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【シティリーグS2 Best4,Best8】セキタンザンVMAX解説

1.ごあいさつ

こんにちは、安城新撰組taigaです。
今回はシティリーグS2にて普段から練習をしているかいとな(@kaitona_ptcg)セキタンザンVMAXの構築を共有し、以下の成績を残すことができました。

●taiga
予選5-0 Best4  計6-1
●かいとな(シニアリーグ)
予選4-0 Best8  計4-1

両名予選全勝で計10勝2敗と、かなり勝率の高い結果になりました。

また、このシティリーグの翌日に開催されたマグノリアカップというチーム戦の大会においても、同じく安城新撰組ひのが本構築を使用し最終戦績6勝2敗という成績を残す事ができました。

こちらのnoteはシティリーグに向けて一緒に練習・デッキ調整をしていたかいとなとの共同制作になります。
完成度の高い構築が出来たと自負しているので、ぜひご覧ください。

●主な実績
taiga 
→・2020CL愛知シニア3位
 ・2020シティS1 Best16
 ・2021シティS2 Best4
かいとな
→・2020シティS2 Best8
 ・2021CL横浜シニア34位
 ・2021シティS1 準優勝
 ・2021シティS2 Best8
 ・Limitless OS Qualifier#4 89th (約1200人)

2.環境考察

シティリーグのデッキを考える上では、ざっくりと使用率で見たTier表を作成し、直近2週間程度のシティリーグの結果を加味してデッキ選択をするべきだと思っており、作成していたTier表が以下の通りです。

Tier1.三神ザシアン,ドガスダイナ,小ズガ

Tier2.セキタンザン,ピカゼク,マルヤクデ,ルカメタザシアン

Tier3.ジュナイパー,ブルーレシリザ,クワガノン

上記がマスターリーグとしての大まかな使用率だと考えています。

そして、直近2週間でのシティリーグのBest4に入賞していたデッキを纏めたものがこちらです。
(ポケカ速報様(@pokecamatomeru)のシティリーグ結果報告をもとに作成させていただきました。)

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少し前に比べてセキタンザンの母数が減少し、三神ザシアンムゲンダイナピカゼクが増えてきた印象です。セキタンザンが減っていることから、ルカメタザシアンジュナイパーも積極的に握るプレイヤーは減ると考えました。

これらのことから、コンボ型セキタンザンVMAX、またはピカチュウ&ゼクロムGXのデッキが次のシティリーグでは当たりデッキになると考えました。
しかし、ピカゼクはセキタンザンに当たったらほぼゲームエンドを覚悟しなければいけないデッキです。数を減らしたとはいえ、まだ十分にマッチングの可能性があるデッキだと考えたため、セキタンザンの構築を煮詰めていくことにしました。

3.構築の推移

まずは世に出回っている強い構築をコピーするところから始めました。
構築やデッキについての考え方のスタートとして参考にしたのが、リリーさん(@lily_pcg)セキタンザン考察noteです。
以下にリンクを載せておきます。とてもクオリティの高い上に無料記事ですのでぜひご覧ください。
セキタンザン考察 | リリー | note
https://note.com/lilypcg/n/nd818cf282f9f

画像2

こちらが記事に掲載されていた構築です。
この構築をスタート地点として、ジムバトルや身内での練習で調整をしていきました。

※ここから先は有料になります。(現在無料)
有料部分では、

・調整によるデッキの変遷
・デッキリストと各カード採用理由解説
・不採用カード解説
・各対面の相性・立ち回り
・当日のマッチング

これらの内容の他にも、
「これからセキタンザンを使うなら」
という話題についても記載しております。
現環境をしっかり勝ち抜いていけるパワーのある構築になっていますので、これからシティリーグを控えている方におすすめの記事です。ぜひご購読ください。

有料部分に続きます。


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ご購入していただきありがとうございます。

環境デッキとのスパーリングをしていく中で、次のような懸念点が挙げられました。

・小ズガのデッキに対して1-2-2-♢(コンボ)のサイドプランを取ることが難しく、ターンが間に合わず負けることが多かった。

・最終盤までコンボギミックを揃えられなかった場合、最後のターンでコンボ+ボスを揃える事が困難だった。

これらを踏まえ、以下のような構築に変化しました。

画像3

in
・グレートキャッチャー  ・ムキムキパッド
out
・格闘道場  ・エール団のおうえんタオル

元のリストからグレートキャッチャームキムキパッドを追加しました。

グレートキャッチャーを採用したことにより、小ズガ対面での1-2-2-♢のプランを通しやすくなったり、コンボをしたターンに裏を呼びやすくなりました。
他の対面でもドローサポートを打ったターンに裏を呼べるのは非常に強力で、デデンネを狩る時のバリューが高いふんかだんや、ピン採用でも確実に持って来れるじならしとの相性も抜群でした。

