『天空の城ラピュタ』のアニメ俳句一覧

こんにちは。アニメ俳句部です！

先日、X（旧Twitter）で『天空の城ラピュタ』の俳句を募集したところ、97句の俳句が集まりました。この記事では、その俳句の一覧を公開します。

【天宮ほたてさん作】
風青し宝のためじゃない力

【雨野理多さん作】
玉葱を剥くぎゅうぎゅうの台所
墓守の骸の足を青蜥蜴
ラピュタとは豊かな墓場水澄めり
小鳥来るすらすら読める知らない字
空高き玉座ぞ我こそが王ぞ
爽籟や賊は盗めるとき盗む

【イサクさん作】
蒼天月光海賊は夜に舞う
夜業果つ蒸気機関を抜く蒸気
桂男シャツは自分で縫うらしい
モービルの走る鉄路や秋の山
坑道を守る小鬼や秋灯
うれしくて落ちそうになる花野かな
キツネリスなかよくけんかして秋蝶
天空の町の水なら澄みにけり
おにごっこ玉座に追いつめて秋草
ごみのような我が身や空の高きを城

【一久恵さん作】
ラッパの高鳴り冒険始まる初夏
雲の峰地下の結晶ざわめけり
山より高きにラピュタのお花畑

【うさぎとさくらさん作】
石さわぐ幸か不幸か流れ星
人知らぬラピュタ隠せし台風よ
肉喰らう海賊主婆や星月夜

【うしさん作】
夏終わりラピュタ探した積乱雲

【里山子さん作】
目玉焼きトースト花びらが迷子です
夏草や飛行石色した手紙
シータパズー忘れ去られた草の花
生命が眠らば天にロボット兵

【佐藤元信さん作】
龍の巣最後の砦突破せよ

【錆さん作】
ロボットは滅びを知らず小鳥くる
見ろ人がゴミのやうだよ雲の峰
露の世の墓標となりし玉座かな
ぼくたちの滅びのことば夏の海
海賊の兄弟陽気南風

【ツナ好さん作】
流星を受く水筒をかたはらに
鳩白く霧の言葉となる未明
日盛や胸筋上腕二頭筋
ロボットの所作のやさしき熱帯夜
交代の夜番の頭小突く足
いかづちが龍を象るまで進め
グライダー落ちて鶲の巣のまうへ
天空に沈める街の熱帯魚
石碑読める読める蠛蠓払ふ払ふ
墓守の高きに登りそれつきり

【土佐藩俳句百姓豊哲さん作】
シータの悲鳴秋冷の飛行石
炭鉱の少年夜長の肉団子
肩をコキコキ爽気のトランペット
爽やかなパズーの声音ありにけり
爽やかや田中真弓の声音には
脇腹にトランペットや秋高し
額縁に天空の城秋の朝
聞き込みのシルクハットや秋の風
爽やかや炭鉱主の力こぶ
追跡のオートモービル秋高し
海賊の顔へスコップ山笑ふ
軍隊の銃撃秋気の隧道へ
リュックには飴玉二つ秋ともし
秋の灯や見せてはならぬ首飾り
石たちの声音は小さし秋澄めり
峰雲の奥には城がある事実
尖塔は牢獄秋気の巨人兵
持ち主を守る鉱石秋寒し
色鳥や困った時のおまじない
古文書に聖なる光ある秋夜
色鳥や聖なる光ある文書
ここでこそ女は度胸鳥渡る
秋気の銃撃お下げ髪千切れる
一斉にバルスの声音星月夜

【鳥田政宗さん作】
涼風至る手に懐く飛行石
夏きざす久石譲のオーケストラ
鰯雲オーニソプタの機械音

【猫髭かほりさん作】
滅びは再生へ風光る朝よ

【ノセミコさん作】
天使かと思った十六夜の少女
贅沢な檻よ秋日よ責めないで
もしもしもしもし龍田姫へ繋がらず
まじないは起動コマンド秋の雷
少年の船出ザックに青林檎
鳥の巣を守る兵士の目の円し
稲妻に打たれてヒトはみんなゴミ
名優のこゑは永遠ハルジオン

【広瀬康さん作】
空に浮く島から島へ星流る
秋暁の街を羽ばたくファンファーレ
渓谷の闇へと冴ゆる飛行石
ふたりとも親がいなくて噛む林檎
峰雲を統べる王の名継ぐ少女
休暇果つ四十秒で支度しな
ロボットの動力源として秋思
竜の巣を雷などで創りけり
天空の城の盛衰秋の蝶
血湧き肉躍る巨匠の泉かな

【笛地静恵さん作】
施しの金捨てられぬ貧しさや
思い出を宝石として谷に棲む
谷間よりハトよ夜明けを舞い上がれ

【三浦海栗さん作】
天空を転がる二人風鈴草
荒城に健やかなる死鶲飛ぶ

【もりやさん作】
隠れてる君のことずっと探してる
悪用はしてはならぬぞ飛行石

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以上です。お読みいただきありがとうございました！

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