『話の話』を記述する(その11~「永遠」パートへ)
光の充満からふわっと立ちのぼるような印象で、白っぽい画面の中、少女が巨大な牛(ミノタウロス)の手を借りて縄跳びする姿が現れる。
冒頭の乳児の姿が暗めの色調のエッチングだとすると、縄跳びする彼らは白く・明るい色調のエッチングというコントラストが際立つ。
背景がクリーム色で、そこに簡略に描かれた人物やモノも白の下地が目立つ。
背景の(これは海だろうか大気なのだろうか?)クリーム色に対し、人物たちはより白い下地で出来ている。
先の屋敷の光にズームアップする速度とオーバーラップして現れる縄跳びの風景へとズームする速度はおそらく同じ速さに設定されていて、それもまた幻惑的なイメージにするりと入り込む効果があるのではなかろうか。
(その12へ)
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