指差し確認は誰にでもできる。
接種ミスや放置ミスが多発
コロナワクチン接種にまつわる話題は尽きない。保冷庫の電源コンセントがはずれていたとか、常温のまま放置されていたとか、なぜこんな単純なミスが全国いたるところで起きるのだろうか。
また、同じ人になぜ2回も立て続けに接種してしまうのだろうか。高齢者施設などで、認知症の方が2回並んでしまったとしても、受付の担当者や付き添いの人たちなど、どうしてこんなことが起きるのか理解できない。
また、愛媛県今治市の高齢者施設では3回打たれたという人もあったそうで、呆れるばかりである。
接種カードは1枚の台紙で、1回目と2回目がある。また、ほとんどが予約制だから、当日の予約名簿等、しかるべき一覧表のようなものがあるはずだ。
受付担当者、問診票のチェック担当者、そして医師の直接問診を通して接種される。針を抜いた箇所に絆創膏を貼る。後に15分ほど経過観察として待機する。帰りに接種カードのシールをはがして医療機関側に保管される。
被接種者の接種カードもチェックされて持ち帰る訳だが、このような一連の流れで、どこに同じ人が2回続けて打たれるミスが発生するのか、どう考えても理解に苦しむ。
また、某医療系の学生が、1回目の接種後の経過観察中に2回目の接種をされてしまったとのニュースに愕然としてしまった。一体この学生は何を考えているのかと・・・。
日頃から指差し確認
我が日本では昔から「指差し確認」が浸透している。建設現場、工事関係、電気やガスの点検担当者、鉄道や運輸関連、あらゆる場面で指差し確認が実施されている。
以前テレビ番組で視たのだが、海外で建設工事に携わる現場責任者が、現地の作業員に、安全確認の徹底のため「指差し確認」をさせているとの話をしていたのを思い出す。
この方法は現地の作業員も学び、事故やケガが未然に防止できると高く評価されていたそうだ。
小生も、スタンドで車のガソリンを補給しキャップを閉じる際は必ず「指差し確認」をしている。
言うまでもないことだが、家でも電器のスイッチやガスコンロの栓、窓やドアの施錠等、ほぼ毎日、この「指差し確認」を行っている。加齢とともに、いずれ自ら認知症にならないとも限らないし、気を付けるに越したことはないと思っている。
先のワクチンの保管に関しても接種にしても、このように指差し確認を導入すればミスは未然に防ぐことができるのではないかと思う。
保健所をはじめ医療関係者の皆さんの苦労には頭が下がる思いだ。日頃の疲れ・ストレス等も想像に難くないことはよく分るし、感謝もしたい。
しかしながら、毎日のように単純なミスのニュースを見聞きする度に、あまりにもズサンな管理体制にあきれ果てるばかりである。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。