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【無料】優秀な動画編集ソフトをご紹介
新年あけましておめでとうございます。
動画制作をしているアニメLaboの寺井です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回はパソコン用の動画編集ソフトに関するお話。
もしこの記事をご覧いただいているあなたが動画編集ソフトで悩んでいるのなら、一助になることを祈っています。
目次の下に簡単な用途やYouTubeでアップされている教材向け動画を記載しますので、ご参考までに。
シンプルな編集や動画編集の入門に:Shotcut
使用用途は以下を想定。
・動画のカットと結合
・画像素材の合成
・シンプルなシーン変更エフェクト
・文字飾りが少ないシンプルな字幕
・BGMをつける・音量の調整
・別撮りのナレーションをつける
・フルHD(1080px)の動画編集
無料なのにシンプルかつ多機能な動画編集ソフト。
ホームページは英語表記ですが、ソフト自体は日本語です。
実は私がはじめて手を出した動画編集ソフトでもあります。
編集作業の具体的なイメージとしては、自分で撮影したものや依頼を受けた動画編集について、不要な部分をカットして字幕と音楽をつける、でしょうか。
その他、機能としては映像の速度を変更したり、映したくない部分にモザイクを入れたり、グリーンバックと呼ばれる背景が緑の動画・画像素材があれば、緑色だけを抜いて合成(クロマキー合成)することができます。
文字にすると本当多機能だな・・・無料なのに
<参考動画>
チャンネル名:eちゃんねる様
こちらは実際に編集画面を映しながらのチュートリアル動画で、非常に分かりやすいです。
正直、スマートフォンで撮影→とりあえず動画を切ってくっつけて音楽を入れる程度であれば、「Shotcut」を利用すればYouTubeへの動画投稿も問題なく可能です。
<余談>
iPhoneユーザーには撮影から編集までスマートフォンだけで完結できる「iMovie」もありますが、今回はある程度の編集機能もあるPC向けのソフトをご紹介します。
また、ある程度慣れたら次のステップとして、動画のスピードを変更したり、動画にズームイン(拡大/縮小)を入れて変化をつけるなども有りでしょう。
無料ですが、実はレトロ風の編集もできたりします。
<参考>
チャンネル名:動画編集内製化入門 様
編集スキルを高めれば、オシャレなオープニングも可能です。
<参考>
チャンネル名:kitchens.film様
また、動画の書き出しはソフトのロゴ透かしなど入らず、フルHD(一応4Kまで)可能なので、企業の社内動画や企業への納品動画にも利用可能。
動画編集の入門として、まずはShotcutに触るのは十分有りだと思っています。
有料レベルで機能てんこ盛りなのに無料:DaVinci Resolve
読み方はダヴィンチリゾルブ。
使用用途は動画編集として想定するほぼ全てで、質を求める方やスキルアップを図りながら今後も動画編集を続けていきたい方向けです。
Adobe Premiereを使いたいけどお金はちょっと・・・という方にもオススメ。
<基本的な編集>
・動画のカットと結合
・画像の自由な伸縮や動画との合成
・多様なシーン変更エフェクトテンプレート
・オシャレなテンプレートのテキストアニメーション
・文字飾りが自由にできる字幕
・BGM(曲から効果音まで)をつける
・別撮りナレーションをつける
・音量の調整、音声のノイズ削除調整(自動機能付き)
・フルHD~4Kの動画編集
・色彩、明暗調整
Shotcutで出来るものは基本的には全て可能。
ただし機能が多いため、ソフトに慣れるまで時間がかかります。
<発展形>
・3DCGの作成
・モーショングラフィックスなどアニメーション作成
・映画やテレビであるような動画の一部ぼかしや色彩編集 etc…
最近、動画編集界隈で話題になってきているDaVinci Resolve(ダヴィンチリゾルブ)。
提供しているBlackmagic Design社は動画関係の機材も販売している会社で、この編集ソフトはハリウッド映画やアニメーションでも利用されています。
こちらは無料版と有料版があり、ご紹介するものはもちろん無料版。
無料でも全機能の8割程度は使えるため、正直これ1本で動画編集のほとんどはできてしまいます。
ただ、負荷が高い編集機能を使おうとしたり、快適に使うためにはある程度のパソコンスペックが必要になりますので要注意。
編集の基本機能はもちろん、詳細機能も豊富なため多彩な編集が可能。
とにかく何がオススメなのかというと・・・。
無料版でもテンプレートで楽にプロ並みの編集。
<参考動画>
チャンネル名:ダビンチメモ様
テキストアニメーションにはいくつもテンプレートがあり、文字を入れ替えるだけで高品質なシーン演出が出来ます。無料版でも利用可能ですよ!
