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LAIKA『パラノーマン』のパラノイア的凄さ
『パラノーマン』は、構想10年、制作に3年を費やした驚異的なストップモーションアニメである。
なにがスゴいかというと、CGをほとんど使わずに人形をヒトコマヒトコマ動かしてアニメを創るその根気と表現力だ。1つ1つの表情のパーツは何と150万個。少しずつ表情の違う頭を3Dプリンタで創り、入れ替えて動かしていくのだ。ちょっとずつ動かしながら90分の作品を完成させる。気の遠くなるような作業だけれど、それでもストーリーやキャラクター設定がしっかりしているからブレる事なく、とても面白い感動的な作品に仕上がっている。
死者と話ができるというノーマン少年が、300年前に魔女に呪いをかけられた街の謎をあばき、呪いを解いて街を救う。出て来る家族や友達だけでなく死者たちのキャラですら、何とも言えず味があっておかしい。
そのあまりにも精巧に作り上げられた世界そのものに驚嘆する。
このデジタル全盛の時代に、何というアナログ!!
クリエーター達の情熱と制作者魂を見せつけられる素晴らしいアニメ作品である。