2023年・秋アニメ感想
もう2024年の冬アニメも終わりに差し掛かっていますが、今更ながら2023年の秋アニメのことを書きます。
色々と後追いで見ているものもあって、最終的な結論を出すのに時間がかかってしまいました。
見てる時は割と面白い時期かなと思って見ていたのですが、いざ見終わってみると少し決定打というか、後世に語り継ぐほどの名作には恵まれなかった時期かなとも思いました。
ただ好みに合えばハマれる傑作があった時期でもあり、ご紹介していきたいと思います。
※あいうえお順。アニメへのリンクはdアニメストアの物を使用。
★2023年秋アニメ、個人的ベスト10
1、星屑テレパス A
2、カノジョも彼女 Season 2 A
3、ミギとダリ A
4、アンダーニンジャ A
5、経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話 B
6、影の実力者になりたくて! 2nd season B
7、ウマ娘 プリティーダービー Season 3 B
8、呪術廻戦 第2期 壊玉・玉折/渋谷事変 B
9、Helck(ヘルク) B
10、盾の勇者の成り上がり Season 3 B
A=誰にでも薦められる名作
B=好みに合えば面白いと思える作品
C=個人的な好みではなかった、もしくは少し退屈な作品。
かなり自分の好みが反映されてますが「星屑テレパス」はかなりよかったです。世間的には賛否両論ありましたが、きららアニメらしからぬシリアスなシーンの連発と、モブキャラの可愛さ、誰もが求めていた百合的な展開、更には伊藤美来さんやサンドリオンのOP・EDテーマ曲も良くて世界観に引き込まれました。
「カノジョも彼女」はシーズン1から好きだったので、ただただ自分の好みでした。大好きな高橋李依さん演じる紫乃を深く掘ったシーズンでもあり、シーズン1に比べてシリアスな場面も多く見られてよかったです。
自分の好みじゃないところで言うと「ミギとダリ」は予想しなかった展開でかなり面白かったです。ギャグとシリアスの配分がよくて最後までワクワクしながら見られました。自分でベスト10を決めておいてアレですが、1位と2位はかなり自分の好みが強く出ている作品なので、世間的に一番おすすめできるのは「ミギとダリ」です。
「アンダーニンジャ」は「アイアムアヒーロー」で一躍有名になった花沢健吾先生の作品のアニメ化なんですが、特異な設定と、主人公の九郎の憎めないキャラクター性で、個人的にツボにハマりました。サブカル好きにはかなり刺さると思います。いまいち世間的な評価が高くないのが不思議なぐらい面白い作品だと思いました。
「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話」は大西沙織さんが演じるギャルが出てくるだけで最高だったのですが、古賀葵さんがヤンデレキャラを演じるのも新境地で面白く見れました。「影の実力者になりたくて! 2nd season」は最初から見せ場てんこもりでダレない展開なのがよかったです。映画も期待大です。
「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」は並のアニメよりは断然面白いのですが、2期と比べると勢いが落ちたと感じました。キャラクターごとの掘り下げが足りていない気がします。「呪術廻戦 第2期」は言わずとしれた世界観が魅力的ですが「壊玉・玉折」が圧倒的に面白かったのに対して「渋谷事変」は理解できない視聴者を置いてけぼりにしていくような展開が少し残念でした。
「Helck」はラストが尻切れトンボな感じがして残念でしたが、ギャグ漫画からシリアス展開に変わり泣かせどころもしっかりと作られていて、非常に熱くなる展開でした。「盾の勇者の成り上がり Season 3」は正直ダレてきているのですが、ここまで見てしまいましたし、ラフタリアはやっぱり可愛いのでシーズン4も見ると思います。
★他に見たけどベスト10には入れなかった作品★
Dr.Stone(シーズン4) B
聖剣学院の魔法使い B
ポーション頼みで生き延びます! B
君のことが大大大大大好きな100人の彼女 B
16bitセンセーション B
ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ B
