バンジージャンプの数は、収入と比例する
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前回のお話し
私は「勇気を出して行動する」を何度となく繰り返してきたわけだけど、
行動するためには、その前に「自分でも気づいていない思い込み」に気づくことが先。
「思い込み」って行動する選択肢をなくしているものだから。
私は、4年前に生まれ育った街を離れたわけだけど、
4年前まで自分の思い込みという洗脳にまったく気づいていなかった。
そもそも、生まれ育った街を出る、という選択がなかった。
持ち家を売る、という選択もなかった。
持ち家もあるし、両親のお墓もあるし、
ここに骨をうずめる(生涯ここで暮らす)と思い込んでいた。
それがあたりまえだと思っていた。
生まれ育った街から出る、なんてこれっぽっちも考えたことがなかった。
「あれ?これって思い込みかも?」
と気づくことって、ある日突然やってくる。
何年前だったかな、忘れてしまったけど、
私は「思い込みをはずして」
両親のお骨を移動させたことがあるのだ。
それまで、お骨を移動させるなんて考えたこともなかったし、
それができるってこともそのときは知らなかった。
私が生まれ育ったのは千葉県銚子市。
先祖代々のお墓があったのが栃木県小山市。
この先祖代々のお墓に、先に他界した母親が入り、
その後他界した父親が入ったのだ。
その頃は「THE人間」だったからね、
墓参りをしないといけない
仏壇に手をあわせないといけない
みたいな「~するべき」があったんだよね。
だから、年に1~2回は銚子から小山まで行ってた。
車で片道5時間くらいかかった。
でも、義務で行ってたもんだから、行くのがめんどくさくて、
どんどん足が遠のいてしまって、
だんだん数年に1回くらいの間隔になっていって
で、父親が長男だったから、親戚から
「あんたは長男の長女(ひとりっこ)なんだから、墓守をしないといけない」とか言われて、
遠くて行きたくないのに、先祖代々の墓守という義務を課せられて
たまにしか行かない罪悪感とこの重圧をどうにかしたくて、
先祖代々の墓の中から、両親のお骨だけを
千葉県に移動させることはできないか、と調べてみたら、
「改葬」という方法があって、移動が可能だった。
いろいろ調べた結果、永代供養の共同墓地に納骨することにした。
このころ、少しずつ心理学の教えを実践している最中だったから、
「やりたくないこと、嫌なことを手放す」
を意識してやっていたところで、
・墓守やりたくない→永代供養
・お墓参りが面倒→共同墓地
・親戚にとやかく言われたくない→改葬
・親戚づきあいがわずらわしい→自宅と携帯の電話番号を変え、年賀状や手紙の返事も出さず音信不通状態に
こんなふうに、親戚づきあいやお墓の「~するべき」をこわしていったのだ。
これもかなり勇気を出した。
今まであたりまえにつきあっていた親戚との縁を切るのだから。
心理学を学んでいなかったら、ずっと義理と義務の世界に生きていただろう。
でも、心理学を知ってから、気が進まないことはひとつずつ勇気を出してやめていったのだ。
このお墓移動の次の勇気は、親が残してくれた家を売ることだった。
ある日突然
「持ち家にしばられる必要はないのではないか」
「生まれ故郷に骨をうずめる必要はないのではないか」
そう思ったのだ。
「家を売るとしたらどうしたらいいの?」
と、司法書士の友人に聞いてみた。
「ホントに家を売るのが決定したときは、知人の不動産屋さんを紹介するよ」
と言ってくれて、
まさかその1ヶ月半後に「ホントに家を売るのが決定する」とは思っていなかったわけだが。
お墓移動
↓
持ち家売却
↓
4万円家賃
↓
10万円家賃
という感じで「勇気あるチャレンジ」をしていると、
チャレンジをするたびに、変化がやってくる。
そのチャレンジが大きければ大きいほど、
それに比例して変化も大きくなる。
あんなにビビりまくってた10万円の家賃の家も、
気がつくと3ヶ月、半年、1年と特に家賃を滞納することもなく住み続けていられたわけで、
3ヶ月以上何事もないと、それがあたりまえになり、フツーになる。
10万円の家賃だけどなにか?くらいフツーになる。
毎月10万円の支払いがフツーになってくると、
また次のチャレンジがやってくる。
次は車のチャレンジだ。
4年前越してきたばかりのころ、私は軽自動車に乗っていたのだ。
なぜ軽だったのか?
もちろん、税金などの諸費用が安いと思っていたからだ。
軽自動車に乗りたいから乗る。ではなく、安いから乗る。
という選択だった。
芸能人の別荘が立ち並ぶ高級住宅街に住み始めた私は、
今までより外車を見る機会が増えたわけで、
「お金持ちの家ってやっぱり外車ばかりだなー」
と、外車を意識し始めた。
今まで、自分の世界に「外車に乗る」という選択肢はなかった。
でも、新しい家の周りでは、どこの家にもあたりまえのように外車が置いてあった。
このステキな場所にはやっぱり外車が似合う。
軽自動車は不釣り合いかも、、、
そう思うようになり、はじめて「外車に乗ってみようかな」と意識し始めた。
次の私のバンジージャンプは「外車に乗ること」だった。
つづく。