エール団のおうえんタオルムキムキパッドに変更した理由としては、「ほぼ役割が同じカードではあるが、ムキムキパッドの方が対応できる範囲が広い」ことです。
それぞれのメリットとデメリットを挙げると、

エール団のおうえんタオル
・メリット
→・ツールスクラッパーで剥がされない。
 ・デスカウントGX等、乗っているダメカンを参照するワザのケアが出来る。
・デメリット
→・相手のバトルポケモンも回復させてしまう。
(ミラーで噴火弾+ガンセキで倒せなくなる、ハズレ噴火弾2発でガラルマタドガスを倒せない等)
 ・序盤で引いた場合に腐るカードである。
●ムキムキパッド
・メリット

→・青天井火力の対面(小ズガや超MMのフォトンゲイザー等)の要求枚数を多くする事が出来る。
 ・40点以下のダメージが乗っている時でも実質50点の回復が出来る。
 ・序盤で引いてしまってもセキタンザンさえ盤面に居れば腐る札にならない。
・デメリット
→・ツールスクラッパーで剥がされてしまう。
 ・ダメカンを参照するワザを防ぐ事ができない。

上記が主なものになると思われます。

ムキムキパッドの青天井への耐性は、ズガドーン対面でミュウベンチバリアを貼りながらセキタンザンを2体押しつけるプランを更に通しやすくする事ができるため、より相性が良いです。

ツールスクラッパーで剥がされてしまうデメリットもありますが、中打点相手にはこのカードを引いたらすぐ使うのでは無く、" おうえんタオルと同じように必要になった時にじならしで持ってくる " という扱いをすると、相手はそのターンにスクラッパーを探さなければならないため「元々貼ってあったパッドを剥がす」ことよりも要求を高める事が出来ます。

これらの点を総合して、ムキムキパッドの方を採用した方が強いと判断したため、おうえんタオルをムキムキパッドに変更しました。

他にもネギガナイトVを入れたり、ポケモン通信を増やしたりもしてみましたが、この60枚が一番しっくり来て現環境のデッキ達に対して勝ち抜いて行けると判断したため、シティリーグに持って行くことにしました。

4.デッキリストと採用理由

画像4

◆ポケモン  20

●セキタンザンVMAX-V  3-4
構築の主軸にして唯一のアタッカー。
1エネ130点の闘タイプというコスパの良い技と現環境で強力なタイプを持ち合わせています。
VMAXは試合中に1〜2枚使うため、サイド落ちケアの3枚、Vは絶対に1ターン目に盤面に落として手張りしたいためフル投入しました。

●マグカルゴ-マグマッグ  2-3
このデッキの原動力。デッキの中から好きなカードをピックして来れるため、このカードのお陰でデッキに入っているピン刺しのカードが非常に強力なものになります。
マグカルゴは試合中余裕があれば2体立てる程度なので2枚、マグマッグはなるべく最初のターンに置いておきたいため3枚の採用。
3枚とも「マグマでかこむ」の理由としては、相手の入れ替えリソースが切れたタイミングやポケモン入れ替えの枚数を絞っているデッキに対して打つと数ターン縛る事が出来たり、そのままLOを狙ったりする事が出来、また格闘道場と併せて打つと50点まで出るため、ジラーチを弱点で倒す事が出来る点が他のマグマッグよりも強力だと感じた為です。

●ヤレユータン  2
原動力その2。このポケモンさえ居れば最悪セキタンザンが動くことができます。
さるぢえを使ってじならしで上に置いたカードと手札のエネルギーを交換してふんかだんに繋げる動きが強力で、手札のリソースを博士やデデンネの巻き込みから防ぐことも大きな役割です。
最低限1枚は最初から無いと困るためサイド落ちケアの2枚採用。