<参考動画>
チャンネル名:初心者のための動画と写真様
様々なシーン変更エフェクトがワンクリックから使えます。こちらも無料版OK!
もちろん基本的な編集もバッチリ
基本的なカット編集(不要な部分を切ってつなげる)などもショートカットキーを使って効率的に作業できます。
<参考動画>
チャンネル名:Rom ゲーム動画チャンネル様
最近解説系の動画でよくあるゆっくりボイス+ゲーム実況の編集ですが、基本的なカット編集から一部ズームなど基本的な編集動作がありますのでとても参考になります。
<参考動画>
チャンネル名:Davinci Resolve初心者習得チャンネル様
発展としてハイレベルなアニメーションや編集の高みを目指せる
DaVinci Resolveは機能が豊富で自由性も高いため、企業動画レベルのアニメーション制作や、実写動画の編集も十分可能です。
基本的な編集をしたのちは、少しずつスキルアップを目指すことをオススメします。
<参考動画>
チャンネル名:Taka Shigeta様
映画やドキュメンタリー番組のような色使いだって可能です。
<参考動画>
チャンネル名:ダビンチメモ様
バーチャル空間のようなオシャレな文字を編集で作ることも可能。
<参考動画>
Davinci Resolve初心者習得チャンネル様
動画編集だけでなく動画の一部からサムネイル画像を作成する、なんてことも。
有料版について
DaVinci Resolveは動画編集ソフトとして有名なAdobeとどちらを選ぶか?といった話題が上がることも多々あるレベルの優秀なソフトです。
有料版でも買い切りで40,000円程度。
一度購入すれば更新も無料で可能なため、お買い得と思います。
有料版ではエフェクトテンプレートの追加やAIによる人物の自動マスク(人物を認識して切り抜ける)などもあり、質の向上とともに効率化も図れるため更なる編集の高みを目指せます。
BlackmagicDesign社の回し者じゃないですよ・・・。
もっと動画編集のスキルを高めたい方へ
基本的な編集部分やある程度のスキルアップは、先にお出ししたように日本語の動画で問題ありません。
ただ、高みを目指したい方は日本語だけでは情報が足りない可能性があるため、国外のYouTube動画を参考にスキルアップをしていくと良いでしょう。
言葉はわからなくても、使っているソフトは基本的に同じなので問題ありません!
DaVinci ResolveでYouTubeを検索すると海外の方の動画が出てきます。
3DCGやシーン変更エフェクトなど、日本には無い動画も多く、参考になります。
また、編集スキルが上がると、パソコンに負荷がかかる作業が増えていくため後述する最低限レベルのパソコンスペックでは苦しいでしょう。
ある程度の金額を投資する覚悟が必要です。
まとめ:無料での多機能と更新で大幅な機能追加+改善があるため、将来性◎のオススメソフト
ここまでご紹介してきたように、DaVinci Resolveは無料版でも豊富な機能があるため、ハイクオリティの動画編集をすることができます。
また、ざっくりと1年ベース(ソフトの更新:15→16→17など)で大幅な機能追加や改善をしているため、これからの将来性に期待できます。
私も2022年1月現在で使用しており、とてもオススメできる編集ソフトです。
続いては最低限レベルのパソコンスペックについてお話します。
【最低限】パソコンのスペックはせめてこれくらい欲しい
そもそも論になりますが、パソコンの性能が足りないと動画編集ソフトを使うことは難しくなってしまいます。
入門用のShotcutでも最低限これくらいは欲しいところです。
CPU :core i5 第10世代(core i5 10000番台)以上
メモリ:8GB以上
GPU(※):GeForce GT1030以上
ストレージ:メインでSSD256GB以上
ストレージ:サブで動画を保存するHDD/外付けHDD 500GB以上
※GPU・・・グラフィックボード/グラボなどと言われる。
動画編集では映像・画像に関わる処理やエンコード(動画圧縮・変換)などを効率よく行う。
数字が高いものほど高性能な傾向。1030<3060など。
<注意!>
最低限レベルなので、動作によってカクつく事があります・・・。
