改正文化財保護法の成立に思う。
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無形の文化財
芸能や技術をはじめ形のない文化財のうち、歴史的にも芸術的にも価値が高いもの。演劇や音楽、工芸技術などを指す「無形文化財」と郷土芸能や行事などの「無形民俗文化財」がある。(読売新聞2021/04/19総合引用)
後継者不足の文化継承は喫緊の課題
文化財保護制度には国宝や重要文化財などの「指定」については手厚い支援が受けられるが、規制が厳しく、対し、幅広い対象で規制の緩い「登録」があるとのこと。
さて、地域の伝統文化もさることながら、例えば西陣織や染物、金沢の伝統工芸品、青森の津軽塗、有田焼などの焼き物、天童市の将棋駒等々、日本ならではの様々な製品とそれらの工芸技術は、言うまでもなく継承していかなければならないのだが、後継者の育成についてはそれら製作に携わる方たちの負担は決して軽くはない。
特殊なものでは神官の烏帽子製作は、後継者が見つからないほどだそうだ。また、御神輿の製作も後継者不足は否めない。
さらに、例えば畳、障子、オケやおひつ、盆栽用のハサミ、じょうろ、七輪、こけし、ひな人形、こいのぼり、和菓子、和傘、数えればキリが無いほど日用雑貨品を含む、いかにも日本的な製品も多数ある。
時代と共に失われていく運命などと言って欲しくない。文化庁は、誰もが知る代表的な工芸品に限らずあらゆる日本独特の製品を保護・継承と共に後継者育成に尽力して欲しいと願うばかりである。
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