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No.726 ASDの私がテクニックを覚えられるようになった経緯

自閉症スペクトラム(ASD)の方にとって有用な知恵があります。

以下のとおりです。

テクニックを学ぶ前に、「とびっきり有効なマインドの持ち方」を徹底して学び実践することが肝要。
そうすれば、「とびっきり有効なテクニック」を生活に取り入れられるようになる。

数年前までの、障害者雇用で働いていたASDである筆者の話です。

指示されたとおりに作業(注:『仕事』ではない)ができない=テクニックを覚えられない」のです。
これは筆者だけではなく、「ASDあるある」だと思います。

その職場では「できない人」として扱われ、ますます「できない人」になっていきました。
散々苦汁をなめました。

それでは、ASDの人はどうすれば良い人生を歩めるのでしょうか。

それは、テクニックを学ぶ前に、「認知科学者の苫米地英人カーネギーメロン大学博士の知識体系」「7つの習慣」などの、有用なマインドの持ち方の解説書を学び実践することです。

筆者のケースを話します。

まず、いろいろ苦心して「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」の私的成功(第1~第3の習慣)を最低限度実践できるようになりました。

「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」

しかし、第4の習慣から第6の習慣(公的成功)は、どうしても実践できません。

そこで、すでに学び始めていた「苫米地博士のコーチング」に重心を移しました。

「立ち読みしなさい!」

セルフ・コーチングで、最重要項目である「ゴール設定」を定期的に行うようになってから、筆者の体質が変わってきました。

ASDに苦手な人が多いであろう、「ゴールをイメージする能力」そのものも、鍛えられました。

「現状の外側へのゴール設定」ができてくると、「'want to'の行動」がたくさん浮かび上がってきて、実践していくことで「有効なマインドの持ち方」ができるようになり、自己成長が進みました。

こうしていくうちに、いいタイミングで苫米地博士のプロデュースでも有名な、作家/プロデューサーの長倉顕太さんの著書「移動する人はうまくいく」に出会い、できることから実践し始めました。

移動する人はうまくいく

冒頭の話のように、他者のテクニックを取り入れることができなかった筆者が、その効用を感じることができるようになったのです。
「移動する人はうまくいく」や、他の本に書いてあるテクニックを生活に取り入れることができ始めてきました。

すると、以前できなかった「第4の習慣:Win-Winを考える」でゴール設定することができるようになってきました。

こうなると、遠くない将来、「第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される」が必要になってくる(=理解・実践できる)と踏んでいます。

最後に、 補足を書きます。

なお、7つの習慣は、相当意志が強くないと実践は難しい学びです。
「第1の習慣:主体的である」は、多くのASDの方にとって難関でしょう。
しかし、7つの習慣でいうところの「主体性」が、ASDの方に重要なのです。

苫米地博士のコーチングも、「現状の外側へのゴール設定」はとても難しいですが、トライする価値は大きいです。

ASDの方に、参考になれば幸いです。


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あんじゅ光琳
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