パソコンに詳しい人からすれば、「AMDは?」「Radeonは?」などいろいろ思う点もあるかもしれませんが、初心者の方向けになるべくシンプルにお伝えしています。
ちなみに私はIntel派です。
上記スペックを持つパソコンの金額目安は10万円前後。
カスタマイズがしやすいBTOで有名なマウスコンピューターでは、以下をセール品(2022年1月17日時点)で見つけました。
ノートPCで持ち運びしたい方向けに、こちらなどいかがでしょうか。
もちろんアフィリエイトなどではないので、お好みのメーカーサイトや家電量販店などで探していただくのもアリですし、むしろ推奨します。
最近のパソコンは在宅勤務特需や半導体不足などで価格が高騰気味ですが、セールが良くありますので、値段が安くなる時を狙うのも良いでしょう。
ちなみに上記で書いた「最低限レベル」、実は私がはじめて動画編集をしたパソコンであり、スペックは以下のとおりです。
CPU :core i5-7400
メモリ:8GB
GPU :GeForce GT1030
SSD :128GB(メインストレージ)
HDD :1TB(サブストレージ)
頭脳といわれるCPUが古く(2017年1月5日発売、2022年1月時点の最新core i3シリーズに劣る)、他も含めて性能が高くないこともあり、このパソコンではShotcutで基本的な以下4点を行っていました。
・カットする
・カットした後くっつける
・シンプルな字幕をつける
・BGMをつける
この作業でカクつく事がそこそこ発生したり、ごくまれに突然固まってしまうことも。
なおエクセルやパワーポイント、メールや動画視聴など一般的な動作なら快適でした。
最低限レベルのところで色々と指定したのは何故かというと、私が過去に動かしていたためです。
これくらいのスペックがあれば快適に動画編集が可能
また、「今後アニメーションや3DCG動画、4K動画やもっと質を上げた動画編集をもっとしていきたい!」という方へ、参考までに現時点での私のパソコンスペックをご紹介。
CPU :core i7-11700
メモリ:32GB
GPU :GeForce RTX3060Ti
SSD :500GB(メインストレージ)
HDD :1TB(サブストレージ)
HDD :1TB(USBを利用したバックアップや動画保管用)
金額の目安は20~25万円程度。
このスペックなら、こんな事が可能です。
動画編集をしながら他のソフト立ち上げや動画視聴など
3DCG動画の制作
4K動画の編集
画面録画をしながら動画編集
→教材の作成が可能なため新たな収益源の可能性に etc…
様々な動画制作や編集をしていきたい方は、先にお金はかかってしまいますがある程度高性能なパソコンを購入しておけば5年程度は使えます。
また、単純に動画のクオリティアップはもちろん、作業効率の向上やスキルアップスピードに影響しますので良い投資になると思います。
続いては、今回の無料動画編集ソフトを選んだ基準についてお話していきます。
【ワガママ条件?】今回の無料編集ソフトを選んだ基準
今回の動画編集ソフトを選ぶ基準として、私はこの5点に注視しています。
書き出しをした動画にロゴ透かしが出ない
ダウンロード「だけ」無料などではない
「期間限定で無料」ではない
商用利用が可能である
レイヤー(動画や画像素材などの重ね)が複数使える
はい、ワガママ条件です。
期間限定無料などではなく、基本的な編集や書き出しまで含めて無料で利用できることが前提です。
悪く言うつもりはありませんが、動画編集ソフトのホームページに良くある
「無料でダウンロード!」
「無料で使える!」
↓ ↓ ↓
「書き出しする時に編集ソフトのロゴが入るため有料化がほぼ必須」
「機能が大幅に制限されていて結局は有料化必須」
「無料なのは30日だけ」
「無料だと商用利用できない」
このような条件があるものは外しています。
なお「AviUtl」も様々な機能がありますが、初心者向けとして勧めるのは・・・と思い、今回は除外しました。
iPhoneの方がスマートフォンだけで編集するのであればiMovieなどが優秀でしょう。
もし他に優良な無料ソフトがあれば教えてくださいませ・・・。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ここからは番外編です!
