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【ペット系サービス代表の小話】#7 動物病院の知られざる一日

「アニぴたる」というサービスを手掛ける隅蔵の想いや知見を毎週水曜日に発信しています! FBとnoteに同じ記事を公開しています。

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毎回1000~1500字、2~3分で読めるくらいの文量です。

獣医師からは言いずらい、獣医師は教えてくれないコトを世の中に伝えていきたいな、なんて思っています。

今週のテーマは、【動物病院の知られざる一日】です。

ペットを飼っている皆さん、「動物病院にいる獣医師ってなんだか忙しそう」って思ったことはありませんか?

基本的に飼い主と獣医師が話すのは、皆さんが動物看護師に案内されて診察室に通されてからの数十分程度だけだと思います。
今日は、動物病院の獣医師がどんな1日を送っているのかを書いていこうと思います。
(※ 私は獣医師ではありませんがこの1年以上、津々浦々数百の動物病院に訪問したり獣医師とお話してきました。そんな中で得てきた知見を共有します。)

動物病院の85%程度にあたる、獣医師が1~2人しかいない病院にフォーカスしていきます。

まず朝。
先生によっては7時頃には出勤して、前日手術をした子や入院している子の検査をしたり記録を取って、経過を確認します。
その後、続々と出勤してくるスタッフと朝礼を行い、今日の予約患者・手術予定を確認し、動物看護師やスタッフと情報を共有します。このタイミングで病院の清掃をする病院もあるようです。

8時半~9時には病院がオープンして続々と外来患者が来院します。
診察室で飼い主とコミュニケーションを取りながら必要な検査を施し、検査結果を見て動物の中で何が起こっているのかを診断し、処置・投薬・処方などを行います。もちろん、爪切りや耳掃除などのペットケアもテキパキと行います。
この間にも、カットインしてくる救急の動物がいたり、飼い主からの問い合わせに対応したり、動物にやられて獣医師自身が出血するなど不測の事態も起こります。
6~8人ほどの患者様を診たところで午前診療はタイムアップ。
11時半が午前診療受付終了でも、診察が終わる頃には13時頃になっていることもしばしば。

さて、病院の中休みに入ります。
中休みと言っても、獣医師もスタッフもほとんど休むことが出来ません!

午前診療中に書ききれなかったカルテを書いたり、入院中の動物のお世話をしたり、そして一番大きな時間を割くのは手術です。
頻繁にある症例ではない場合は、事前に他の先生の手術映像を確認したり、手術に入るスタッフにも術式を共有したりします。
手術中は、手元だけではなくモニターも見ながら小さな異変にも対応しないといけないので緊張が走ります。手術は時間との勝負である上に、わずかな見落としやミスが取り返しのつかない結果を生むことがあり、獣医師のスキルが問われます。

そして、中休みの終わりの方には、製薬会社や我々のような動物病院に向けたサービサーの担当者との打ち合わせが入っていたりします。

気付けばあっという間に16時。午後診療の開始です。
多くの病院の場合、午前診療よりかは外来が少ないので、診察の合間に手術直後の動物の経過を確認したりします。
19時に閉まる病院が多いですが、18時を過ぎると「家に帰ったらペットがぐったりしていて・・・」「食べちゃいけないものを食べさせちゃって・・・」といった緊急性の高い動物が運び込まれてくることも多く、なんやかんや20時まで対応していたり、今夜何が起こるかわからない動物が入院していたりすると病院に泊まることを決める院長獣医師もいます。

順調に臨床の仕事を終えて閉院できても、夜は学会のウェビナーに参加するなど自己研鑽に励んだり、院長は経営者でもありますから人事・財務・発注・広告・広報・SNS発信など幅広い業務を夜にしている方もたくさんいます。
気付けば22時や23時になっていることでしょう。獣医師の一日は長いです。

いかがだったでしょうか。
特に院長獣医師の生活を知ると、なかなかハードだなという印象を持たれると思います。
病院では我がペットのことで頭がいっぱいになっている飼い主もよくいると聞きますが、獣医師の内情を知ると少し獣医師への接し方も変わるような気がします。
これからも獣医師をよく知れるような情報を発信していきます!

はい、今日はここまで♪

次回、【4月20日】は【動物の生体販売について】をテーマに掲げます。

お楽しみに!

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