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昭和セピア色のこんなハナシ ep06. 「稲毛の浜で、潮干狩り」の巻。
そろそろ断捨離を・・
何だかんだ忙しくて、つい、断捨離は後回しになってしまう。押入れには不用品の数々。もう何年も使わないものならさっさと捨てればいいのだが、それがなかなか捨てがたいのは、やはり思い入れのモノにはヘンな執着が邪魔をする。
数年前も同じように試みて、ある程度は整理してあった。その時だったと思う。小学校の遠足の記念写真やらスナップ写真などが出てきて、う~ん、これは今捨てなくてもいいんじゃね?
などと、思い留めて大きめの事務用封筒で保管してあったのだ。そして、この連休の行楽の話題で思い出したってことなんだが、保管してあったあの写真の中の1枚だ。
稲毛浅間神社の大鳥居を背に記念写真
いよいよ大型連休も終盤になる。テレビでは連日、行楽の話題で持ちきりで、各地の潮干狩りも度々紹介されている。
あれは小学3年生だったような気もする。そう、5月だ。遠足で稲毛の浜へ「潮干狩り」に行ったのだ。京成稲毛駅の西側に小さな丘があり、由緒ある「浅間神社」が構えている。
ところで現在の国道14号は遠浅の砂浜だった。そして海の中に一の鳥居が建っていた。満潮になれば鳥居は海水に晒される。旧千葉街道を挟んで浅間神社の二の鳥居があったと思う。神社の脇の緩やかな坂道を登って行くと京成稲毛駅へと続く。
遠足としての潮干狩りということだから、子供たちにとって安全第一と、楽しく遊べるような時間帯、それは大潮で、ちょうどお昼前後に干潮になる必要があるから、先生方はその日程の調整に苦労したと思う。
子どもたちはそんなことは知る由もないのだが、昔の先生は父兄からも尊敬されていた、と聞くこともしばしばあったように記憶している。
さて、初めて潮干狩りなるものを体験するわけで、各自がブリキのおもちゃのバケツや、大きめの缶詰の空き缶などを持参する、今思えば、なんとも滑稽な話ではある。現地で業者から網の袋を貰えるのに(笑)・・。
ビーチサンダルなんて無い時代だから、運動会の徒競走でよく用いられる足袋を履く子もいたが、ほとんど裸足である。
さあ、お昼。簡素な海の家で昼食タイムに。その前だったのか後なのか、大鳥居を背にして記念写真を撮る。海の家のものと思しき「ちどり」と読み取れる旗だろうか。背景には浅間神社の木々が写り込んでいるのが分かる。
遠足のお弁当は格別である。おにぎりが定番だ。大抵の家では乾燥した大きな竹の皮で包んでいた。子供たちにとっては遠足のおやつも楽しみのひとつだった。
あさりと少しばかりハマグリも交じって、お土産に持ち帰ると、母は喜んでくれた。たくさん獲れたわねぇ・・と。
たかしクンの家でも、お母さんがきっと喜んでいただろう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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