二眼レフ、こんなにきれいな写真が撮れるんだ。
前回更新のnoteで二眼レフを手に入れたことを書きました。初めて撮った1本のフィルムを現像に出して写真が仕上がったので載せたいと思います。
二眼レフ、知ってますか?レンズが2つついていて、四角い箱型のカメラ。クラシカルでレトロなルックスがかわいくて所有欲を掻き立てます。
コレクションとして持つのもいいかもしれませんが折角だから撮ってみたい!
ぼくが手に入れたのは1956年生まれのリコーフレックス・ニューダイヤ。70年近く前のカメラ。
フィルムは中判の120フィルムを使います。12枚撮り。フィルム1本で1,000円ちょっと。地元の大手写真店に現像とデータ化をお願いしたら約3,000円。つまりは12枚写真を撮るのに4,000円ぐらいかかります。
結構お金がかかります。普段は35mmフィルムの一眼レフで写真を撮って、ここぞという時の勝負カメラとして使うのが良いのかなーって思いました。
都心の写真店ならわかりませんが地方のお店で現像に出すとお店の人に驚かれます。120フィルムを使う人があまりにも少ないから。「このフィルム、まだ手に入るんですね」って言われました。
120フィルムは即日現像できるお店はほぼ無いと思います。近畿圏でやっているお店があったらぜひ教えてほしい…。3週間ぐらいかかるといわれましたが、10日ぐらいで仕上がりました。
12枚撮りのはずが、DVDRに収録された写真データを見たら…あれ?8枚しかない。最後の方に撮ったはずの写真が全部撮れてない。
フィルムの装着が甘かったのか、うまく巻き上がらなかったのか、コマとコマの間に結構なスキマができていて12回シャッターに達する前にフィルムを使いきっていたみたい。
いちばん最初に撮った1枚。ウチで飼っているネコちゃん。ピント合わせるの失敗したんですけど、こんなにクリアで綺麗な写真が撮れるんだってびっくりしました。これ、70年ぐらい前のカメラです。
2枚めはブレブレ(笑)画角を綺麗におさめることに集中しすぎて手元が狂いました。このカメラ、シャッタースピードの最速は1/400秒なので、日中の明るい屋外ではISO100-200のフィルムが良いかもしれませんね。今回使っているのはFUJICOLOR PRO 400Hです。
3枚めからやっとちゃんとした写真が撮れました。ちゃんと測ってはいないけど最短撮影距離は1m前後あります。つまりはそんなに寄れません。風景写真は最高。人物写真はアップではなく全身で撮影場所の良さを最大限に生かした雰囲気重視の写真がいいのかなって思いました。
二眼レフといえばカメラの上から覗く大きなファインダーが特徴。ファインダーに映る像は左右反転しているから慣れるのが大変。この4枚めの写真は奇跡的にきれいにフレーミングできました。
フィルム写真と言えばザラっとした粒状の質感が特徴ですが二眼レフで使う120フィルムはそれが控えめな印象です。クリアで素直な写り。
ぼくがフィルム写真の好きなところは、ハイライト部とシャドー部がうるさくなくて、彩度が高くても嫌な感じがしないこと。フィルム特有の粒状感がなくてもそこは健在なのが嬉しいです。
写真の隅の方に感光してるような跡が…原因不明。二眼レフや小型スプリングカメラなどの中判カメラは、昔は持ち歩きしやすい高画質カメラとして重宝されてました。35mmカメラよりは画質にこだわるけど、大判カメラほど大がかりな装備はいらない。中判カメラはその中間で両者の良いとこ取り。
これ、最後の1枚。途中でフィルムが終了してしまって。下半分しか写ってません。
次は梅雨が明けたらもう1本撮ろうかな。
これは持論です。カメラは写りや性能面の充実さも大事ですが、首からぶら下げて歩くときに感じる高揚感もそれと同じぐらいかそれ以上に大事だと思っています。100万円ぐらいするようなフラグシップのカメラを持つと気分が上がる人も多いと思うけど、ぼくはこういうクラシックカメラを握ると気分が上がります。
良い写真を撮らなきゃ……
ネットでバズらせたい……。
こんな思いはいつの間にか消えてます。クラシックカメラを握ると。
素直に撮る楽しさと仕上がりを見る楽しさが味わえます。
興味がある人はぜひトライしてみてください。