![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55903669/rectangle_large_type_2_d1bcc9aad8a2ba7427b31fd125218d04.jpg?width=1200)
晴れときどきマサラ #6 しゃべらない、という自由
さて皆さま、noteではずいぶんとお久しぶりです。「毎週月曜日に更新」と言いつつ、前回の更新からはや4か月も経っておりました。おかげさまでとても濃密な時間をすごしておりました、ハイ。
4月には株式会社JUNOONという会社を設立し、アンジャリツアーを法人化しました。そのころインドでは第二波が猛威を奮っており、渡航もツアーもまったく先が見えないなかでのことでした。
ホテルで食べさせられ放題
すこぉし乙女気分が抜けないところはありますが、私はいたって現実主義の人間です。ツアー再開はいつになるのだろう……と冷静に考えていた昨年、とても印象に残っていたこちらのイベント。ホテルを貸し切って、それぞれのお部屋にインド料理をサーブしに回る、ですと?
マサラワーラーのミールス・ルームサービスされ放題、開催まであと1週間!
— ラジニjp ரஜினி ஜப்பான் ㊗️ラジニカーント主演【ダルバール】日本公開 (@Rajini_Japan) September 13, 2020
イベントの統一ハッシュタグは #ラジニ45 にいたします。
下記の皆様はご参加確定メールを送信済です。
・9/20→8/26午前1時までにお申し込み
・9/21→8/24午後11時までにお申し込みhttps://t.co/v9dVJLYyYy
マサラワーラーと知り合ったのはかれこれ7、8年前でしょうか、いつもまったく濁りのない笑顔が楽しそうなこのふたりには勇気づけられること数知れず、関西での開催なので参加できなかったけれど、大いに興味を惹かれたイベントでした。
しゃべらない瞑想修行のこと
このころはいまよりもさらに外出もほとんどせず、引きこもりの毎日。さらに11年暮らした場所から引っ越しという一大イベントもあり、ひとり黙々と過去の写真や日記や手帳を整理していました。
そして出てきたのが、タイの仏教僧院での瞑想修行の記録です。
20代も終わりのころ、大失恋して思い悩んでいた私は、友人の言葉に導かれるように10日間の瞑想修行に参加しました。そのときの幾分ふざけた動機や、まじめとは言い難い修行の模様は大長編半生記のこの回『やがてマサラ #17 タイ僧院のよこしまな修行』に記しましたのでよろしかったらご覧くださいませ。
さて、この「ヴィパッサナー(Vipasana)瞑想」と呼ばれる瞑想合宿。10日間、外界から遮断された自然豊かな場所で、誰とも話さず静かに過ごします。残念ながら私はきちんとした瞑想などはまったくできなかったのですが、このときの体験はいまでも忘れられません。
1. 人と話さないことにより自分の来し方行く末をじっくり考えられる
2. 孤独なようでいて、合宿仲間がいるので寂しくない
3. 早寝早起きとヘルシーな菜食で体調が絶好調
4. 会話断ち、肉断ちなど禁欲のあとの俗世はまことに素晴らしい
以上が合宿を終えての率直な感想でした。
あれから20年。人生のいくつもの曲がりくねった道をえっちらおっちら歩いてきて、もう一度、あの体験を再現してみたい。そんなことをふと思ったりしました。
旅とインドとwithコロナ
このウイルスは、どこか特定の国や地域や人種や国籍に依らず、等しく全世界の人類を襲撃しました。
人と話したい。自由にどこかへ行きたい。マスクを外して深呼吸したい。
これをお読みになっているあなたも私も、おそらくいまだかつてないほどシンプルに同じ欲求を持っているのではないでしょうか。
ライフスタイルや価値観までをも変えてしまったウイルスを前に、ふと、前述のマサラワーラーが言っていた言葉が頭をよぎりました。
「インドに行けないなら、日本をインドにすればいい」
そして、ホテル貸切でのイベントや、しゃべらない瞑想修行がバチーーーーッ! と、まさにパズルのピースがピタリとハマるように整ったのです。人数を限定して建物を貸し切り、会話をせず、それでも成り立つインド的なアクティビティ。それだ!
心身をデトックスすること
そして生まれたのが「デトックス・キャンプ」というコンセプトでした。キャンプといっても野外でテントを張るわけではなく、一定の場所にステイしてなにかに取り組む滞在のことを指します。
せわしない日常を離れて、落ち着いて人生を考えてみたり、心身を整えてみる。朝は起きて夜は寝て、身体に優しいごはんを食べて、よく動きよく伸びる。
シンプルなようでいて現代社会ではなかなか難しいことではないでしょうか。
国内旅行は家族やお友だち同士でいくらでも気軽に手配できる時代です。温泉しかり、各種レジャーしかり。そこに大小さまざまなインド要素を入れ込んでできたのが、アンジャリツアー初となる今回の国内滞在型の企画です。
これまで私の大切なインド仲間の力を借りて行ってきた『Visit India Again いつかまたインドへ』というプロジェクトを発展させ、バーチャルではなくリアルな空間でインドを演出しようと思います。
せっかく集まるなら思い切りおしゃべりしてキャッキャウフフと盛り上がりたい。
きっとそんなお声もあるでしょう。そんななか、あえての「しゃべらない」というルール。適度な距離を保ちつつ共に過ごす時間のなかで、話したくてたまらない、そんな想いをぜひ、じっくりと味わい、書き留め、ツアー後に振り返ってみていただきたく存じます。
自由にはいろいろな形が、あると思います。
デトックス・キャンプの詳細やお問い合わせはこちらから。