【番外】お金を使ってでもとにかく早く動画編集者になりたいなら
これはAdobeソフトがオススメ。
Adobeソフトは毎月(もしくは年額)支払いが発生するサブスクリプションタイプですが、動画編集ソフトとして歴史があり、数多くの教材があります。
教材について、有料はもちろんですが、YouTubeで有料レベルの動画も多々あります。
教材の量は動画編集ソフトの中で一番多いです。
人気YouTuberもAdobeソフトを利用していることが多く、制作会社では企業動画から映画でも利用されています。
動画編集はAdobe Premiere(アドビプレミア)とAfter Effects(アフターエフェクツ)。
また、画像の編集はAdobe Photo shop、イラストならillustrator、素材はAdobe Stockなど、多種多様なサービスでクリエイターをサポートします。
お金よりもとにかくスピードを重視したい方は、Adobeソフトをオススメします。
<動画制作マンから一言>
制作会社への就職やチームで動画制作をする際には、Adobeソフトを指定していることも。
この視点でAdobeソフトを選ぶのも有りでしょう。
【番外2】パソコン購入時には誇大広告に騙されないで!
この記事にはとりあえずこれくらいのパソコンは最低限・・・と書きました。
ただ、世の中にはパソコンの知識に疎い初心者を狙って、こんな広告を出している業者もいたりします。
「高性能なcore i7搭載!」
→①高性能(n年前の中では)の文章が見えないけど入ってる
②core i7の後ろに書いてあるはずの数字が詳細ページにも書いていない
③高性能CPU(5年前)×最新SSD×メモリ増設などの抱き合わせもある
この抱き合わせではCPUが古すぎて動画編集はオススメしません。
「グラフィックカードも搭載!ゲーミングPC!」
→古いもののため性能が低く、出来るゲームが限られてしまったり、
低解像度でしかプレイできないなど制限あり。
動画編集ではプレビューがカクついて変更点が確認できないなど。
「500GBで大容量!」
→実はHDDのみ。現代は1TB(1000GB)も普通の時代です。
「SSDで高速起動できる!」
→実は容量64GBなど。
最初から入っている必須情報などで30GB程度は必要なため、
動画編集用途としては不向きです。
こんな広告文とともに、あまりにも古い世代のCPU(core i7 5000番台など)や古いCPU×新品SSD×メモリ増設します!の抱き合わせを売るPC店、フリーマーケットを利用した個人売買者もいます。
安物買いの銭失いにならないようご注意を。
単純にどれくらい使われているかが不安などもありますが、古すぎる世代のCPUは性能が低いため、最新のCPUと比べると雲泥の差があります。
CPUの世代が離れると性能差がある
例えば、私が利用していた2017年1月発売のcore i5 7400。
これは2020年5月に発売されたcore i3 10300より性能が劣ります。
<CPUの性能について>
性能を図るときは「PassMark(パスマーク)」を見ると分かりやすいです。
PassMark・・・一定のルールに基づいて重い計算処理を回す、動画処理を行うなどCPUが様々な使われ方をされた場合の総合的な性能を数値化したもの。
パソコン選び方ガイド様:https://pcrecommend.com/
<PassMark数値比較>
core i5 7400 ・・・ 5497
core i3 10300 ・・・ 9344
ド〇ゴンボールの戦闘力みたいなもので、PassMarkの数値が高ければ高いほど高性能となります。
基本的には「core i」の後ろに付く数字が高い方が高性能です。
参考までに、簡易的な表を用意しました。
<Intelの場合>
上のものが基本的には高性能
・core i9
・core i7
・core i5
・core i3
・Pentium
・Celeron
このように、性能としてはcore i5>core i3ですが、発売された時代が離れていると別です。
パソコンを購入するときには注意してくださいね!
本記事を3行でまとめ
今回の記事を3行でまとめると・・・。
入門用やシンプル重視ならShotcut
ハイレベルを目指したいならDaVinci Resolve
パソコンの性能は高ければ高いほど良し
ここまでお読みいただきありがとうございました!
気になってもらえましたら、今回挙げた動画編集ソフトを使ってみてください。