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相撲協会は、お門違いの外部圧力に屈っしてはいけない。

モンゴル大使館を巻き込む?

宮城野(元白鵬)部屋は弟子(元幕内北青鵬)の暴力事件に端を発し、親方は2階級降格・減俸、及び一門の伊勢ケ浜部屋(元横綱旭富士)への総員転籍処分が下され、部屋は事実上の閉鎖となる。

さて、モンゴル人で初の関取となった元小結旭鷲山、ダヴァー・バトバヤル氏は今回の件で、宮城野親方に対する処分が「あまりにも厳しすぎる」として相撲協会に疑義を唱え、周囲へ不満をまき散らし波紋を広げている。

氏は多くのモンゴル人力士たちを日本の相撲界に呼び寄せてきた。

また、モンゴル相撲の合宿で細くてひ弱な6歳の頃の白鵬と出会い、その後、15歳で来日した頃、身体も細くどこも引き取り手が無かった少年を先代宮城野親方(元幕内竹葉山)を口説いて何とか弟子入りさせた経緯、いわば兄弟のような関係があってこそ、今回の処分を黙って受け入れることはできないという、私情を交えた批判的な意見となったと思われる。

理由は単純だ。何処の部屋も狭い階級社会である以上、兄弟子らの暴力は日常的に起きている、さらには暴力隠ぺい事件や八百長疑惑、暴力団関係者との黒い繋がり等々、過去の不祥事が数々ある中、理事長に近い関係者には甘い処分で済まされるケースもあったと主張している。

氏は、相撲協会へ異議申し立てすべく「大使館へも緊密に連絡を取っている」とのこと。

氏がモンゴルの世論を煽り、大使からの意見を反映させようと画策を図ったり、あるいは文科省へ抗議するような話もチラホラ聞こえているが、お門違いも甚だしい。


BBCは余計な口出しをするな

さて、BBCが元旭鷲山ダヴァー・バトバヤル氏にインタビューを申し入れてきたとのこと。

確かに、相撲界は閉鎖的ではある。協会の体質は旧態依然、理事長に近いとされる理事・役員などと共に派閥的な組織であることは否めない部分もある。
だからと言って、あることないこと誇張を交え、あたかも事実のごとくべらべら喋っていい訳がない。

白鵬は45回もの優勝回数という表面的な実績のみで「大横綱」と評価する向きもある。
果たして、名横綱「貴乃花」や憎いほど強かった「北の湖」を相手に「正当な相撲」で真っ向勝負し合えば、45回の優勝は成しえないはずだ。

白鵬の時代には他に強い相手が居なかったことを差し引いても、いわゆる「汚い勝ち方」で星を挙げてきたことは紛れもない事実だ。

白鵬は、横綱として最も恥ずべき行為の「猫騙し」、立ち合いの瞬時の「肘打ち」「かちあげ」、既に土俵を割っている相手を「ダメ出し」、さらには行司の指示に従わない、観客に三本締めを要請する、等々、「相撲道」に外れた見苦しい振る舞いの数々は枚挙にいとまがなかった。

横綱の真価は「心・技・体」という3原則を逸脱してはならないのだ。
「心」も「技」も、およそ横綱の名を汚す白星は無価値に等しい。

彼はどんな手でも勝ちさえすりゃいい、金を稼げれば汚いと言われようが何だってやる、そんな態度が見え見えで、果たして弟子を指導する親方としてふさわしいかと言えば明らかに否である。

単なる格闘技とは違い、相撲は神事であると同時に日本の精神文化としての相撲道を守らなければ、もはや相撲とは言えなくなってしまう。

白鵬は日本国に帰化し日本人を名乗ってはいるが、精神文化としての相撲道を理解しているのか甚だ疑問、というか、理解する気すらないからこその振る舞いだったのだろう。

イギリスには騎士道精神という文化を大切に守っていることと思う。

BBCは、我が日本の精神文化、国技としての相撲道という守るべきものに対し、組織的な「いじめ」とか、モンゴル出身だから排斥しようとしているとか、「人種差別」とか、「人権問題」とか、ヘンなこじつけを絡めて的外れな口出しすることは大きな間違いであることを知るべきである。

決して余計な口出しはするな!
と・・。

一連の騒動から、好角家、著名人など今回の処分について、賛否両論、様々な意見が飛び交っている。

相撲協会は、外部からの圧力に決して屈っしてはならない。
一度下した裁定を安易に変えるようなことは絶対にあってはならない。
相撲道という精神文化を守って欲しいと願うばかりである。

最後までお読みいただきありがとうございます。



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