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「メイク・ア・ガール」を見てきた
TOHOシネマズ 上野で「メイク・ア・ガール」を見てきた。
安田現象監督という、youtubeやTikTokのショートアニメで話題の人が作った長編映画だ。
予習にyoutubeでショートアニメを見たが、音声がないので話を深くは理解できなくても、どこか退廃的な雰囲気を感じて印象に残るものだった。
また音楽アーティストの、ずっと真夜中でいいのに、のPVのアニメを手掛けていることでも有名だ。
色々と書いたが、堀江瞬、種﨑敦美、花澤香菜、雨宮天と豪華声優陣が揃っているのが劇場に足を運ぶ決め手になった。
普段は新宿の映画館で見るのだが、今回は秋葉原に用事があったこともあり、上野のTOHOシネマズで見た。
今回鑑賞したスクリーン1は同シネマの中でも小さめのスクリーン。
C-10という席だったのだが、C列は前から3番目の列で、普段だったら前過ぎて選ばない列だった。
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ただ、今回はD列、E列の良い席が埋まってしまっていたので、たまには前で臨場感を持って見てみようと選んだ。
実際、C列は結構前で少しスクリーンを見上げる形になったが、迫力があって悪くなかった。
また音も、どこかが極端に強調する感じではなく、小さい空間で最適解な音が鳴っている印象で好印象だった。
またB列とC列は大きく段差があるので、前の人の頭被りの可能性がないのも嬉しかった。足元も広く使えた。
肝心の内容だが、人造人間(自分はアンドロイドだと思っていたが、どうやら他の人の解釈を見ると違うらしい)との恋愛もの。
ただヒロインとなる0号は人造人間にも関わらず感情表現が豊かで、自分本位に振舞う主人公の水溜明(みずたまり あきら)に比べて、よほど人間的に思えた。
個人的には、明が、男友達に出来た彼女がうらやましくなり、何の気なしに作った0号が、人間的に未熟な水溜明を成長させていく物語に思えた。
また人造人間がヤンデレ属性なのは個人的な性癖にも刺さったし、設定としても珍しく思えた。
またアニメーションのセンスはあるし、特に後半のチェイスシーンやバトルシーンはすごい迫力で目を奪われた。
ただ全体としては少し印象に残りづらい内容だった。
例えば幸村 茜という主人公のクラスメイトがいて、恐らくは主人公に恋をしているのだが、その部分は結局うやむやになってしまう。
また90分の内容にとにかく色々と詰め込んでみましたという印象で、話を深いものにするには尺が足りないように思えた。
よく言えば視聴者の方で想像する余地があるとも言えるが、私は結論のハッキリしない映画は好みではないし、視聴者に委ねないで物語の起承転結をしっかりしてほしいと感じた。
0号が可愛かったし性癖に刺さったので、見に行って良かったとは思ったが、他人に薦めるには粗削りな映画だと感じた。
ただ元々ショートアニメでバズっていた監督の初の長編だし、粗削りぐらいで良いと思っていて、これから新海誠のような有名監督になるポテンシャルを秘めていると感じた。
その長編1作目に映画館で立ち会えたのは良かった。
また種﨑敦美さんのキャラクターごとに全く違う演技は流石で、今回も素晴らしい熱演を見せてもらった印象だ。
監督の今後に期待しつつ映画館を後にした。
ちなみに下記は特典のポストカードです。
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