SPY×FAMILY Season 2 B
かげじつ! せかんど B
豚のレバーは加熱しろ B
ひきこまり吸血姫の悶々 C
下記にはアニメや映画をレビューするサイトFilmarksで筆者が投稿したレビュー内容をそのまま記載します。ご興味のある方はチェックをお願いします。
●アンダーニンジャ
話題にならないのが不思議なぐらい面白かった。
リアリティのある現実世界に、どこか自然に溶け込んでいる忍者の存在がリアルだ。
スーツ?を使った特殊な戦闘は面白くも緊張感があったし、話の展開も意外性があって飽きることなく楽しめた。シュールな世界観は好みが分かれそうだが強い個性にも思えた。
それにしても先が気になる終わり方だったので原作漫画も買おうと思った。
●ウマ娘 プリティーダービー Season 3
悪くない!悪くないんだけど…。2期の感動を考えると物足りなく感じた。
作画は悪くないし、主に内容の部分に問題があった気がする。感動的なシーンも沢山あったのだが、そこに至るまでの伏線が消化不良で涙腺が爆発しない思いだった。
あとレースシーンは迫力があってよかったのだが、レース回数が多い上に急にあまり登場してなかったウマ娘がクローズアップされたりして、感情移入しづらくなった気がした。
それでも並のアニメより面白いし感動するし、涙も流したんだけど…。次作に期待。
●かげじつ!せかんど
本編の話と連動しつつも中身のない話をちびキャラが展開していく。ほのぼのした内容。ファンなら見ても悪くないだろう。
●陰の実力者になりたくて! 2nd season
壊玉・玉折編のが個人的には面白かった。渋谷事変は作画とかバトルシーンとか凄いなと思ったものの話が複雑でついていけないところがあった。
それでも過去の様々な少年漫画の影響を受けながらも、オリジナルティの高い作品で魅力的なのは間違いない。続きもアニメ化が楽しみ。
●カノジョも彼女 Season 2
2期も最高すぎた。多少シリアス展開になったものの基本はギャグだ。個人的にヒロユキ氏のセンスがツボなのかもしれない。
紫乃さんの出番が1期に比べて増えて、高橋李依さんの演技が光るシーズンだった。自分も寄ってたかって女の子から言い寄られたいものだ。
●君のことが大大大大大好きな100人の彼女
原作も読んでいたので期待半分、不安半分だったがアニメとしてのクオリティは高かった。声優さんも豪華だし作画も良かった。
どこまでやるんだろうと思ってたが羽々里亭潜入の話でキリよくワンクール終了。テンポも良くてギャグラブコメとして痛快だった。
ヒロインが多いにも関わらず各キャラクターの描き分けも明瞭で良かった。原作ではどんどん話が面白くなってくのでシーズン2に続くのは嬉しい限りだ。
●経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。
いかにもラノベ原作という感じの男の妄想炸裂の世界観。アニメとしては動きも少ないし特筆するべきところはない。
ただし大西沙織さんがギャルを演じてるだけで最高。シンプルイズベスト。凡庸でいい。都合のいいラブコメ世界にダイブ。
マリアのヤンデレ具合が怖すぎるが、古賀葵さんの演技が光る。こういう落ち着いた役柄のが合ってるんじゃないかと思った。
起承転結もしっかりしてたし、各話ごとの見せ場もあって個人的には楽しめた。
●16bitセンセーション ANOTHER LAYER
正直に言うと期待値ほどは、のめり込めなかった。ちょっと破天荒なコノハのキャラクターにも最後まで感情移入できなかったし、壮大なテーマの割には話の内容は薄いようにも感じた。
ただ堀江由衣さんや川澄綾子さんがメインキャストで共演。主題歌は中川翔子さん。そしてアキバを舞台に、実際の名作エロゲーがバンバン作中に出てくるのはオタクなら興奮せずにはいられないだろう。
心に残るものはあったので、どこかのタイミングで再評価したい。
●呪術廻戦 第2期 懐玉・玉折/渋谷事変
壊玉・玉折編のが個人的には面白かった。渋谷事変は作画とかバトルシーンとか凄いなと思ったものの話が複雑でついていけないところがあった。
それでも過去の様々な少年漫画の影響を受けながらも、オリジナルティの高い作品で魅力的なのは間違いない。続きもアニメ化が楽しみ。
●SPY×FAMILY Season 2
船の話、悪くはないんだけど、なんか今までほどのめり込めなかった。
