【ペット系サービス代表の小話】#5 獣医師が推す獣医師とは?
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獣医師からは言いずらい、獣医師は教えてくれないコトを世の中に伝えていきたいな、なんて思っています。
今週のテーマは、【獣医師が推す獣医師とは?】です。
皆さんも経験があるかもしれませんが、診察してくれた獣医師から違う獣医師・動物病院を紹介してもらうというシチュエーションがしばしば発生します。
その理由はいくつかあります。
・ 診断に必要な検査機材が足りない(レントゲン・CTなど)
・ なんの疾病なのか診断が難しい
・ 手術を綺麗に出来る自信がない(眼・整形・腫瘍なんかが多め)
などなど、他にも理由はたくさんあります。
今日はこの獣医師からの獣医師紹介に関して2つ言いたいことを書きます。
まず1つめ。
他の獣医師をちゃんと紹介してくれる先生は、獣医師界隈でも良好な人間関係を築けていたり、誠実な先生である可能性が高いということです。
あなたが相談した症例に対してあまり知見がなかったり、あなたのペットが抱える合併症に対する手術の経験がなくても、それを正直に言ってくれる獣医師というのは少数派だと思います。
さらに言えば、手術が正直うまくいかなかったときでさえ、それを飼い主に正直に話す獣医師も少ないと思います。
飼い主の期待に沿いたいという気持ちや、飼い主に離れてほしくないというビジネス心理のせいですが、これはある意味仕方がないと思います。
ただ、”獣医師としての自分のスキルの限界”と”獣医療の発達の限界”をごっちゃにして飼い主に説明し、本来不要な再手術を正当化したり飼い主のペットの重篤化・死亡を招く獣医師がごくごく一部存在することも隅蔵は知っていて、これに関しては飼い主がちゃんと論理性のあるコミュニケーションを取ったりリテラシーを高めていく他に解決策はないと思います。
もっと酷いと、完全に不要な検査をする、検査が不十分なのに治療が高額な疾病と診断して定期的な検査・投薬を勧める、合理的な理由なく自院で開発したサプリメントのサブスク契約を勧める、など職業倫理に反したお金の稼ぎ方をする獣医師も少しばかりいますから、気をつけたいところです。セカンドオピニオンとかで被害は最小限に留められるかもしれません。
そして2つめ。
これが今日のメインなんですが・・・【獣医師が推す獣医師とは?】です。
まず、獣医師が飼い主に紹介する獣医師は、ざっくりこんな感じです。
・ 2次診療、救急医療に従事する獣医師
・ 出身大学が同じなどで長く仲がいい獣医師
・ 自治体の獣医師会や所属学会の界隈で話したことがある獣医師
・ 雑誌に論文を掲載しているなど業界内で著名な獣医師
ここまで聞くといい感じなだって思うかもしれませんが、獣医療の質が良いと思っているか否かに関わらず、獣医師が飼い主に紹介しない獣医師というのもいるみたいです。
・ 紹介した飼い主を抱え込もうとする獣医師や動物病院
・ 紹介したのに何の報告もあげてこない獣医師
・ 飼い主から怖い、信用できないなどの指摘を受けている獣医師
・ その他、飼い主と性格の相性が悪そうな獣医師
端的に言えば、業界の慣習を乱す人は他の獣医師からも相手にされなくなるっていうことみたいです。怖いですね😥
つまり!
飼い主目線からすると、動物の疾病に対する獣医療のレベルだけで近隣の獣医師を紹介して欲しいところですが、そもそも数km圏内の近隣の獣医師の詳細な情報をしっかり把握している獣医師が少ないということと、獣医療と関係のない切り口が介入しているということは覚えておいても良いかもしれません。
信用できる獣医師に紹介された獣医師を信用するのはもちろん大事ですが、それとは別に自分なりに獣医師を探してみる努力も必要と隅蔵は考えます。
はい、今日はここまで♪
次回、【4月6日】は【エキゾチックアニマルを取り巻く環境】をテーマに掲げます。
お楽しみに!