ミュウ  1
ズガドーンのウッウV、超MMのアーゴヨンGXアメイジングライコウアメイジングカイオーガに対して刺さるカード。
主な役割対象はズガドーンデッキのウッウVで、
セキタンザン、クロバット、バーストGXといったように3-2-1でサイドを取りきられることを嫌っての採用です。このカードがあることによってセキタンザンVMAXを倒すという高い要求2回押し付ける事が可能になります。
ほぼピンポイントメタのカードになるため、1枚の採用。

●バリヤード ジラーチ♢ 1-1
サイドを通常より1枚多く取るための、通称「コンボギミック」。
このギミックを採用することで三神ザシアンに対して有利を取ることができ、他の対面でも取れるサイドプランに幅が出ます。

●ディアンシー♢
微妙に打点が足りず倒せない相手の打点調整のために使います。例を挙げると、

●130+20-40+240+20-40=330・・・ストーン闘2枚付きセキタンザンを2パン
●(130+20)×2=300・・・お守りピカゼク、お守りライライをふんかだんでワンパン
●130+130+20=280・・・三神・レシリザ等TAG全般をふんかだんで2パン
240+20=260・・・お守りザシアン、タフネスマント付きVをキョダイガンセキでワンパン
●130+20+40(道場)=190・・・オドリドリGX、ヒードランGX等をふんかだんでワンパン

主にこれらの打点ラインです。便利な1枚。

●デデンネGX クロバットV 1-1
主に序盤の展開や終盤の詰めのパーツ探しに使う。試合中に2回使いたい場合があるため計2枚。
場面によって使い分けたいため1枚ずつの採用としました。

◆グッズ  17

●クイックボール  4
言わずもがな序盤が肝心のデッキなので4投です。
序盤に持ってくる優先度は基本的に
セキタンザン>マグマッグ>ヤレユータン の順です。

●ポケモン通信  3
たねと進化のどちらも持って来ることができ、コストになるポケモンも20枚と、比較的多く入っているため序盤から終盤まで強く使える事が多いです。
多すぎると腐ってしまうので3枚の採用に留めました。

●しんかのおこう  2
ノーコストで進化ポケモンを持って来ることができます。セキタンザンVMAXマグカルゴの2種類の進化ポケモンを採用しているため、バリューは高めです。
ただし、最初のターンで引いて強いカードでは無いため2枚の採用に留めました。

ポケモンいれかえ  2
主にセキタンザンやマグカルゴを後ろに下げるためのカード。
マヒを食らったセキタンザンや縛られたマグカルゴをそのまま逃すために必要最低限の枚数は採用しています。

回収ネット  2
ジラーチ♢を発動させるためにはベンチに空きがなければいけないのでベンチを開けたり、使用済みさるぢえのリセット、バトル場にいる非V・GXを逃すといった用途のために採用しています。
このカードの使用タイミングはシビアで、2枚という必要最低限の枚数しか採用していないため、無駄に使ってしまうとジラーチ♢を起動したい場面で起動出来なくなります。大事に使いましょう。

●グレートキャッチャー  1
先程も記載しましたが、ふんかだんコンボギミック等との相性が非常に良いカードです。
こちらの1ターンの要求値が高い時に博士マリィから使える呼び出し手段はこのデッキに入れない理由が無いぐらいに強力でした。

リセットスタンプ  1
終盤に相手の手札を狭めて自由度を制限するカードです。マグカルゴのおかげで1枚採用でも好きなタイミングで持って来れるため、普通のデッキよりも強く使える事が多いです。

エネポーター  1
主に使用する対面はセキタンザンムゲンダイナです。
セキタンザンのエネを剥がせるとキョダイガンセキまで1ターン遅れてくれるので、こちらが早くキョダイガンセキを打つ事ができます。
ムゲンダイナにはウィークガードエネルギーの採用が主流になっているのでどこかで剥がして弱点を突きたいです。
その他にも三神ザシアンのオーロラ、マルヤクデやレシリザのヒート炎、雷系統のスピード雷など、特殊エネルギーの採用が多く見られる環境なので活躍の場面は多いです。

●ムキムキパッド  1
青天井に対して有効だがスクラッパーで剥がされるおうえんタオル。
小ズガ対面でミュウが居ることでセキタンザンを2体押し付けることができる、というコンセプトにもマッチしています。
早い段階から貼ってしまうとスクラッパーを相手が数ターンかけて引きに行く事が出来るため、中打点相手にはおうえんタオルと同じような感覚で使うと剥がされづらいです。

