親方日の丸体質が抜けない郵便事業の大赤字。
日本郵便は25日、2023年度の郵便事業が896億円の営業赤字と発表した。
赤字は2年連続、前年度は211億円で今回はさらに4倍超896億円とのこと。
今年10月には封書84円を110円に、はがき63円を85円など、郵便料金の大幅改定となるも、同社の試算では焼け石に水が明らか、26年以降も赤字が膨らみ続ける見通し。
なぜこんなことが起こるのか、おそらく親方日の丸体質が抜けず、働かない高給取りがふんぞり返ってるのも一因、ではないかと考えられる(個人的な見解)。
期間雇用契約社員(非正規社員)経験者の知人が見たまんまの具体的な事例を教えてくれた。
彼が勤務していたのは従業員100数十人の首都圏近郊の中堅集配局(窓口や貯金・保険は別会社)で、管内には特定郵便局が9局ある。
主にバイクで郵便物を配達する正社員や非正規社員(バイト)、赤軽自動車でゆうパックや、特定局、ポストなどから集配する非正規社員らいわゆる外務を指揮監督する課長代理が4~5人居て、その上に上席代理1人、さらに課長が3~4人居た職場。
ちなみに課長代理はもともと配達などの外務経験社員が、勤続年数等・年齢的に昇格した人たち。上席代理は課長になれない落ちこぼれ的存在。
さて、もっとも傑作な話として、某営業課長は威張り腐って常にハッパをかけ、「早く出発しろ!」と怒鳴り散らしていた。
彼の机の上には従業員らの目に入るよう、これ見よがしに「始末書」が山のように積み上げられていた。
この課長の肩書は「第一営業課長」ではあるが、営業しているとは思えないほど、始末書の収集に余念がない。
局周辺の信号の無い交差点などで、電柱や樹木などもの陰に隠れ、バイクで走ってくる配達員の一時停止(標識あり)を監視しているのだ。
どうしても時間内の配達ノルマをこなさなければならないため、減速はするものの、一時停止を省略・通過していく配達員もいる。
配達が終わり、局に戻ってくると、「おい!○○、どこそこで一時停止しなかっただろ!始末書、書いとけ」といって用紙を手渡すのが楽しみのようだった。
始末書は、支店長への報告として、如何に厳しく指導しているかをアピールするための道具に過ぎず、単なるパフォーマンス。
また、彼は年賀状ハガキや季節贈答品の販売ノルマを従業員に課し、自らは周辺企業などへの営業は、ほぼ皆無と言っても過言では無かった様子。
ちなみに年賀状ハガキや季節贈答品の販売ノルマがキツくて、いわゆる自爆営業する多数の従業員が後を絶たず、買取ショップに大量に持ち込まれる。
配達や集荷などの外務従業員に比し、内務の管理職らに生産性(稼いている姿勢)はほとんど見られなかったそうだ。
営業課長らが仕事していないのは一目瞭然、例えば近隣の店舗や農家には、ヤマト宅急便(取り扱い)の旗が立てられているが、ゆうパックの旗は年々減少、ついにほぼ見かけなくなった、と証言している。
手紙類が減った等、他にも理由はあるだろうが、根本的に「親方日の丸体質(発想)」が抜けてないことは確かなようだ。
コレじゃ、大赤字になる訳だ。
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