日常パートの回のが面白く感じた。ただ、ここまでダラダラと見てしまったので次作もなんとなく見てしまうだろう。
●聖剣学院の魔剣使い
※AbemaTV独占配信
ご都合主義の異世界で女の子やら敵がドカドカ出てきて必殺技でやっつける的な展開。シナリオは王道だが近未来的な世界観は新しく思えた。
登場人物も必殺技もカタカナで名称長めで全然頭に入ってこないのだが、魔王が子供みたいな見た目になって魔法学校で可愛がられるのは、おねショタ展開みたいで良かった。眷属になったリーセリアが主人公に血を求めるのはエロすぎた。
メイドのシャーリがやってるED後のミニコーナーも面白かったし、点数は低めだけど割と好きなアニメだった。
●ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~
典型的なゾンビ映画に影響を受けつつもゾンビだらけの社会で人生を楽しもうという発想が斬新。
マンガ原作らしいハチャメチャなアクションや展開が痛快。少年漫画らしい熱さも併せ持っていた。
あと閑がかわいすぎる。一応ホラーものだろうけれど明るい気持ちで気軽に見れてよかった。
●盾の勇者の成り上がり Season 3
普通に面白いし異世界物として完成度は高いのだけれど、シーズン1のインパクトが強かった分マンネリ化が否めない。ちょっとダレてきたというのが正直な感想。
それでも喧嘩していた勇者たちが集まって協力しあっていくのは素直に感動したし、コロシアム形式の戦闘も面白かった。なんだかんだ続編が作られたら見る予定。
●Dr.STONE NEW WORLD 第2クール
ついにイバラとの決戦を迎え、かなり緊迫感のある展開だった。これまでの山場の中でも1番ハラハラした気がした。
そして新しい冒険へ。続きが楽しみだ。
●ひきこまり吸血姫の悶々
綺麗な女の子がバンバン出てきてファンタジー世界でバトルしまくる話。
キャラデザは好みなんだけど、キャラクターが多くてテンポも早いので感情移入する前に話が進んでいく印象。少し置いてけぼり感。
ギャグから日常パートまで、てんこもりなのだが、どこを見せたいのかわからない散漫さも感じられた。
でもヴィルは綺麗だし、適度な百合感は心地よかった。
●豚のレバーは加熱しろ
タイトルからギャグアニメかと思っていたら結構シリアスな異世界ものだった。話も重めだ。
ファンタジー的な世界観も悪くないし、主人公の豚にも案外感情移入できて楽しめた。
敢えて言うなら暗い世界観と、バトルがメインではない地味な内容は好みが分かれそうだ。
●Helck
あっさりした終わり方だったので、終わったのに気付かなかった。
最初はギャグアニメかと思ったが中盤以降はシリアスな展開が続き、途中では泣いてしまうような悲しい場面もあった。
ファンタジー物のアニメとしてよくできており、ヘルクのどこか憎めないキャラクターと、ヴァミリオやピウイなどの魅力的なキャラクターが彩ることで最後まで楽しめた。
あまり注目されていないのが不思議なぐらいだ。原作を読んでみたくなった。
●ポーション頼みで生き延びます!
※AbemaTV独占配信
主人公のカオル。人を救ったり良い奴なんだけど、どこか友達にはなりたくない感じの人。
ポーションを都合よく使って逞しく生き延びる姿は、ファンタジー世界なのに、どこか人間界を思わせる話だ。
第6話あたりの戦争の話は個人的なピーク。残虐すぎて笑ってしまった。セレスの人を斬る時の顔が怖すぎる。
面白いアニメじゃないんだけど、妙な見所があった。
●星屑テレパス
※Tverの見逃し配信で見ました
めちゃくちゃ良かったのに見放題で配信されてないのが勿体なさすぎる。
ちょっと特異な設定なので世界観に入り込めないとキツイかもしれないが、可愛いキャラクターとほのぼのした展開だけでも癒された。
ロケットの大会や、瞬ちゃんとの確執は上手くいかないこともあって泣けてくるが、主人公の成長が見て取れる展開にほっこりした。
最終話は急に百合感マシマシで、これはこれで最高だった。
●ミギとダリ
ギャグとシリアスが半々ぐらい。登場人物の奇怪な動きや行動に思わず笑ってしまう。
シュールな展開に好みは分かれそうだが起承転結もしっかりしていて、話もわかりやすく、特別におもしろく感じた。ラストも良かった。
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