※「各対面の立ち回り」の項でムキムキパッドで主にずれる打点ラインを記載しています。

サポート  10

博士の研究  4
最強ドローサポート。盤面を完成させない事には話が始まらないので最大数引けるこのカードをフル採用しました。
手札を全てトラッシュしてしまいますが、試合を通して大事なカードは最悪ヤレユータンで守る事が出来ます。

マリィ  3
縦引き5枚と相手の妨害を兼ね備えたカード。
引ける枚数こそ博士に比べ控えめではありますが、マグカルゴが立っていた場合には相手の妨害をしつつこちらはある程度自由に動くことが出来るため、さらに強力なカードになります。

ボスの指令  3
呼び出し札。マグカルゴから好きに持って来れるため少し前の環境では2枚でも足りていましたが、ドガスダイナが台頭してきた事により、ガラルマタドガスの特性ロックを免れるために多く必要だったため3枚の採用になりました。

スタジアム  1

格闘道場  1
セキタンザンミラーで後攻を取った場合に+40が長く続いたり、ムゲンダイナに(130+40)×2=340でカウンターを入れたり、TAGを2回殴って倒すためのカードです。
「基本闘エネルギー」が付いていなければ効果は発動しないため気をつけてください。
試合中使うのは一回で良いと感じたため1枚。

◆エネルギー  12

基本闘エネルギー  5
ふんかだんを安定して当てたり、ミラーで貼る3枚目までのエネルギーをエネポーターのケアでなるべく基本闘に出来るようこの枚数。

●ストーン闘エネルギー  4
攻撃される分だけバリューが高くなるダメージ軽減効果と、セキタンザンVMAXの高いHPは非常に相性が良いです。
このカードを1〜3枚貼っているとダメージがずれて攻撃を2回耐える、ということも珍しくないため、最大限採用しました。

●キャプチャーエネルギー  3
システムのポケモンに頼るデッキのため、たねポケモンを置くという行為が大事になります。
エネルギーを貼ってポケモンを展開できるのは非常に強力で、必ず2〜3枚は採用したいと考えています。
多過ぎても腐ってしまうため3枚の採用です。

5.不採用カード解説

ガラルネギガナイトV

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手負いのセキタンザンを逃しながら盤面のエネルギーを集めて即攻撃が出来るため、セキタンザンデッキのサブアタッカーとして筆頭になると思います。
ザマゼンタVにも攻撃が通るため、ルカメタザシアン戦にも勝機が見えます。
また、エネポーターでエネルギーを動かされた場合にも有効活用できるため、ミラーではマオ&スイレンと合わせて使用することにより、かなり優位に立つ事ができます。
今回のシティではセキタンザンルカメタザシアンが少ないという読みをしていたので不採用としました。

プテラGX-メタモン♢

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主にマルヤクデVMAXや、小ズガの対面で強いカードになります。
マルヤクデVMAXに6枚エネルギーが付くとワイルドダイブGXの打点は300点出るため、ディアンシー♢込みで320点まで伸び、マルヤクデVMAXを1発で倒す事ができます。
小ズガ対面では、エネルギーを2枚貼ってからワイルドダイブGXを小ズガに当てて相手の盤面からエネルギーを枯らすことができれば、次のターン相手は溶接工手張りで3枚までしかエネルギーが付きません。
そのため、プテラGXをバトル場から退かさない限りは特性:げんしのかぜによってヒートボンバーGXや、ビックリヘッド等以外では攻撃することが基本的に不可能です。そして、それらの技では盤面のエネルギー3枚からはプテラGXを倒す事が出来ないため、1ターン猶予をもらう事ができます。
次のターンでロックスマッシュを使用し、デデンネやクロバットを弱点で倒すとサイドの2-3交換ができます。
また、このカードもザマゼンタVに攻撃が通るため、ルカメタザシアンに対する対抗札になり得ます。
今大会ではマルヤクデはあまり居ないと予想し、対応範囲が狭いことから不採用としましたが、
実際はマルヤクデは増加の傾向を見せており、今後のシティでは採用の検討をする必要がありそうです。

●カプ・レヒレ

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小ズガに対するピンポイントメタカード。
セキタンザン2体+レヒレを押しつけて3-1-3とバーストGXでの詰めを回避しながらコスパ良く攻撃していくためのカードです。
しかし、このカードで殴る場合はウッウを絡めて3-1-2で取られないようにするためにデデンネクロバットを置けなくなってしまいます。
そのため、ミュウレヒレを比較して本質的な小ズガ対策になっているのはミュウだと判断したため、こちらを不採用としました。

