ニューノーマルに見る、新しいビジネスモデル|新型コロナで伸びること
コロナ禍によって世界の常識は一変し、新しい日常が始まりつつあります。
様々な産業、分野において過去に類を見ないほどに影響を及ぼした新型コロナ。
生活スタイルの激変と共に、私達の働き方も大きく変わり、必要とされなくなった業務は淘汰されていくことでしょう。
生き残りをかけたサバイバルの中、新しいスタイルで伸びていく仕事
すでに、その片鱗は見え始めています。
今後さらに需要が高まり、注目されつつあるビジネスとは、何なのでしょうか。
医療の壁を取り除く!オンライン診断
コロナとの共存がニューノーマルとなった今、医療崩壊だけは絶対に避けなければなりません。
しかし、総合病院の初診で誰しも経験するのが膨大な待ち時間。
その後再診を予約をしていても1時間待ち、さらに院内処方薬待ちでもう1時間、なんて事もありますよね。
感染拡大の原因と言われる、クラスター(集団感染)が起きやすいのも納得の混雑ぶりですが、急を要する患者、入院患者など致し方ない現状があるのも事実です。
片や、感染を恐れるあまり客足が遠のいてしまった街のクリニックが、経営難に陥っている事をご存知でしょうか。
そんな中、医療従事者を守り、開業医を救う新しいビジネスモデルとして注目されているのが「オンライン診断」です。
4月7日に日本政府は新型コロナウイルス感染症に関わるオンライン診療に関し、初診でのオンライン診療を可能とすることを発表しました。また4月9日には厚労省がオンライン診療の診療報酬が2100円程度(3割の自己負担で約650円ほど)で調整していることが報じられています
これまでオンライン診断最大のネックであった初診の壁が無くなったこと、感染リスクを冒してまで病院に足を運ばずに済むことで、今後利用者が増加するのではと見込まれています。
良心的な費用もまた、最初の一歩を踏み出しやすいですよね。
この流れは海外でも広がっていて、これまでオンライン診断の初診が保険適応外だったアメリカも、規制緩和により導入を進めているとの事です。
各国政府支援のもと広がるオンライン診断は、医療のニューノーマルとして私達の生活に根付いていくでしょう。
新時代のサービス!出張料理人
営業自粛によって大打撃を受け、現在も大変な状態が続いている飲食業界で、時流に乗った新ビジネスが話題となっているのをご存知でしょうか。
活躍の場を失った料理人と、外出自粛による自炊増加で負担が増えた家庭、それぞれのニーズに応えた「出張料理人」です。
出張シェフのマッチングプラットフォームである「シェアダイン」は、感染拡大の影響で利用者数が大きく伸びている。在宅勤務にシフトしたり、会食を自粛したりする動きのなかで、自宅で食事をする人が増えているからだ。2020年2月の月間予約件数は、前年同月比で400%も伸びたという。そんなシェアダインは3月に、感染拡大の影響で活動の場を失いつつある、飲食店の料理人をサポートするプログラムを始めた。その特徴は、出張シェフとしてデビューするまでのプロセスを大幅に簡略化した点にある。食品衛生に関する知識と、店舗での2年以上の調理経験がある人を対象に、最短翌日から働くことができるようにした。
まさに需要と供給がマッチした、新しいサービス。
長引くステイホームで、自炊に疲れた、飽きた、外食気分を味わいたい!と思う事ってありますよね。
食事で家族を支えようと毎日頑張る主婦だって、たまには休みたいのです。
また、今すぐに働きたいと願う料理人にとって、登録後すぐに仕事が出来るというスピード感も大きな魅力。
安心安全な外食が当たり前では無くなってしまった時代に、食の新常識として浸透していくのではないでしょうか。
可能性は無限大!ロボット産業
ウィズコロナ時代のニューノーマルとして加速していく「省人化、自動化」を実現させる為に、現在世界中で熱い視線が注がれている最新分野が「ロボット産業」です。
除染作業や配送業などすでに活躍し始めているロボットですが、今後もっと様々な分野での活躍が期待されており、その可能性は計り知れません。
すでに動き始めている、ユニークなニューロボットを二つ紹介します。
■自動配膳ロボット「PEANUT」
中国の商業サービスロボットメーカー「Keenon Robotics」が開発したロボットで、料理を運び、回収して帰って来てくれます。
これまで世界で6000体もの稼働実績のあるPEANUTは、中国国内でも多数導入されているのですが、日本でもコロナウィルス感染拡大防止策として導入を決める飲食店が出てきました。
経営が厳しい店にとっては、人件費もかからず一石二鳥。
今後、カフェやレストランなどで、当たり前の光景として配膳ロボットが活躍する姿を見れるかもしれないですね。
■犬型ロボット「Spot」
スマートでカッコいい犬型ロボットのSpotは、地下採掘現場など危険な場所での監視といった「人間にはできない仕事」を担ってもらう為に、アメリカのボストン・ダイナミクス社が開発しました。
しかしこのSpotが今、パトロール犬として感染拡大防止に活躍しているそうなんです。
ソーシャルディスタンス(社会的距離)が叫ばれている中、分かってはいても、ついつい気が緩んでしまうのが人間です。
犬型ロボットに注意されたら「そうだった!距離を取らないと」と笑って受け入れられそうですよね。
そのうちに、日本でもSpotを見かけるかも知れないですよ。
他にも、ソフトウェアとロボットを手がけるBright Machine社によって、人がほぼ関与しないでコロナウィルス検体検査が可能になるロボットシステムの開発が進められています。
実現すれば、365日24時間稼働できることから、1日の検査数大幅増加が可能に。
また検査のプロセスが迅速となり、検査技師も守られる為、まさに今一番求められている医療用ロボットではないでしょうか。
このように、すでに新時代に向けて進化が始まっているロボット産業は、今後益々伸びていく事間違い無しです!
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