今、アニソンライブに必要なものを考える。
こんにちは。とある貧乏人です。
皆さんはアニソンフェスに行ったことはありますか?1年を通してみると毎年夏に行われる2005年からの伝統ある「アニサマ」、秋には「アニマ」、年明けには「リスアニ」と主にこの3つのライブが台頭していましたが、最近ではフジテレビの「超次元音楽祭」長野開催の「アニエラ」京都での「京premium live」など企業や地方を前押ししたライブも多く見られるようになりました。
自分も今まで数々のアニソンフェスに参加してきました。
そして年が進むにつれてアニソンライブのカタチは変化していると身に感じます。今回はそんな最近のアニソン背景やアニソンフェスが抱える問題について主観で語っていきたいと思います。
最近のアニソンはビッグネーム?
昔から、誰もが知るような「銀魂」「NARUTO」のような少年ジャンプの作品にはSPYAIRやいきものがかりなどの大物アーティストがタイアップを務めていましたが「ソードアート・オンライン」や「とあるシリーズ」などまだアニメが「アニメ好き」に話題を呼んだ時代に生まれた作品ではLiSAや声優アーティストなど俗にいう「アニソンアーティスト」がタイアップを務めるという傾向がありました。
しかし、最近のアニメは「深夜アニメ」が昔からの「アニメ好き」以外にも見られるようになり近年では少年ジャンプ以外の作品にも世間的に有名な大物アーティストを採用するようになりました。
UNISON SQUARE GARDEN 「Phantom Joke」 (TV アニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」オープニングテーマ)
Official髭男dism「Cry Baby」
millennium parade × 椎名林檎「W●RK」
この他にも、YOASOBIやMrs. GREEN APPLE、乃木坂46までもがアニメのタイアップを取っている。
現在、世間体に広まるような深夜アニメの主題歌の大半はこのようなビッグネームが担当していると個人的に感じます。このアニソンの変化とともにアニソンライブは変化しているのか。
アニソンフェスの問題とズレ
アニソンフェスはコロナ過の影響もあり段々と客足が減っているように感じています。例として翌年の最速申し込み券が封入しているアニサマの円盤の売り上げはコロナ前が1万枚前後の本数、最低でも7000枚を売り出していましたがコロナ後の2021年は5000枚前後とコロナ前と比べて約半分の損失となりました。(数値だと8800円なので大体8800×5000=44000000、4千4百万)
変化はしている。だが大変主観ではあるが当年のアニメの曲を披露しているという傾向はあるが、流行りに順応しているとはあまり思えません。
例としてアニサマ2023を見てみる。
2022秋~2023夏の期間で世間的に流行ったアニメといえば「推しの子」「水星の魔女」「ぼっち・ざ・ろっく」「呪術廻戦」などが思いつく。
しかし、これらの作品のうち披露された曲は呪術廻戦からWho-ya Extendedの「VIVID VICE」のみ。(カバーだとオーイシマサヨシのセルフカバーで「サインはB」が披露された)
オーイシが推しの子をタイトルコールした際の会場のどよめきを参加した人なら覚えているのではないだろうか。それぐらい流行りのアニソンの披露は客の心を躍らせるものだろう。
しかし、実際のアニソンフェスは「初めて」フェスに来るお客さんなどがわからないマイナーな楽曲や特定のコンテンツを意識したアーティストなどにより初めて来た人がほとんどの曲が「わからない」状態で帰ってしまうのは非常にもったいない。そして客寄せのために使われるのは理解できるが、逆にそのコンテンツから離れてしまえばフェスにも来なくなるのではないか。と自分は感じる。
最後に:個人的な願いと可能性
極論を言おう。
アニソンフェスで髭男やYOASOBI、見たくない???
経常的にアニソンフェスに参加している人もこのような願いを持っている人は少なくはないんじゃないでしょうか。2018年まで毎年のようにアニソンフェスに出演してきたLiSAも「鬼滅の刃」の放送後、出演したのは所属レーベルのSACRAMUSICFESのみ。国民的人気を持ったアーティストはさいたまスーパーアリーナ開催の「アニサマ」であってもあまりアニソンフェスには出演しないのである。近年だと2021年のスキマスイッチや2023年のTM NETWORKなどだろうか。しかしこれらの国民的アーティストはサプライズ的な枠であり、故に問題は主要な人気アニメの主題歌を歌っているアーティストが当たり前のように出演はしないのである。アニソンフェスがもっと人気を博すためには状態的に人気アニメの曲を歌うアーティストが出演することだと考える。
UNISON SQUARE GARDENの田淵さんなんかはDIALOGUE+のプロデューサーであることや幅広くアニメに関わっているYOASOBIなどは案外出演する機会はあるのではないだろうか。
日本最大規模のアニサマでも声出しが復活した今年も空席が見られた。これから多くの人にアニソンフェスを知ってもらうため、アニソンフェス公式の皆様のご活躍を期待しております。