マドリードに行こう! @エル・エスコリアル修道院
マドリード。
1週間のバカンス。
海外旅行に行けるようになって本当に嬉しい。
円安は、まぁ大変だったけど(苦笑)
西洋美術オタクのわたくし。
エル・エスコリアル修道院の”ここがすごっ!”を僭越ながら3つほど。
ちなみにマドリードに行ってのMY BESTはこのエル・エスコリアル修道院でした。もっと有名になってもいいのになぁ。
1、そもそもの建築美
Renfeの近郊線に揺られて30分。
マドリード都市部から郊外に向かうにつれて、車窓の風景が田舎のそれへと移り変わる。進行方向左側に座っていると、遠目に「あれかな?」という建物が見えてくる。あぁ、この距離でもきれいだなぁ〜。
駅を出てロータリーに沿ってまっすぐ進むとT字路。どちらにも曲がらず、道を渡り公園に。道なりにいくとエル・エスコリアル修道院が見えます。(駅から歩いて15分くらい。お散歩感覚!)
エル・エスコリアル修道院はすごく“がっしり”した印象。安定感とも言い換えられるかも?外観は装飾が少なくシンプルなのに、そのシンプルさに反比例するかのように内観の装飾は結構派手!そのギャップがいい!
2、フェリペ2世は意外と文化人
エル・エスコリアル修道院とは?
スペイン王フェリペ2世がフランスとの戦いに勝利したことを記念して建設された修道院であり、“美術館”であり、“図書館”であり、“墓地”でもある。らしい。
オランダマニアのわたくし。当時のオランダをいじめていたフェリペ2世のことはあまり好きじゃない。
が、エル・エスコリアル修道院に行くとフェリペ2世の人物像というか、なんかそういうものを改めざるを得なかった。
図書館がすごい。いや、本当にすごい。
すごいから2回言いました。
何がすごいかって。
まず“蔵書の幅広さ”。スペイン語だけではなく、英語やアラビア語など幅広い言語の書物が展示されていて。本棚にはナンバリングがされているから、一定のルールに沿って本が保管されていたことがわかる。ちゃんとしてる!
次に“蔵書の保存状態の良さ”。こんな綺麗な装飾写本は観たことない。ほんまにキレイ。この装飾写本、うちにほしい。飾りたい。
天井画も「ほぉ」と息がもれるくらい圧倒的。写真が撮れないのが本当に残念。一方で写真に撮っても、この圧倒されるほどの感動は伝わらないだろうなとも思う。
フェリペ2世。
絵画のコレクションは有名画家だらけで、本もこんなに読んでいて。
戦争ばっかりしてたんかと思ってたけど、そんなこともないんだな。
日本に帰って、フェリペ2世の本を読みました。
3、この距離で観ていいんですか?!
美術作品エリアにはエル・グレコ、ティツィアーノ、リベラなど錚々たる面々の作品が“展示”というより“壁の装飾”の一部となっていて、すごい贅沢な空間。
手を伸ばしたら普通に触れる距離。(もちろんそんなことはしません)
作品保護のためのガラスも入っていないし。
こんなこと滅多にない。すんごい近くで見れる。めちゃ興奮した!
穴場。郊外にあるからか、全然混んでないし本当に穴場。
ゆ〜っくり、じ〜っくり鑑賞できる。
写真は不可だけど、こんなに近くで観れるんなら私の眼にしかと焼き付けて帰ります!って感じでした。
まぁ、私の視力は0.1以下ですが(笑)。
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