見出し画像

【解説】 今期使ったPSYフレーム

今回はpsyフレームの基本的な情報と今期使用したデッキレシピについて解説していきます。


psyフレームで採用されてるカード達

まずはpsyフレームの基本的な情報とpsyフレームで採用されがちなカードを紹介します。

psyフレームは2015年発売”ハイスピードライダーズ”に収録されたやや古参のテーマです。相手の行動を妨害しつつ展開していくカウンター要素が強いコントロールタイプのテーマです。

psyフレームモンスターは下記の共通効果を持ちます。

①自分の場にモンスターが存在せず、相手の○○が発動した時に、その発動を無効にしつつ特殊召喚する。②特殊召喚されたpsyフレームはエンドフェイズ時に除外される。

見て分かるように、自身の場にモンスターがいるだけでpsyフレームは効果の発動が出来なくなる為、構築段階やプレイ中に大きな縛りが存在します。

その為、psyフレームデッキでは能動的に場を空ける事が出来るモンスターしか採用されない傾向にあります。

【カードカーD】

①メインフェイズ1にリリースして発動。2ドローしエンドフェイズになる。②この効果を発動するターンss不可。

中でもカードカーDは能動的に場を空ける事が出来るドローソースという事で相性が良く、psyフレームが登場して以降長きに渡り採用されてきました。

強欲で謙虚な壺も併せて採用される事が多く、"psyフレーム=スローテンポな構築"というのが従来のイメージでした。

【psyフレームオーバーロード】

①手札か場のpsyフレームモンスターを除外して発動、場のカードを裏側除外する。②墓地のこのカードを除外しpsyフレームカードをサーチする。(墓地へ送られたターンは発動不可)

裏側除外という強力な盤面処理効果とサーチ効果を持つ専用永続罠です。

psyフレームデッキでおろかな副葬が採用されているのは、このカードを墓地に送れる為ですね。

また、psyフレームロードΩの効果で除外ゾーンのオーバーロードを墓地に戻す事で毎ターンpsyフレームカードをサーチするという強力なムーブも存在します。

おろかな副葬発動→チェーン灰流うらら発動→チェーンpsyフレームγ発動→psyフレームΩシンクロ召喚

というパターンがあるので、初動のおろかな副葬に灰流うららを打つのはかなり危険です。

【psyフレームサーキット】


①psyフレームモンスターss時に自身の場のpsyフレームモンスターのみを素材にしてシンクロ召喚する。②psyフレームモンスターが戦闘を行うダメステ時に手札のpsyフレームモンスターを捨ててその攻撃力分UPする。

単体では1妨害にしかならないpsyフレームモンスターですが、このカードがあればss時にそのままシンクロ素材にする事が出来ます。

強力なレベル7.8シンクロを出す事で更なる妨害も可能です。ただし、このカード自体でアドが稼げる訳ではないので採用枚数は悩み所。

psyフレームが2019年に登場したテーマであれば”発動時にpsyフレームモンスターをサーチする”の一文が加えられたかもしれません。

【闇の増産工場】

①手札・フィールドのモンスターを墓地へ送って発動。1枚ドローする。

(psyフレームサーキットが無い状態で)psyフレーム効果を使う上で心配なのが"psyフレームドライバーが除外されてしまいデッキ内から枯渇する事"ですが、増産工場があればssされたpsyフレームドライバーをリリースする事で除外を防ぎつつドローに変換出来る為、そういった不安要素を解消出来ます。

また、増産工場と併せてpsyフレームオーバーロードを構えていればモンスターが2体並んでも能動的に場を空ける事が可能なのでpsyフレームサーキットが無い状態でもストレスフリーで手札のpsyフレームモンスターの効果を発動出来ます。

テキストのシンプルさとは裏腹に様々な噛み合いを見せるカードなのでpsyフレームデッキには是非採用したい所です。


psyフレームΛの登場

2015年~2018年までpsyフレームの構築は"盤面を空にする事"に重きを置いており、上記で挙げたカードカーDのようなカードが主に採用されていおり、スローテンポな構築が主流となっていました。

そんなpsyフレームですが、2018年11月に大きな転機が訪れます。

リンクブレインズパック2に収録された「psyフレームロードΛ」の登場です。

【psyフレームロードΛ】

①自身の場にモンスターが存在する場合でも手札のpsyフレームモンスターの効果を発動出来る。
②サイキックが除外されたエンド時にデッキからpsyフレームカードをサーチ出来る。