フィオネ

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主にミラーマッチザマゼンタの無視、その他ふんかだんで殴りたく無いポケモン(ファイアローV、ウッウV等)に対して使用するカードです。
ミラーではふんかだんをあまりセキタンザンVMAXに打ちたくないので、(回復されて合計3回殴らなければいけない可能性が高いため)このカードで裏を呼びながら打つことでキョダイガンセキを2回セキタンザンVMAXに当てる事が可能になり、無駄のないサイドの取り方をし易くなります。
三神ザシアンがザマゼンタVを前で返してきた場合にも、ボスやグレートキャッチャーを使わずに裏を呼んで詰めることができます。
このカードを採用せずともボスやグレートキャッチャーで裏を呼ぶ役割は十分だと感じたため、不採用としました。会場でセキタンザンミラーが多く発生しそうな場合は採用を検討できます。

●マオ&スイレン

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回復&入れ替え札。アルティメットレイ+ブレイブキャリバーをストーン闘が付いていなくても耐える事ができ、キョダイガンセキ×2もストーン闘の枚数次第で耐える事ができます。
ただ、このカードを使いたい場面があまり無く、ベンチに下げなければいけないことが不便なことも相まって不採用にしました。
もしこのカードを採用する場合はベンチに下がる先として強いガラルネギガナイトVを合わせて採用することをお勧めします。

混沌のうねり

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1枚採用で一番バリューがあるカード、ということでスタジアムの選択肢として候補にあったカードです。
小ズガ等の炎系統に対してヒートファクトリー♢巨大なカマドといった強力なスタジアムを1枚で2枚割る事ができます。

6.各対面の相性・立ち回り

●三神ザシアン 有利 先6:4  後5.5:4.5

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基本的なサイドプランは3-2-♢。
この対面は殆どの試合でほぼ同じ動きをするため基本的なゲームの進め方を記載します。

◆先攻の場合
セキタンザンに手張り
❶三神に手張り、ふとうのつるぎ

前に居るザシアン、ザマゼンタにふんかだん
❷オルタージェネシス

三神にキョダイガンセキ
❸アルティメットレイをセキタンザンorマグカルゴに当てる

セキタンザンに乗ったダメージが140以下の場合、ムキムキパッドを貼る。160以上乗っている場合、セキタンザンの2体目を用意しておく。キョダイガンセキで三神を倒す。
❹ブレイブキャリバーでセキタンザンVMAXを倒すorアサルトタックルでマグカルゴを取る。

コンボからGXかVを倒して勝ち。
◆後攻の場合
❶三神に手張り、ふとうのつるぎ
セキタンザンに手張り

❷オルタージェネシス
ふんかだんを三神に当てる。

❸アルティメットレイをセキタンザンorマグカルゴに当てる。
ストーン闘のマイナスでセキタンザンに乗ったダメージが140以下の場合、次のブレイブキャリバーを耐える事ができるためムキムキパッドを貼り、スクラッパーで剥がされた場合を考慮しセキタンザンの2体目を用意しておく。キョダイガンセキで三神を倒す。

❹ブレイブキャリバーでセキタンザンVMAXを倒すorアサルトタックルでマグカルゴを取る。
コンボからGXかVを倒して勝ち。

(※コンボをするのは必ずしも最後でなくても大丈夫です。余裕があるターンにジラーチ♢をサイドに埋めて置きましょう。)

殆どの試合で上記のようにゲームを進めます。
お互い3回殴れば勝ちのゲームでこちらが先殴りができるため基本的に有利です。

この対面では、

先攻2ターン目のふんかだんは余裕があればグレートキャッチャーからデデンネGXや三神に当てに行く。(出来た場合猶予ターンが一つ増え、その試合をほぼ勝利まで持っていく事が出来る。)

●詰めのターンより前にクロバットとデデンネを両方置かないようにする。(三神側が2回殴ったら勝ちになるため、逆にこちらがサイドレースに追いつけなくなってしまう。)

