「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を見てきた。
川崎のチネチッタで「ZOUND REVOLUTION -ザウンドレボリューション- 2024-25」という映画フェスのイベントが行われており、「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を2024/12/25に見てきた。
この「ザウンドレボリューション」は年末年始の恒例イベントで、ライブハウスのクラブチッタでチューニングを担当しているスタッフが、映画に合わせたチューニングを施し、迫力のサウンドで名作を上映するフェスティバルだ。
名作と言っても半分以上がアニメ映画になっており、アニメファンには有り難いイベントとなっていた。
私は劇場版を見る前に、アニメ本編の「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を見終わっており、その締めとして映画館で劇場版を見る流れにしたわけだ。ちなみに劇場版は初見だ。
肝心の映画の内容だが、アニメ本編からして意味不明なところが多かったのだが、拍車をかけて意味不明で、端的に言えば少女たちが場所を選ばず歌劇バトルをする内容だ。
恐らくは歌劇の主役になるために、オーディションでの上位を狙っている少女達は、ライバルと歌劇をしながら勝負して、服のボタンみたいなやつを落としたら勝ち、みたいな話なのだが、この文章を読むよりも他の識者の説明を読む方が貴方にとって有益だろう。
私は、多分、この物語のことがよくわかっていない。
よくわかっていないが、可愛い女の子たちが、電車の上とか、よくわからない舞台で、派手なバトルを繰り広げて、トップを目指す姿は美しいし、映画館の大スクリーンと音響で楽しむに値するものだと思った。
また流れるように歌って動いてのシーンが続くため、本物の歌劇を見ているようだと感じた。
ただ、かれんちゃんやひかりちゃんの過去の回想シーンが合間に挟まるのは少しテンポが悪くも思えて、正直に言えばアニメ本編ほどにはハマれなかった。
また映画館に関しても言及しておこう。
チネ8、P-16という真ん中より少し後方ぐらいの席で見たのだが、このシアターは他の場所に比べても後方のが見やすい印象を受けた。
迫力重視ならP列より少し前、反対にリラックスして見るならP列より後方、個人的にはP列で概ね満足しているが、次回があれば前か後ろに1列ズラして自分にとっての好みの位置をつかみたい。
傾斜は浅めなのだが、スクリーンが上方にあり、やや見上げる感じで見るので頭被りは少ないように思えた。また見上げると言っても首が疲れるほどではなかった。
最近のシネコンよりは、昔の映画館のような傾斜やスクリーン位置に思えた。
肝心のサウンドだが「サウンドレボリューション」自体が「ハードコア」「ハイブリッド」「ハーモニクス」の3種類のチューニングが映画別に割り当てられる仕様で、今回は「ハイブリッド(大迫力と調和を兼ね備えた万能型と、公式に記載があった)」だった。
チネチッタが提唱する「ライブザウンド」や「サウンドレボリューション」という言葉からはド迫力を想像するが、実際の音はかなりバランスが取れており、低音よりも中高音域の繊細さが目立つような音に感じた。
劇伴や歌モノが綺麗に聞こえる反面、低域はもう少し迫力がある方が好みだ。
以前に「サイコパス」の映画をチネチッタに見に行った時も「ライブザウンド」という特殊なチューニングで見たが、あまり感動した覚えがないので、正直に言ってしまうとチネチッタのチューニングは私の好みではない可能性が高い。
ただ私は普段から「新宿バルト9」の地響きのような低音に慣らされているので、一般的な感性ではない可能性があった。
また、こちらの映画館に比べると、普段は迫力不足で不満に感じていた「新宿ピカデリー」の平坦と思われる音も、今思うとバランスの取れた美音で好みだったなと感じた。
ただ、これは同じ映画館に何度も通うことで音の良さに気づくことも多いだろうし、現状は新宿の映画館に行く事が多いので、単に聞き慣れない音を体が拒否している可能性もあるので、何度かチネチッタには通って感性を磨こうと思った。
何よりアニメ映画の上映が多く、他の映画館よりも公開期間が長かったりするので、今後も重宝するだろう。
さて、肝心の映画だが、結論から言えば見に行って良かった。映画が終わった後に客席から自然と拍手が沸き起こり、本物の歌劇を見ているみたいだなと思って感動した。
帰り際にとんこつラーメンを食べて帰宅。この「ガッキ」というラーメン屋が以外と美味しくて、値段も680円からとリーズナブルで良かった。
普段は土日に映画を見に行くのだが、今回は1日限りの特別興行ということで会社帰りに急いで行った。
良かったけれど、映画が終わって外に出るころには23時だったし、終電で帰って少し疲れたなという思いもあった。
ただ自宅と仕事を往復する平日に変化を加えられたと思うと良かった。