このモンスターの登場により構築は一変します。

psyフレームΛを出す為に2体のモンスターを並べるという、これまでとは真逆のアプローチが必要になったのです。

閃刀機ギミックや機界騎士ギミックといったあらゆる案が採用されては消えていく中、出てきた案がサイバースガジェットギミックです。

サイバースガジェット1枚での展開は下記にて。

1.ガジェットをリンク素材にしリンクディサイプルをss。ガジェット効果でガジェットトークン1体をss。

2.ガジェットトークンを素材にリンクディヴォーティーをss。リンクディサイプル効果でリンクディヴォーティーをリリースし1枚ドロー&1枚デッキに戻す。

3.リンクディヴォーティー効果で2体のサイバーストークンss。トークン1体を素材にリンクリボーss。

4.リンクディヴォーティーとリンクリボーを素材にpsyフレームΛをss。

5.場に残っているサイバーストークン1体をリリースし墓地からリンクリボーss。

ガジェット1枚でpsyフレームΛ+リンクリボー+1枚ドロー&1枚デッキに戻す


墓地にレベル2以下のモンスターがいればガジェット召喚時効果で吊り上げる事が出来るので、最終的にpsyフレームΛ2体の盤面を作る事も出来ます。

これにより無限泡影といった致命的なカードをケアする事が出来ます。

また、墓地にレベル2以下チューナーがいる場合は下記のような展開も可能です。

1.サイバースガジェットを召喚し墓地のレベル2チューナーをss。

2.2体を素材にコーラルドラゴンをss。ガジェット効果でガジェットトークンss。

3.コーラルドラゴンとガジェットトークンを素材にpsyフレームΩss。

4.コーラルドラゴン効果で1ドロー。

ガジェット1枚でpsyフレームΩ+1ドロー

このように1枚でpsyフレームΛを立てたりpsyフレームロードΩになれるという点でサイバースガジェットはpsyフレームの相棒として頻繁に採用されるようになりました。


デッキ構築の推移

最後に今期の大会で使用したpsyフレームデッキの構築と反省点についてお話したいと思います。

【2019年 5月28日 カードラボ名駅店 公認大会】

一回戦vsサブテラー  × ×

【構築について】

・環境トップのオルフェゴールにはもちろん、墓穴の指名者や抹殺の指名者といったカードに強く打てるという点でメインからAFロンギヌスをフル投入した構築です。

AFロンギヌスはpsyフレームとの相性が良く、psyフレーム効果を発動したターンにAFロンギヌスを発動する事でpsyフレームモンスター2体がエンド時に除外される事なくターンが返ってくる為、後攻1ターン目からpsyフレームロードΩを出す事が出来ます。妨害兼展開札としての採用でしたが、実際に使ってみると噛み合い前提のカードであり使い勝手はあまり良くありませんでした。

また、AFロンギヌスでそのターンの展開を防いでも結局返しの相手ターンで再度展開されてしまうのでpsyフレームのように長期戦を見越したデッキでは上手く使えないように思いました。

・手札誘発11枚に加え、パンクラトプスもメインから採用している事から後手での捲りを強く意識しているのが分かります。この頃は同時進行で後手型召喚獣も使っており、自然と後手型に構築が寄った感がありますね。

・サイバネットマイニングは4.5枚目のサイバースガジェットです。早急にpsyフレームΛを成立させる為に採用してます。

psyフレームドライバーやpsyフレームオーバーロードをコストにすれば手札的な損失はありませんし、モンスターをコストにすればサイバースガジェットで釣り上げられる為、より強固な盤面を作る事が出来ます。

【反省点】

・フィールド魔法へのアクセス手段が乏しく、手札にpsyフレームモンスターはいるのに強く打てないという場面が非常に多かったです。

・メインのAFロンギヌスもサブテラーのような罠ビ相手には全く効かず、無駄に尖らせ過ぎた感がありました。増産工場のような手札入れ替え手段があれば別ですが、そうでないなら特定のデッキにしか刺さらないカードの採用は極力控えるべきですね。

・立ち回り方としては、psyフレームオーバーロードを維持しつつ導師を丁寧に裏除外すると良かったかなと思います。


【2019年 5月31日 竜星の嵐名古屋店 非公認大会】

一回戦vs魔術師 ○ × ×

二回戦vsアライブダーク 〇 〇

三回戦vs魔弾 〇 × ×

【構築について】

・前回の反省を活かし、闇の増産工場を採用。ドローソースとしてだけでは無く能動的に場を空けたりドライバー枯渇をケアしたりと非常に噛み合いを見せました。

・また、メタバースを採用する事で僅かではありますがフィールド魔法へのアクセス率を上げました。

【反省点】

・メインは全て取れたものの、2本目以降の勝率はガクンと落ちる結果となりました。これは単純にサイド枠が練り切れていなかったように思います。

先攻時にどのような盤面を目指すのか、後攻時はどのように盤面を返すのかをもう少し考えサイドデッキを構築する必要があったように思います。


【2019年 6月11日カードラボ 名駅店 公認大会】

一回戦vsシャドール 〇 × 〇

二回戦vsガスタ 〇 〇

三回戦vsエンディミオン 〇 〇


【構築について】

・二回の大会を経て、たどり着いた構築が魔鍾洞入りメタバースフル投入型のpsyフレームです。

魔鍾洞はpsyフレームの理想盤面を作るまでの時間稼ぎをしてくれるのはもちろん、psyフレーム特有のヒットアンドアウェイ戦法(psyフレームΩや増産工場やpsyフレームオーバーロードによって盤面を能動的に空にすること)で魔鍾洞を維持出来る為、非常に相性が良かったです。

・手札が潤い、psyフレームΛが着地した後はpsyフレームサーキットにより魔鍾洞を解除し、守りから一転、攻めに転じる事も出来ます。

・魔鍾洞のお陰でスローゲームに持ち込みやすくなったので早急にpsyフレームΛを立てる必要も無くなりました。その為、今回の構築ではサイバネットマイニングは不採用となってます。

理想盤面を作る為の手札要求値が高いpsyフレームには魔鍾洞のように1枚でロック出来るカードは必須だと思いました。


最後に

以上で今回の記事は終わりです。

制限改訂がどうなるのか、それによって来期どのような環境になるのかは不明ですが、展開系に対して強く出れるpsyフレームが活躍出来る環境であればまた使ってみたいと思います。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?