知らなきゃ損！獣医の公務員への転職事情！
今回は、獣医のお仕事でもあまり認知されていない、公務員としての獣医のお仕事を紹介していきます！
転職やキャリアアップとしてお考えの方はぜひ一読ください！記事の後半には、転職や実際に働かれている人の生の声も紹介しています！
転職したい！でも公務員としての獣医師の仕事ってなに？？
転職をしてみようと思っても、その仕事内容がイメージつかないと踏み出せませんよね。
まずは公務員としての獣医はどんなお仕事をするのかを解説していきます！転職を考える際の参考になると幸いです！
働き方は二つに分かれ、①国家公務員か②地方公務員かのどちらになります。
①国家公務員の場合
a ) 農林水産省 か b ) 厚生労働省 に入省します。
a ) 農林水産省の仕事は主に、家畜衛生がメインになります。
仕事内容としては、畜産物の安全管理や家畜衛生向上の施策を考え、実行していきます。グローバルな仕事として、海外との家畜に関する貿易について対策を行います。
b ) 厚生労働省の仕事は主に、食に関する安全対策（公衆衛生）がメインになります。
仕事内容としては、食中毒の対策や食品の輸出入、また感染症対策までを請負います。狂犬病や鳥インフルエンザのような感染症を防ぐための仕事をイメージするとわかりやすいですね！グローバルな仕事として、WHOやJICAへの出向があります。
②地方公務員の場合
a ) 都道府県 か b ) 市 に入庁することになります。
仕事内容は、国家公務員として獣医と同じく、家畜衛生や公衆衛生がメインになります。国家公務員との違いは、国家公務員が日本全体を見回しているマクロな仕事に対し、地方公務員は地域密着したよりミクロな仕事だと言えます。
公務員としての獣医に転職される際には、国家公務員の獣医なのか / 地方公務員の獣医なのか、も重要になってきますね！
転職の際は自分がどっちの仕事をしたいのか考えてみてください！
下記サイトも、とてもわかりやすく仕事内容を紹介しているので、参考にしてみてください。
獣医公務員求人の募集内容をご紹介！
また、個人のブログで、公務員獣医師の働き方や職場環境を紹介してるサイトもあります。
公務員獣医師の給料と離職率
公務員の獣医の転職情報
転職といえば、多く方が転職サイトで転職情報を検索されるかと思います。
例えばマイナビ。
マイナビで「公務員 獣医」として転職情報を探してみると、、、
13件しかヒットしませんでした（2020年5月11日時点）！
これはおそらく、転職の案件としてはあるけれども、キーワードとしては「公務員 獣医」が登録されていない案件が多いのかと思います...
一方こちらも転職サイト、Indeedで検索してみると、、、
104件ヒットしました（2020年5月11日現在）！
使う転職サイトによって公務員の転職情報には大きな差が生まれてきそうです。
となると、転職サイトだとどこを使えば良いのかわからなくなってきてしまいます。そこで、どこよりもおすすめするのがここです。
日本獣医医師会のホームページです。全国の獣医師の転職情報（求人）を調べることができ、公務員での仕事を探すのであれば、このサイトで網羅することができそうです。
ここでの検索結果だと、全国で229件の募集を見つけることができました（2020年5月11日現在）！地域や職種ごとに検索を条件を設定することもできるので、ご自身の気になる転職条件で検索をしてみてください！
日本獣医医師会のホームページ
これから獣医を目指す方のためにも、公務員の試験日程のリンクも紹介しておきます。都道府県別に公務員試験の日程を、応募締切日と試験日でまとめているので、スケジュールマネジメントする際に役立てそうです！
→ 公務員試験日程
おまけとして、個人のブログで獣医の公務員の転職情報をまとめているページがあったので、ご参考までに。Twitterでも採用情報を発信されているようですので、Twitterを普段から使っている方には便利かもしれません！
→ 元公務員獣医師拓一人のブログ
公務員の獣医として働く人たちの生の声
ではここから、公務員の獣医として実際に働かれている / 働かれていた方々の生の声を紹介していきます。転職をされる際にはこういった現場の声もとても参考になるかと思います。
果たして、動物病院に勤務する獣医師との違いや年収面での不満、やりがいについての現場の声はあるのでしょうか？
それでは、獣医師の仕事に関する本音を見ていきましょう！
獣医師の明かす仕事の本音
こちらは2020年5月18日時点でのhonne.bizでの獣医師の仕事の満足度です。
※こちらのデータには公務員ではない獣医師の方も含まれています
40歳になる前に平均年収が600~700万ほどと、年収は高めです。
満足度の中で突出して数値が高いのが、「やりがい」です。
年収に関しては、下記の記事にてまとめてみました。
年収概論！公務員として働く獣医への転職はアリ？ナシ？の記事をご覧いただく事で、獣医師、特に公務員獣医師の年収を詳しく解説しておりますので、年収面でのお悩みや働いた後のお金の使い方などを考えられると思います！
ポジティブな口コミ
こちらのサイトにあった、やりがいやポジティブな口コミ一部紹介します！
「動物の病気が治った時は嬉しいし、オーナーからも感謝されるのでやりがいはとてもある。」
