『サタンタンゴ』〜全映画へのアンチテーゼ〜
みんな見ましたか？サタンタンゴ
劇場のフライヤーにこんな宣伝文句がありました
もしあなたが『サタンタンゴ』を7時間18分かけて劇場で観たなら、そのことははっきりと履歴書の経歴欄に書くべきだ。どこの学校に何年通い、どんな会社で何年働いたのかということと同じくらい、重要な情報だと思う。それにしても全くもって他人事とは思えない作品だった。スーパー•ササダンゴ•マシン
こんな粋にふざけたコメント見たらテンションマックスですよね笑 この人水曜日のダウンタウンとかでしか見たことなったんですけど映画関係で有名な方らしいですね
7時間超という映画は僕も初めてでしたが、モンスターエナジーをチビチビ飲み続ける戦法でなんとか乗り越えましたよ ただ空きっ腹にモンスターは吐き気しかないですね そんな苦痛なんて屁でもないくらいサタンタンゴは大傑作でした
時間の概念が芸術へ昇華していく そんな映画です
ほとんどの映画って自体 観客が見たいモノ、監督が見せたいモノを切り取って繋ぎ合わせてますよね？
普通の映画なら人が道を歩くシーンを数十秒で切るが、本作はそれを10分くらいの長回しでやっている そこに面白みなんて一ミリもないし、別に観客だって見たいわけじゃないし、監督だって見せたくないかもしれない
ただ物語の中では本当に何十分もかけて歩いてるわけであって、そこをできる限り映しているのが本作です
演出しないことこそが演出になっています
見たいモノばっか見てるんじゃないというメッセージ 自分の中でパラダイムシフトが起きましたね
その分観客を楽しませようという気が微塵もなく吹き飛んだため、7時間が11時間くらいに感じました笑