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動物看護の経験者こそつまずきやすい動物薬理学の落とし穴その1

こんにちは!
ペットライフクリエイター獣医師MicVet です。
小動物臨床6年,ペットフードメーカなどで約1500件の動物病院を担当,動物病院スタッフ向けに毎日がちょっと楽しくなる情報発信中です。

このブログでは経験者ほど陥りやすい動物薬理学の基本についてご紹介します。

くすりは1つ 名前は3つ

3匹

動物病院で働いた経験のある方ほどわかりにくいかもしれない!

それは薬の名前です。

1つの薬に対して名前が3種類あるのをご存知でしょうか?

箱にイソジンって書いてあるのに
先生は「ヨード出して」って言われたり

薬の瓶にはべリノールって書いてあるのに
先生から「エルベン」発注しといてって言われた

そんな経験ありませんか?同じ薬のはずなのに違う名前で呼ぶ薬がある。

どの動物病院でも起こりうる動物病院あるあるです。

薬のには3つの呼び方があるんです。
その3つとは

・化学名
・一般名
・市販名

の3つです。

化学名

フォトデビッドBallewにUnsplash

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薬は様々な物質を組み合わせて作られています。

どんな物質から作られているのか?を記した名前が化学名です。

例えば水の場合

水素分子が2個と酸素分子が1個でできているので

H2O

という化学名になります。

化学名は炭素C,水素H,など化学式で表現されます。
薬と一緒に入っている説明書に書いてあるのでチェックしてみてください。


一般名

フォトfreestocksにUnsplash

フォトfreestocksにUnsplash

一般名は複雑な薬の名前を実用的に使えるように簡単に表現した名前です。

教科書や学会,学校の講義では薬の名前としてこの一般名を使って勉強します。

例えば水の場合

「水」といえば入れ物のデザインが変わったとしても中身の成分が

であることがわかります。


市販名

フォトマット・BrineyにUnsplash

フォトマット・BrineyにUnsplash

市販名は製薬会社が販売する際の商品名です。
同じ薬でも販売している会社によって様々な名前があります。

例えば水の場合同じ水でも

◯◯の天然水
××ミネラルウォーター
△△の水


といった具合に様々な名前で販売されています。このメーカーによってそれぞれ付けられた名前が市販名です。


動物看護の経験者こそつまずきやすい
動物薬理学の落とし穴

PexelsによるPixabayからの画像

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薬の勉強したいんですけど
うちの動物病院で使ってる薬が教科書にのってないんです。
どうやって勉強したらいいですか?

初めてこの質問を受けたときには

動物病院で使ってる薬が書いてない動物看護の教科書???
どういうこと!?
っと大変驚きました。

この教科書です。
パセトシンとかバイトリルってどこにも書いてないんです。

話を聞いているうちにようやく
本当の問題がわかりました。

彼女の動物病院ではいつも使っている薬を市販名で使っています。
ところが教科書にのっている薬の名前は一般名が使われています。

「動物病院で使ってる薬が教科書にのってない」
のではなく
教科書に薬の説明が書かれているのに同じ薬だと気づかなかった。
が正しいです。

まとめ

今回は
経験者ほど陥りやすい動物薬理学の基本その1薬の名前についてご紹介しました。

・化学名
・一般名
・市販名

この中でも特に重要なのは一般名です。

市販名は愛玩動物看護師国家試験に出題されませんので注意が必要です。

いつも使っている薬の一般名をぜひチェックしてみてください。


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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日をお過ごしください。

 



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