といったことを意識してください。


ムゲンダイナ 五分〜不利 先5:5  後4.5:5.5

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サイドプランは1-3-2、1-3-1-♢、2-3-♢。

この対面は相手のデッキに混沌のうねりウィークガードエネルギーが採用されているか否かによって有利不利が変わってくるのですが、そのどちらかが採用されていなかったりした場合は前述の相性差よりも有利になります。
しかしこの2枚の採用率は高いため、基本的には五分〜不利と考えてください。

"後1かくせい→先2ふんかだん80→後2バッドポイズン→先3ふんかだん80"でマタドガスを倒したあと、毒のダメージが120乗っているため次のドレッドエンドで倒されてしまいます。
その返しでふんかだん+格闘道場で一撃でムゲンダイナを倒しに行くことが理想ですが、混沌のうねりとウィークガードエネルギーがしっかりと採用されているとこの動きは中々決めづらいです。

そのため主な勝ちパターンとなるのは、

特性ロック下でふんかだんでエネが当たる。
●後攻1ターン目のかくせいや後攻2ターン目のバッドポイズンの返しでボスから特性ロックを解除し、ふんかだんをムゲンダイナに当てる。
●バッドポイズンを受けた後に入れ替え+逃げで毒を治す。

と、いれかえやボスなど、サーチできない札をタイミング良く持っているかの勝負になります。

この対面では、

●特性ロック前になるべくいれかえやボスを握っておく。
●セキタンザンVを2体準備する(デスカウントGXに対応するため)

といったことを意識してください。

●小ズガ 五分 先5:5  後5:5  

画像13

基本的なサイドプランは1-2-2-♢です。

この対面では、

●先1、後1では前に非GXを差し出す。
●ミュウを置いてウッウからデデンネやクロバットを守る。
●セキタンザンにムキムキパッドやストーン闘エネルギーを2枚貼ってひのたまサーカスの要求を8〜9枚にする。
●なるべく多く相手の手札に干渉する。

といったことを意識してください。

1ターン目はバトル場に非GX・Vを出しておかないといけません。GX・Vを出してしまうと、セキタンザン、バーストGXとサイドを取りきられてしまいます。
ミュウを置くことの目的も同じで、セキタンザン、バーストGX、スピットシュートデデンネ、のようにサイドを取られないようにするために置きましょう。

セキタンザンにストーン闘を2枚貼ると実質耐久が370ムキムキパッドまで貼ると420まで伸びます。これに合わせてマリィリセットスタンプで手札に干渉することによって猶予ターンを作る事ができる可能性が高くなります。

ピカゼク 有利 先8:2  後7:3

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サイドプランは3-3もしくは3-2-♢です。

このマッチでは、

●グッズロックされても進化できるようにセキタンザンVMAXを手札に握っておく。
●タッグボルトGXからセキタンザンVを取られないようにセキタンザンVはベンチに控えておく。

といったことを意識すれば負けることは基本ありません。

ミラーマッチ 先行有利

画像15

サイドプランは3-1-1-♢もしくは3-2-♢です。

このマッチでは、

エネポーターで特殊エネを剥がす。(手張り→手張り→ふんかだん→手張りとエネルギーが付くため、1回エネポーターを挟めると相手のキョダイガンセキが1ターン遅れる。)
●貼るエネルギーは3枚目まで基本闘にする。(特殊エネをエネポーターで剥がされてキョダイガンセキが1ターン遅れることを防ぐため)
●ムキムキパッドを貼って130+240で2発で倒されることを防ぐ。
●デデンネやクロバットはなるべく出さない。(3-2-♢のプランを通しづらくさせるため。)

と言ったことを意識してください。

エネポータームキムキパッドをより活用できると差をつけやすく、勝ちに近づきます。

7.当日の対戦レポート

taiga

予選ラウンド

⭕️1.ブルーレシリザ 先攻
1ターン目にセキタンザンにエネルギーを貼りながらマグマッグを置く。
相手は後攻1ターン目にフレアスターターを打つことができず。
マリィを打ちながらレシリザにふんかだん。
次のターンで相手はブルーの探索からしまめぐりのあかし溶接工を加え、前にしまめぐりを貼りながら逆鱗。
しまめぐりレシリザ+レシリザ+コンボを通して勝ちたいので、ジラーチ♢をサイドに仕込む。
前のターンに溶接工が見えているのでもう一度マリィを打ちながらキョダイガンセキでしまめぐりレシリザを倒す。
次の相手のターンではマリィが刺さったようで、溶接工手張りで2枚しかエネルギーが付かず番を返す。
そのままキョダイガンセキ2発をレシリザに当てて勝ち。

