2023関東フットサルリーグ2部第3節 レビュー

本格的な夏がやってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は先日、前々からどことなく匂わせていた試験を終え、晴れてフリーの身となりました。ということで、ようやくフットサルとまともに向き合えるようになり、とても楽しみです。やはり、日常生活は別にありつつ、それと離れて暴れる場としてフットサルというのは私たちにとってなくてはならないもの。その楽しみを享受できている幸せを胸に生活したいところです。

さて、関東2部リーグの第3節が、ちょうど10日ほど前に行われました。
今回の試合は、ライブ配信の映像が荒れに荒れて、正直何が何だかわからないところが多かったです。ただ、見えたところを上手く繋いで、レビューを書いてみようと思います!

AOH vs. FCmm
結果:0-5 mmの勝ち

貴重な勝ち点3、ゲット!!
ということで、mmが今季初勝利をあげました。
試合は前半から両チームゴール前までには行けるけれど決められないという固めの立ち上がり。当然初戦でないのですが、少し互いに様子見でした。ただ、mmのストロングポイントであるピヴォが前半の終盤、火を吹きます。
ゴレイロから一瞬の隙をついて中央のピヴォにスローがすぱっと収まると、お手本のような反転から一撃必殺。これで1-0となり、mmが一歩前に出ます。
後半は押せ押せになったmmが波状攻撃を仕掛け、多少ボールがどこかで引っかかってもゴール前に人数をかけて押し切りました。新加入選手のゴールと後半から出場したエースのハットトリックで、終わってみれば0-5と、やや力技ですが勝ち点3に値する試合はできましたね。
ただ、AOHはかなり早くからパワープレーを仕掛けてきていたのですが、ここではかなりピンチを作られてました。保持の上手いチームはパワープレーにも1発があってやはり怖いところでした。ただ、一本止めると元気になるチームとしてmmは有名でして、そこで何本か止めれたのが大きかったです。
今後も上手く勝ち点を積み上げられるよう、頑張っていきます。

<個人的MIP>
mm#9 小谷野倖弥選手
新加入で初ゴールを2点目にとった、mmの新しい9番です。前の試合から新加入ながら主力として出場しているのですが、フィジカル的な強度が相当高いです。走れる、多少ルーズなボールもマイボールにできる上、プレスの嗅覚が素晴らしく、詰め切れると判断した時のアタックが非常に強力。新加入で自分の色をきちんと出せると言うのは、本当に素晴らしいと思いました。

フウガバッファローズvs.クエルボ埼玉
結果:4-0 バッファローズの勝ち

2連勝で迎えたクエルボとバッファローズの1戦でしたが、バッファローズが完勝しました。クエルボの強みの一つといえば、単独でドリブルを仕掛けることでのプレス回避なんですが、この試合ではバッファローズがそれをがっちりガードしていましたね。
逆にバッファローズは、ブロックの使い方が非常に上手でした。ブロックやカーテンを使って少しずらして、そのズレをまた次のスペースへ活かす、その繰り返しでゴールに迫っていましたね。また、最近戦術界隈をザワザワさせている「アルカ」もかなり再現性高く導入されていました。
守備でもバッファローズはややマンツーマン気味にプレスをかけて余裕を持って前を向かせず。攻守でかなり相性のよさは感じる試合でした。前節はかなり悔しい負け方だったバッファローズですが、ここから波に乗っていく可能性は十分ある、そんな試合でしたね。

<個人的MIP>
バッファローズ#13 西田泰人選手
今季権田からバッファローズに加入した選手です。実は大学時代に、慶應エルレイナというチームで対戦したことがあるのですが、体格が非常に良い上にパスもうまく、試合を作る力がかなり高かったです。その能力はこのチームでもめちゃくちゃ活かされていて、ブロックの多いチームでズレをうまく使う力が際立っていました。序盤は0-0の時間も続いたのですが、前半で1歩前に出るゴールを奪ったのも印象的でした。

BRBvs.アズヴェール藤沢
結果:5-6 アズヴェールの勝ち

いやー、マジですごい試合でした。乱打戦でしたね。
アズヴェールがこの試合すごかったのは、まずそのプレスライン。BRBの4-0セットに対して、猟奇的なほどのハイラインを敷いてはめ殺しに行っていました。BRBとしても、3-1であれば簡単にピヴォに投げたり蹴ったりして回避できるんですが、4-0だとボールが捨てきれなくてプレスをモロに喰らってしまっており、その流れで開幕2失点。裏に強く抜けるタイプではないBRBの4-0を逆手に取った選択でしたね。
ただ、前半途中からBRBがいわゆるライン間を使ってポツポツ回避し始めると、そこからハイラインが仇になって奥を守れず、前半のうちにBRBが一点返します。
後半に入ると、お互いに通常の局面では膠着。流れを作ったのはセットプレーでしたね。点の取り合いにはなったのですが、特に中盤、ボレーシュートがアズヴェール→BRB→アズヴェールの順で決まったのは痺れました。地域リーグとFリーグの1番の違いとして、「ボレーが決まるかどうか」は結構大きく、これは関東1部でもなかなか決まりません。ただ、この試合はお互いにそこの精度がバッチリでしたね。ただ、セットプレーの取り合いでも前半の優位は変わらず。アズヴェールが2勝目を上げる結果となりました。