「日々医療は進歩しているので数年前には診断出来なかった病気が診断できるようになったりと新たな発見が日々ある。」
「比較的時間に余裕があるので、やる気次第で興味のある分野（微生物や病理系）で調査研究でき、学会発表、論文執筆にも繋がる。」
「三途の川を渡り終える寸前の子牛が生き返った時の安ど感。」
「農家さんでの子牛の連続死亡の原因を突き止めて連鎖を断ち切れて、お礼を言われたとき。」
などがありました！
動物の健康を守ったり、オーナーからの感謝の気持ちがやりがいやモチベーションに繋がることが多そうです。
動物病院口コミサイトでおなじみのカルーペットさんでも獣医師の口コミが紹介されていましたのでご覧ください！
ネガティブな口コミ
一方、獣医の方々はどのような点に不満を感じているのでしょうか。ネガティブな口コミもしっかり把握することが、より納得感のある転職に繋がります。
「獣医師免許取得の労力には見合わない待遇。一部の自治体では給与の改善がなされているようだが…。」
「仕事をしない、学ぶことをしない職員が多すぎる。」
「できる人とできない人の差が激しい。」
「重症な動物を診察、入院すると勤務時間が長くなってしまう傾向はある。」
などがありました。
働く内容というよりは、働き方・働く環境に関して不満を持つ人が多いという印象を受けました。
働き方改革の時流にのっとって、獣医の働き方も改善されるといいですね！
その他、口コミ情報も「獣医の公務員への転職事情に関する口コミをまとめてみました！」この記事にまとめてました！
口コミ情報に限らず、Q&Aや、現役の公務員獣医師の方へのインタビュー記事も簡潔にまとめてありますのでご覧ください！
また、公務員獣医に対する評判をまとめた記事もあります。
公務員の獣医の評判は？？公務員獣医への転職は得？損？
こちらの記事でも転職の参考になりそうな世間の声が乗っているので、興味のある方が合わせてご参考ください！
公務員獣医に転職する際の志望動機
みなさん、転職の志望動機を書く時は結構苦労される方も多いかと思います。
そういった時に、ぜひ探してみていただきたいのが、現役の公務員獣医の方々へのインタビューです。実際に働かれている方の話を伺えば、どんな仕事をしていて、何に対してやりがいを感じ、苦労をしているのか等知ることができ、転職の参考になります。
一つ例として、埼玉県 先輩職員からのメッセージ（獣医師）をとりあげます。
この方は、食肉衛生検査センターを経て、生活衛生にて働かれている現役の公務員獣医です。
○仕事内容：主に飲食店や工場などの食品営業施設に対して施設基準や衛生面に関しての許認可業務や立入検査、消費者に対して食に関する正しい知識の普及啓発など。
○やりがい：的確な指導を行えばそれだけ食の安心・安全の向上にダイレクトにつながっていくこと。
○埼玉県職員になった理由：専門性を活かして生まれ育った故郷をより良くしたいという強い気持ちがあった。入庁前に民間の臨床獣医師として働いていたことがあり、その際、動物病院にかかることのできないような目の届かない動物や飼い主等にも着目していく必要性を実感した。
○転職へのアドバイス：教養試験よりも人物試験の配点が高い。自分の思いを的確に伝えることを念頭に置き、説明会など、実際に働く職員の話を聞く機会や、現場を見る機会があれば、ぜひ率先して参加してみてください。
より詳細が気になる方はリンクより読んでみてください！
これをもとに、ご自身の経験や共感することをすり合わせて、志望動機を書いてみると良いかもしれません！
下記の記事、
公務員の獣医へ転職を目指す人必見！志望動機を解説・紹介します！でも、志望動機の書き方やポイント、また転職するベストなタイミング（何月か）について紹介してありますので、ご参考までに！
獣医の転職求人をご紹介！
獣医の転職求人をご紹介したいと思います。
今回ご紹介する転職求人は「ペットのおしごと」という転職エージェントサイトからです。
転職エージェントの求人ですので、気に入った求人へ転職する際は登録する必要がありますがご了承ください。
獣医の転職求人こちらには残念ながら公務員獣医の転職求人応募はありませんでしたが、他の獣医転職求人も見てみたいという方にはおすすめします。
また、獣医へ転職したいけれど時間がない方ややり方がわからない方、面接調整がめんどくさいという方はエージェントサイトへの登録もおすすめします！
まとめ
公務員獣医の仕事は国家公務員か地方公務員の２つに分かれます。
日本全体を見るのが国家公務員の獣医、地域密着するのが地方公務員の獣医です。
仕事内容としては、畜産物の安全管理・家畜衛生向上や食中毒の対策・食品の輸出入・感染症対策などを行います。
獣医の公務員としての仕事は使う転職サイトで情報量が変わるので、いくつかチェックしましょう。
実際に獣医として働かれている方々の満足度として数値が高いのは、やりがいでした。
年収も、４０歳になる前に600~700万ほどと高い傾向にあります。
現役の公務員獣医の方のインタビューでの転職へのアドバイスでは、説明会など直接職員に話を聞きにいくことが大事とのことです。
公務員獣医への理解に繋がれば幸いです！
もし興味を持たれてた方がいれば、是非とも転職もご検討ください！