦めない人生を選びたいと思うのです。

今回の経験は自分が大切にしたい生き方を、もう一度しっかりと確信することができました。今は前向きな気持ちで、これから先の人生も楽しみです。

しばらくの間、大分との二拠点生活は幕を閉じます。
大好きだったウグイスの声で目覚める朝も田んぼの作業で爪の中が真っ黒になることもおばあちゃんの音楽のような方言を聴きながら見る夕焼け空も
しばらく無くなってしまうのはとても寂しいけれど。

引き続き私の多拠点ライフは続いていて、全国を飛び回る生活を続けています。各地の大切に紡がれてきた自然と文化、人の温かさに触れ、「ただいま」と言える場所が増えました。シェアリングエコノミーの力で、孤独の時代に、誰もが、全国にただいまと言える場所を、また、「おかえり」と言ってあげられる人や居場所を増やしていきたい。

また、私の「拡張家族」の生活も続いていきます。シェアハウスでみんなで食卓を囲み、嬉しい時もつらいときも一緒に笑って泣いて、育っていく子どもたちの成長を慈しみ、歳を重ねていく楽しさを共有していく。この愛おしい日常をこの先も感謝して抱きしめていきたい。「家族」には様々な形がありますが、そのあり方にとらわれず、つながりという贈り物から愛を学び、皆さんにシェアしていきたいと思います。

祝福をくださった方、私の結婚観に勇気をもらったと言ってくださった皆さまには申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、この経験を通じて、これからも自分の人生を精一杯生きていくことで、少しでも恩返しできたらと思っています。

石山アンジュ


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