hello, world【つねにすでに感想とホラーについて】
終わってしまいましたね。
このページも見れなくなってしまっています。
良い夏のお祭りでした。
いつかこの出来事が語られる時に自分の文章もなにかの足しになったら嬉しいなと思います。
『Zero / ゼロ消去』のタブ開きっぱなしだったのでまだ見れるのですが、これ閉じるの嫌すぎてPC一生つけっぱなしにしなくてはいけなくなりました。嘘です。PDFに保存したのでいつか消します。
無事postもできました。よかったです。
まだ余韻に浸っているような感覚なのですが、今回は最後の『Zero / ゼロ消去』のこととホラーについての話をしたいと思います。
Zero / ゼロ消去
最後の話です。
突然黒い背景が現れて、あのハッカーとかがすごい勢いで書く英語がいっぱいのやつが勝手に打ち込まれていきました。(頭悪すぎ)
これです。
その合間に、文章(日本語だから読める)が挟まれる。
その内容を追うと、どうやら前回までで生まれてしまった怪談をすべて消去するとのこと。つまり、あの"情報の中に生きる生命体"を根こそぎ消す作業を行っているということでした。
そして、最後のdeleteボタンは私に委ねられました。
そう、あいつらに操られていた世界を壊す最後の抵抗を、
私がこの手で決定付けることになったのです。
ーーーやらなきゃ、やられる
正直、手が震えました。
世界の命運が自分の指に懸かっている…
額にはじんわりと汗が滲んできました。
この汗はきっと、私がこの世界と真剣に向き合っているからこその名誉の証。
タイマーにしてたから止まってしまっていたエアコンを付けなおし、気を引き締め再度モニターと向き合う。
ハッカーがガチャガチャやる画面の一番美味しいメインディッシュをいただけることへの喜びで浮かれた心を静め、いざ。
全てがゼロに還るその帰路で、今までの出来事が走馬灯のように蘇る。
気づけば目の前が真っ白になり、新たに刻まれたhello,worldの文字。
あいつらは完全に消せはしない。
消す必要もない。
"情報の中に生きる生命体"は、
もしかしたら私たちがインターネットで過ごした
"思い出"
と言い換えることができるのかもしれない。
( ゚Д゚)
ということで、本当にありがとうございました!
これ、無料でいいんだっけ?
でも無料だからこそでもあるか。
ともかくそう思ってしまうくらい素晴らしい体験をありがとうございました。
こりゃあ好きになってしまうわ。
ホラーっていうジャンルって際限が無いんだなって思います。
テクノロジーとかと一緒で、もうこれ以上はない!って思ってもどんどん新しいものが生まれるし、生み出す側もそれを止めることはできないんじゃないかなと思います。
ホラーについて
ホラーについて最近すごく考えることが増えています。
まぁ"恐怖"を生み出すジャンルのことではあると思うのですが、その生み出し方というのが特殊なジャンルでもあるなと思います。
例えば、"感動"を生み出すとしたら人の共感を利用するので、ストーリーさえ違えば"感動ポイント"は同じでも成り立つものだなと思います。
人の死とか、努力が報われるとか。
ストーリーが違うだけで何に涙を流すかは多くの人が共感できるかどうかなのかもしれない。そうじゃない斬新なのもあるけど。
ですが、ホラーに関しては「一度耐性がついたら慣れる」という特性があるので、つねに違う”恐怖ポイント"を作らなくてはいけない。
ジャンプスケアが嫌われている(主観)のも、おそらくもうみんな飽きていて、ただビビらされるだけだからだと思います。その中で、今までにないジャンプスケアを見出したら評価されるけど、もうその手法では満足できない人が多いのだと思います。
やはり今は「より現実と近づけるか」が注目されてて、その中で「本当だよ」と嘘をつけばいいわけではなく、前提をフィクションとしながら「本当かも」と思わせることが重要になってくるのだと思います。
信じるとか疑うとかよりももっと先、「受け手が勝手に思い込んで怖がる」みたいな領域に入っているのかなと思います。
つねにすでにはその最先端だった気がします。
この前行った「行方不明展」もめっちゃそれでした。
まだやってるのでぜひ。
"本当"の体を取っていて怖いなと感じるのは、オウマガトキFilmというYoutubeチャンネルです。
廃墟探索系の心霊Youtuberなのですが、霊的な現象が起こるのも怖すぎるのですが、起こらなくても「何か起きるかもしれない」という雰囲気がずっと漂っていて怖いです。
信じているの信じていないのかも分からないです。
恐怖の暴力に屈服させれている感覚です。
こういう特殊なケースもあるのですが、人が怖いと思う感情を使ったコンテンツがこれからも増えると良いなと思います。
恐怖から得れるもの
恐怖があるから足が竦んで前に進めないこともあるでしょう。
ただ、慣れるという特性もあるので、恐怖を扱うコンテンツに触れることで疑似的に体験をしていざという時に備えることもできるかもしれません。
人は恐怖から学び、恐怖を回避するために行動します。
作品から学び、自分の感じる恐怖に気づいて、それを避ける方法を考える。
現実で起こる恐怖体験は避けようがないものもあるし、そんな時はどんな作品より怖い思いをするかもしれませんが、耐性がついていることで最悪の事態は避けられることもあると思います。
自分も心霊系Youtuberは好きですが、絶対に現地にはいかないようにしています。
つねにすでにからは特に色々な考え方を学んだ気がします。
AIに対する認識だったり、人の行動原理だったり。
とはいえ、ホラーはこわい!面白い!に尽きるので全ては蛇足かもしれませんが、こうやって考える良い機会だったので書きました。
自分もいつか怖いものを作れたらなと思います。