⭕️2.マルヤクデ 先攻
セキタンザンにエネを貼ってマグマッグを置く。
相手はフレアスターターでマルヤクデVに3枚つけて番を返す。
こちらは博士の研究を打ちながらヒードランGXが出てきた時にヒートボンバーGXを耐えられるようにじならしでムキムキパッドを持ってきてセキタンザンに貼りながら前のボルケニオンを倒す。
マルヤクデがVMAXし、セキタンザンがダメージを受ける。
相手の裏にデデンネやクロバットがいなかったため、マルヤクデVMAX、ジラーチと倒して1-3-1-♢でサイドを取り切れるようジラーチ♢を埋めつつ、マオ&スイレンを撃たれる可能性を低くするためマリィで相手の手札を流す。
セキタンザンVMAXの2体目を作りながらキョダイガンセキでマルヤクデに240ダメージ。
そのまま前が倒されたので、セキタンザンを前に出し、ふんかだんで倒す。
ここでリセットスタンプをくらい、ドロー込みで手札が3枚になったが、マグカルゴからボスを持ってきてふんかだんでジラーチを倒してジラーチ♢を拾って勝ち。

⭕️3.ルカメタザシアン 先攻
こちらがザマゼンタVを倒すにはセキタンザンのやきこがすを使っていくしかなかったので前のセキタンザンにエネを貼っていってやきこがす3回でザマゼンタを倒した。
相手の盤面にはザシアンとネクロズマ たそがれのたてがみが出ていたので、ジラーチ♢を埋めながらその2体を倒して2-2-1-♢で勝ち。
相手の事故にも助けられたマッチでした。

⭕️4.マルヤクデ 後攻
セキタンザンVの状態でキョダイヒャッカを受けてしまったが、相手が溶接工を使えないターンが連続し、キョダイヒャッカのダメージが伸びなかったため、2回目のキョダイヒャッカを耐えながらふんかだんでデデンネを倒す事ができた。
重症のセキタンザンを下げつつ、新しいセキタンザンでマルヤクデにふんかだんを当てる。
次のターンにダメージの乗ったマルヤクデを下げて新しいマルヤクデでキョダイヒャッカを打ってきたが、じならしからボスを持ってきてキョダイガンセキでマルヤクデVMAXを倒しサイドから元々埋まっていたジラーチ♢を引いて勝ち。

⭕️5.ピカゼク 先攻
先2グレートキャッチャーからピカゼクにふんかだん、先3でボスピカゼクふんかだんで勝ち。

◆予選5-0  1位通過

●決勝トーナメント

⭕️1.ピカゼク 後攻
先2タッグボルトケアでセキタンザン2体目を用意しようとしたが、引く事ができず。
先2タッグボルトからセキタンザンを飛ばされる。
サンダーマウンテンを割ってエネポーターでスピード雷を移動させると、相手が入れ替え札を引けず1ターン止まったので、セキタンザンVMAXを立てライライ、ピカゼクと倒し3-3でサイドを取り切り勝利。

2.ムゲンダイナ 先攻
初ターンにセキタンザンを置く事ができず、クロバットを前で番を返す。
次のターンにキャプチャーからセキタンザンを盤面に置く事ができた。
クロバットを取られた返しにふんかだん+格闘道場でムゲンダイナを倒そうとしたが混沌のうねりを貼られ倒しきれず。
そのムゲンダイナを倒した時に取ったサイドからバリヤードを引く事ができず、デスカウント→ドレッドエンドでサイドを取り切られ負け。

◆最終戦績:6-1 Best4

■かいとな

●予選ラウンド

⭕️1.ドサイドンV   先攻
相手が中々サイトウを引けずに手張りでしかエネを貼って行く事ができず、エネポーターでストーン闘を動かしながらキョダイガンセキで押し切って勝ち。

⭕️2.ブルーレシリザ 先攻
初ターンにセキタンザンを置く事ができず、後攻2ターン目にフレアストライクからセキタンザンVを取られる。
次のターンにげきりん30点をヤレユータンに打たれ、回収ネットを使って手札に戻し、ふんかだんを前のレシリザに当て、次のターンに裏のレシリザを道場ディアンシーキョダイガンセキで倒す。
相手が裏のマグカルゴをこうねつばくはで倒してきたため、グレートキャッチャーからもう一体のレシリザを倒して勝ち。