<個人的MIP>
アズヴェール#12 野口哲平選手
前回の野口選手とは違う、別の野口選手です。「めちゃくちゃありそうで意外といない名字ランキング」第3位の野口選手が二人いるということですが、血縁だったりするのでしょうかね。
話が逸れましたが、この試合ではハットトリック。特に2点目のボレーシュートと3点目のこぼれ球を第二PKあたりから抑えのシュートで突き刺したゴールが、めちゃくちゃ技術の高さを示してました。ダイレクトの感覚がおそらくめちゃくちゃよくて、今後もゴールを量産しそうです。

ロンドリーナvs.情熱ロンリネス
結果:5-2 ロンドリーナの勝ち

ロンドリーナと情熱の試合は、ロンドリーナが圧勝しました。前半から突き放して5点差をつけるなど、完璧でしたね。
何より素晴らしかったのは、その柔らかさ。当然体格で言えば情熱の方が上回っているのですが、ワンタッチをうまく動かすことで正面衝突をうまく防ぎつつボールを前進させたり、逆にぶつかりそうな場面も身体でぶつかるというより、相手の力をしっかり受け止めて入れ替わったりととにかく身体の使い方とボールフィーリングがバッチリでした。また、情熱のロングボールも「蹴らせなきゃええんじゃ!」とばかりのプレスで封殺。良いとこを作らせませんでしたね。
情熱はかなりフィジカル面とメンタル面が苦しそうでした。とは言え、社会人というのはそういうものです。何週間も土日に気合い入れて臨むなど正気の沙汰ではありません。そういう意味では、これからの連戦の過ごし方に、この負けが活きてくるといいのかもしれませんね。若い選手たちに負けないように、我々社会人も頑張らなければなと誠に思いました。

<個人的MIP>
(おそらく)ロンドリーナ#24 三浦浩太郎選手
この試合一番大きかったのは先制点だと思うのですが、その起点になった選手です。ただ、画質が荒くて判然としなかったため、違うかもしれませんが…。ピヴォでボールを受けると、フィクソのアタックに力ではなく綺麗に入れ替わって、キックフェイントでゴレイロをかわしてゴールに持ち込みました。力を入れるのではなく、力で向かってくる相手をいなすというこの試合のロンドリーナの姿勢を象徴するとともに、仲間に有浮きを与える特典でしたね。素晴らしかったです。

町田アスピランチvs.シュプレモヴェント群馬
結果:4-0 アスピランチの勝ち

マージで試合の起伏がない試合でした。もちろん結果は町田が4-0で勝ったわけで、得点時には盛り上がりもあるんですが、全体的に感情が大きく起伏する瞬間はなく、お互い淡々とフットサルをしていましたね。プレス回避もプレスもお互いほぼバランスを崩さず組み合っているおかげで、本当に美しい空間でした。ただ、整然とお互いにやるとフットサルというのは大抵守備がうまくいくようにできていて、互いにプレスがかなり効いてましたね。
ただ、町田と群馬の違いはゴレイロを使った回避の精度でした。群馬は始まってすぐの段階でゴレイロへのパスが狙われて先制点を食らうなど、あまり活かしきれなかった一方、町田はゴレイロを使うと比較的スムーズに前線まで攻撃が押し上がり、ここでだいぶ楽をできていましたね。
なんか、関東2部は年齢層が低くなるほどおとなしいフットサルをしてるような気もするのですが、そういった事実には目をやらず、我々はジェットコースターのような試合をお楽しみいただきたいと思います。

<個人的MIP>
町田#18 杉田魁聖選手
町田の中でもかなりシュートが上手く、個人で相手を制圧する力のある選手でした。この試合では先制点を狙いすましたゴレイロへの突貫プレスで奪うと、その後も反転から、セットプレーから、抑えの効いた、でもコースにしっかり飛ぶ速いシュートを打ったり、チャンスメイクをしていました。キャプテンということで、今後も注目していきたいです。

現在の順位

3節を終え、現在無敗はアスピランチのみとなりました。そのほかの上位陣は2勝1敗で並ぶ中、ロンドリーナが得失点で一歩前へ。
まだまだこれからのリーグ戦ですが、無敗がここまでいないのは混戦模様で楽しみですね。

次節は7/29(土)に、@水海道総合体育館にて行われます!
ではまた!

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