声優/ナレーターになりたい人のための"努力を継続させる方法"【養成所講師が解説】
どうも、福原安祥です。
ナレーターをしたり、声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。
今回のテーマは「努力を継続させる方法」です。
今回は具体的にどうやって努力を継続するかって話ですね。
人に励まされたりとか、喝を入れられたりすると「がんばらなきゃ!」ってなりますよね。このときモチベーション、やる気が出るはずです。
「よし!絶対プロの声優になってやる!」って思うでしょう。
なので、努力を始めることは意外と簡単です。
でも、その始めた努力は1週間もあれば終了します。あのときのやる気はどこいった?ってくらい燃えてないあなたがいるはずです。努力を継続することはほんとに難しいですね。
三日坊主という言葉もあるくらい、昔から人って長続きさせるのが難しい生き物なんですね。
では、どうやったら努力を継続させることができるのか、今回はそのテーマでお話していきます。
ぜひ自分の生活に取り入れていただいて、プロになるための努力を継続してください!
動画で見たい方はこちらをどうぞ。
あんじょーメソッド(YouTubeチャンネル)
何%の声優志望者が食べていけるのか
さて、まずは現状把握からしていきます。
努力するためには、現状を認識して受け入れなきゃダメです。ここから逃げてると、絶対に努力できません。
声優志望者さんは全国に30万人くらいいると言われてます。そのうち、売れっ子声優といわれているのは300人くらいです。
なので、売れっ子声優になれる確率は0.1%しかありません。
ただ、これは売れっ子声優に限定した話で、食べていけてる声優って話になると、0.3%くらいはいるかなあと思います。
このあたりの詳しい話は過去の記事で書いてますので、時間があるときに見てみてください。
で!現状を整理しましょう。
食べていけるのが0.3%だとすると、どうですか?99.7%の声優志望者は食べていけないということですね。
じゃあどうしますか?
諦めるのもひとつ手だと思います。
はっきり言って無理ゲーすぎます。
それでも声優になりたい人は、ここから先を見てください。
覚悟ができてる人だけが見てるという前提で書いていきますよ。
現状を把握しました。努力をしなきゃいけない理由が明確になりましたね。
あなたが普通にがんばったら、普通に声優になれずに終わります。
普通じゃ無理なんです 確率が低すぎます。狂ったように努力しなきゃダメなんです。
でもですね、人間はとっても意思の弱い生き物です。自分に負けたことがないって人はたぶん存在しません。
じゃあどうするかというと、気持ちに頼っちゃダメです。
冒頭でも言ったとおり、モチベーションとかやる気に頼ると、もったとしても1週間でそのやる気はダウンします。
つまり、やる気に頼らない努力の仕方を考えなきゃいけないということです。
で、その方法というのが、「努力できる環境を作ること」です。
気持ちじゃないです、環境です。努力を始める前に、まず環境を作ってください。
ここからは、その環境づくりのポイントについて解説していきます。
努力できる環境づくりのポイント
「努力できる環境づくりのポイント」を3つ紹介していきます。
①ダラダラスポットを把握する
①つめのポイントは「ダラダラスポットを把握する」です。まずは一人暮らしの人について話していきます。
(ここからの話は↑の動画を参考にしてください)
僕の昔の家ってこんな感じだったんですよ。ここにテレビがあって、無印の人をダメにするソファがあって、ベッドがあって、みたいな。
これ、けっこう一般的な一人暮らしのレイアウトだと思います。
でもですよ、これダメです。
バイトから帰ってくる、ここに座る、はあ〜テレビポチっ!
っていう導線がきれいにできてるんですよ。
つまりですね、サボれるように部屋が設計されてるわけですね。この部屋でがんばれるわけがありません。
いまのはたとえで出しましたけど、あなたの部屋にもこういうダラダラスポットがあるはずです。
ダラダラスマホ見てて、「やべ、1時間経ってた…」みたいな。このダラダラしてるときって、だいたい部屋のどの場所かが決まってるはずです。
そのダラダラスポットをまず把握することが大事です。あなたのダラダラスポットはどこですか?その場所、めっちゃ危険です。
とはいえ、バイトで疲れて帰ってきたら、ダラダラしたいですよね。
なので、ダラダラOKです!でも!ダラダラする時間を決めてください。
15分!15分ダラダラしたら、次の行動に移ってください。約束だぞ!