⭕️3.三神ザシアン 先攻
後攻1ターン目にオルタージェネシスを打たれたが、プラン通りにふんかだん+キョダイガンセキで三神、ボスからキョダイガンセキでデデンネを取ってジラーチ♢を拾い勝ち。

⭕️4.三神ザシアン 先攻
こちらが先行1ターン目にセキタンザンのみで番を返したため、後攻1ターン目のブレイブキャリバーを狙ったきたが失敗。ふとうのつるぎで番を終わる。
相手がオルターを打ったターンに手札が0になっていたので、三神についたオーロラエネルギーをエネポーターで退かし1ターン相手がパスしたため、
そのままキョダイガンセキで殴り切って勝ち。

◆予選4-0  2位通過

●決勝トーナメント

❌1.マルヤクデ 先攻
こちら1ターン目にミュウとジラーチ♢を置いて終了。
対してマルヤクデ側は溶接工+フレアスターターからマルヤクデに5エネが付く。
なんとか立て直し1体目のマルヤクデVMAXを倒したが、その時点で相手のサイドが2枚だったため、3エネついたマルヤクデVMAXにデデンネGXを取られ負け。

     ■ひの(マグノリアカップ)

●予選ラウンド

⭕️1.三神ザシアン 先攻
オルタージェネシスの返しでオーロラエネルギーエネポーターを当ててターンを作り、そのままザシアン、三神と倒しコンボギミックを使用し勝利。

⭕️2.マルヤクデ 後攻
セキタンザンVMAXが2枚サイドに落ちており、マルヤクデの火力をあまり伸ばしたくはないため、なるべく溶接工を打たせないようマリィで手札干渉をしていく。その甲斐あってか、あまり火力が出ずに先にマグマッグを倒す動きをしてきたためマルヤクデVMAX、デデンネを倒してコンボで勝利。

3.三神ザシアン 後攻
セキタンザン、マグマッグ、ヤレユータンは並んだが、デデンネクロバットを準備に使ってしまっていたので3-3でサイドを取り切られターンが間に合わず負け。

⭕️4.ムゲンダイナ 先攻
手札干渉を挟みながらデスカウントGXをセキタンザンに当てられないように立ち回る。
ジラーチ♢をサイドに埋めることは出来なかったが弱点でダイナV、ミカルゲ、ダイナVMAXを順当に倒しサイドを取り切った。

⭕️5.ドンファン 先攻
ドンファンの的になるデデンネクロバットを置かざるを得ない状況だったが、相手も事故気味で2ターン連続でこちらが殴られないターンが発生したため、こちらがサイドを取り切るのが間に合った。

決勝トーナメント

❌1.マッドパーティ 先攻
先行1ターン目でマグマッグのみしか盤面に出ず、次のターンのマッドパーティで倒され敗北。

⭕️2.マルヤクデ 後攻
2戦目の方と再戦。
相手が溶接工を引けないターンが続き、中々大きい火力が出ず。そのままこちらが順当に殴り続けて勝利。

●3位決定戦
⭕️ドンファン 先攻
セキタンザンにストーン闘×3ムキムキパッドを貼り、ドンファンの攻撃を3回受けれるようにした。
セキタンザンがサイドを4枚取った後、サイドを3-2-♢で取られることをケアしてアタッカーとして用意していたディアンシー♢でデデンネGXを倒して勝利。


8.これからセキタンザンを使うなら

画像16

in
・プテラGX  ・メタモン♢  ・混沌のうねり
out
・マグマッグ  ・格闘道場  ・キャプチャーエネルギー

最近大きく増加の傾向を見せているマルヤクデVMAXのデッキを意識した構築です。

プテラGXを採用したことにより、マルヤクデVMAXを一撃で倒し得る打点が確保できました。

スタジアムが混沌のうねりになっていることにより、巨大なカマドヒートファクトリー♢ワンダーラビリンス♢などの炎系統に採用されている強力なスタジアムを剥がしやすくなっています。


(※この他にも、これからの環境の変化次第で、その対応策となるカードを追加していきます。)

9.最後に

本記事をご購読いただき誠にありがとうございます。記事を読んでくださった方々に私達の思考がしっかり伝わっていたら幸いです。

新型ウイルスで大変な状況ですが、楽しいポケカライフを送って行きましょう!

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