次に、実家で暮らしてる場合です。
実家で暮らしてる場合も、ダラダラスポットを把握するのは一緒です。いくら疲れてても、その場所でダラダラするのは15分と決めてください。
で、実家の場合は、もうひとつ大事なポイントがあります。
「親に本気度を見せる」です。
親というのは基本的に心配性です。あなたが0.3%への挑戦をしたがってるのを見ると、基本的には止めます。
幸せになってほしいからです。
その親心をまずは理解してください。
でも、親には味方になってもらったほうが絶対得です。スポンサーさんになってもらえますからね。笑
なので、あなたがやるべきことは、夢への本気度を見せることです。
方法は簡単です。
練習量を増やすだけです。
友達で想像してみてください。
いつも遊んでた友達が、デザインの勉強を始めるようになってから遊びの誘いを断るようになったとしましょう。
久しぶりにあって近況を聞いてみたら、目が血走ってて「まず日本一のデザイナーになって、そのあと世界を獲る」って言ったらどうですか?その夢に反対できないですよね。こいつ本気だって応援しようと思うはずです。
本気度を見せれば、親はあなたの味方になってくれます。だって本来は味方なんですからね。
②習慣を作れ
続いて2つめのポイントは「習慣を作れ」です。
習慣の力はすごい、っていうのは聞いたことがある人も多いと思います。習慣に関する本もたくさん出てます。声優志望のあなたも、習慣を味方につけることが超大事です。
ぶっちゃけ、努力が習慣になってしまえば、「がんばらなきゃ」っていう意識なく努力することができます。これが最強の状態です。
でもですね、難しいのは「習慣を作ること」なんですね。
今日できても1週間後にできなければそれは習慣ではありません。継続するから習慣と呼べるわけです。
よくあるダメなパターンは、「今日から家に帰ったらまず発声やるぞ!」って感じのやつです。
これも1週間くらいはやるかもしれませんが、1週間後には家に帰ってからダラーっとしてます。
で気づいたら23時。ヤバい、お風呂入って明日の準備しなきゃ、あ、発声やってない…みたいな。
こうなると習慣化するのはとても難しいです。
習慣をつくるときのポイントは、「習慣に習慣をプラスすること」です。
新しい習慣を単体で作るから、習慣にならずに失敗するんですね。でもいまやってる習慣に作りたい習慣をプラスすると、成功確率がめっちゃ上がります。
たとえば、さっきのダラダラスポットの話でいうと、僕の場合は、バイトとか養成所から帰ってきたあと、人をダメにするソファでダラダラするのが習慣だったわけです。
でも、逆にいえばこの習慣は活かせます。
ここに発声を組み合わせるんです。
「人をダメにするソファでダラダラ」っていう習慣に「発声練習する」っていう習慣をプラスするわけです。
これをずっと繰り返します。
「ダラダラしたあとは発声をする」っていうクセが脳に刻まれちゃえば、ダラダラしたあとに発声をしないことが気持ち悪くなります。こうなったら勝ちですね。
あなたも毎日無意識にやってる習慣を見つけて、それと努力を組み合わせてみてください。
洗顔したあとに○○するでもいいし、歯磨きをしたあとに○○するでもいいです。
いまは例として発声を出しましたがなんでもいいです。がんばるきっかけさえできれば、あとはがんばれます。
人間はエンジンをかけるまでが難しいので、エンジンをかけるきっかけを作ろうぜってことですね。
③定期的にリセットしろ
最後のポイント3つめは「定期的にリセットしろ」です。
ダラダラスポットを把握して新しい習慣が作れれば、だんだん毎日の努力が苦痛じゃなくなります。
でも、ずーっと頑張り続けるのは無理です。メンタルやられます。
特に、声優を目指すことは趣味ではないので、養成所とか現場でうまくいかないこともあります。へこみます。それでも努力を続けるのは難しいです。
その対策として、定期的に自分の好きなことを思いっきりして、自分をリセットしてほしいんです。
たとえば、自然が好きであれば山とか海にいくとか、映画が好きなら映画を2本見る日を作るとか、カラオケでアホほど歌うとか、なんでもいいです。
1ヶ月に1回は、こういう自分をリセットする時間を意識的に作ってください。
で、ダメなのは、へこんだときだけリセット時間を作るってことです。
言いましたよね、「定期的に作れ」と。
これどういう意味かというと、へこんだことがないときでもリセット時間を作ってねってことです。
たとえば、いま1月だとして、1月中特に凹むことなかったな〜っていうときでも、2月の頭に絶対リセットの時間を作ってください。
メンタルは、じわじわ削られていくものです。いきなりぎゃーってなるものじゃないんですよ。
じわじわ削られていって、ある日なにかのきっかけで「もうやだー」ってなるんですね。
なので、あなたが気づかないうちにメンタルが削られてる可能性もあります。
だからこそ、1ヶ月に1回はリセットする時間を作ってねってことです。で、また次の日から狂ったように努力してください。
今回のまとめ
というわけで今回は「努力を継続する方法」について解説してきました。
声優業界で生きていくのはとっても大変です。でも、一度やると決めたら、努力しまくりましょう。
決めたのは自分です。自分の決断に責任をもたなきゃいけません。
でも、人間なのでがんばれずに寝ちゃう日もあると思います。
そのときに自己嫌悪に陥らないでください。
「俺、私ダメだ…みんなもっとがんばってるのに」って思わないでください。寝ちゃったのはいつの話ですか?昨日ですよね?昨日のことを考えてへこむってアホらしくないですか?だって人間にはどうしようもないですもん。
なので、自己嫌悪に陥ってる暇があったら、今日の過ごし方を考えてください。
取り返すぞ!って思わなくていいです。
今日はがんばるぞ!でいいです。
今回の記事を参考にして、気持ちだけに頼らない自分だけの頑張り方を見つけてくれたらうれしいです。
それではまた。
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