関東フットサルリーグ2部 第7節 レビュー

この7節で、今季の関東2部は折り返しとなりました。8月の半ばで折り返しというのは、正直かなり速いペースですね。
今季は何度もこの記事で触れている通り、かなりの混戦となっています。まだまだ最終節まで距離はありますし、リーグとして趨勢が決まっていないのは面白くてよいですね。各々のチームに今季かける思いがあり、ドラマがあります。それを外から全部把握するのは難しいですが、だからこそ産まれる熱量のぶつかり合いを、今後も楽しんでいたいところです。そんな第7節のレビューです!

プレビューです!


栃木シティ vs. 情熱ロンリネス
結果:5-1 栃木シティの勝ち

この試合だけ異常に動画が荒れており、ほぼキャッチできませんでした。ただ、栃木がスコアの上では終始優位に試合を進めたことは伺えます。退場者を出したようですが、それでもきっちり勝ち切れたのは素晴らしいことですね。その退場者が元mmということで、手放しに喜べないのが残念です。
これで栃木が暫定で4位まで順位を上げました。チームとしての仕上がりが試合を重ねるごとに増しており、ここはさすがFリーグの下部組織ですね。この流れをどこまで維持できるか、注目ですね。

<個人的MIP>
情熱監督 雑賀泰臣監督
この試合はあまり見れなかったのですが、次の日東京都4部の試合に出場している監督さんの写真が流れてきて印象に残りました。YouTubeでも見ていますが、チームの感情に合わせた素直な働きかけができる監督さんという印象で、すごいなと思っています。
個人的に学生が終わり、いつまでフットサルに関われるんだろうかと不安になることは多くありますが、こうして今でも第一線でフットサルを味わっている人がいるというのは、とても励みになりますね。
ただ、びっくりするくらい日焼けされているのですが、一体普段どんなことをしているのでしょうか。mmとか基本真っ白なんですが、その辺りだけはちょっと気になりますね。

BRB vs. シュプレモヴェント群馬
結果:3-3 引き分け

群馬が初めて勝ち点を取る結果になりました。
BRBは開始早々に失点したあとすぐに取り返し、また失点した後すぐに取り返し、という流れで、前半半ばで2-2に。前半終わり側に1点取って前に出たものの、すぐに同点に追いつかれ、後半は膠着。悪くはなかったものの、流石に試合として難しい形にしてしまったでしょうか。かなりゴール前までは迫っていたと思うのですが、最後ゴールを揺らすところで群馬が固く鍵をかけていましたね。
また、BRBの前プレにも群馬は動じず、しっかりと奥を取る4-0やピヴォ当てで回避をしていたのも印象的でした。着実に関東2部に慣れてきている印象がありますし、今後も勝ち点を重ねていく可能性は十分にあるでしょう。
BRBは後半の終盤、ゴレイロが退場し、登録していたゴレイロが1人だったことからそのままPPに移行していました。こういったトラブルもあり、後半は3-3から点が動かなかったわけですが、不運というのは続くものですし、ここが耐えどきかもしれません。

<個人的MIP>
群馬#77 佐々木暸選手
復調の兆し見え始めた群馬の中で、スコアを動かすという部分を担っている選手の一人です。かなりパンチあるシュートが魅力で、やや得点力に課題のある群馬の中では貴重な立ち位置を担っていますね。やはりゴールを奪うというのはある程度センスも試される部分がありますので、今後の群馬の象徴となっていくとよいなぁと思いました。

バッファローズ vs. 町田アスピランチ
結果:4-1 バッファローズの勝ち

U18決勝カードの再戦でしたが、勝ったのは同カードと同じすみだの方でした。
ただ、試合自体はめちゃくちゃ高質で、おそらく今季のベストカード候補になると思います。お互いに攻撃はもちろん、それに対する守備もちゃんとしていて、互いに目立ったチャンスは作らせず。分かれ目となったのは、ゴール前の硬さでしたね。バッファローズはゴレイロ含め、最後までゴール前で足が残りました。一方の町田は、ゴール前のところで、最後にどうしてもボールを書き出すことができなかったのが失点の原因に。この辺りは日によって入れ替わりうる部分だと思うので、本当にいい試合だったと思います。
しかし、バッファローズは応援の方が、栃木の北という僻地にあってもきちんと来てくださっているというのが素晴らしいですね。もしかしたら保護者の方かもしれないのですが、これは本当に心強いと思います。これで町田の独走も止まり、一気に混戦模様が増しました。どこが抜け出すか、注目ですね。

<個人的MIP>
バッファローズ#3 帆足江選手
こちらも高校生、ファルコンズで先の選手権を優勝したメンバーです。この試合では3点高校生があげているのですが、中でも高校生とは思えない3点目のゴラッソがありました。ああいう距離をねじこめる高校生、本当に末恐ろしいです。本当にレベルの高い選手が揃っているすみだですが、この中の何人が、トップで夢を叶えていくんでしょうかね。競争の激しさに予想がつきませんが、その競争が、このクオリティを生んでいるのかもしれません。チーム内の競争の重要性、改めて身に染みますね。

クエルボ埼玉 vs. フェニックス横浜
結果:1-4 フェニックスの勝ち

フェニックスが厳しい試合ながら、勝ち点3を手にしました。フェニックスは今季、例年通り質が高いながらも「とどめの一発」がなかなかとれず、試合を難しくさせられてしまうことがしばしばでした。ただ、この試合では2-0の時間が続く中、とどめの一発がきちんと生まれたのがその勝因として大きかったですね。フットサルというのは基本的にどんなに良くても点を取られてしまうことがほとんどですし、それによって相手に勇気を与えてしまうこともあるのですが、こういう隙のない試合運びができるフェニックスがもしかしたら帰ってきたのかもしれませんね。
一方のクエルボですが、持ち味のスルスルとした個人技突破がだいぶフェニックスの激しい対人に苦しんでいました。今季は守備も硬いクエルボですが、やはり得点がとれないと乗ってこない部分はありそうですね。

<個人的MIP>
フェニックス#17 坂陸音選手
昨季フェニックスの攻撃を牽引しつつも、今季は昨季ほどの得点の爆発力がどこか影を潜めている印象でした。しかし、この試合では高いスピードと個人技溢れるゴレイロとの1v1を沈め、とどめの4点目を獲得。彼自身も点でのってくるタイプだと思いますし、ここから昨季のような爆発力に期待していきたいですね。

アズヴェール藤沢 vs. FCmm
結果:6-3 アズヴェールの勝ち

悔しい!
いや、本当に悔しいです。ここが大一番という大事な1本で、mmの隙が出てしまいました。開始からずるずると失点を重ねて4失点。後半はスコアを動かそうと試合を壊しつつまくり、アズヴェールに同点の2文字を頭に浮かべさせるくらいはいけたかもしれませんが、あえなく敗戦となりました。ややアンラッキーな失点もありましたが、こういう試合にしてしまうことは反省しないといけませんね。
アズヴェールはこっちのピヴォという強みを分かった上で、それを純粋にねじ伏せに来ていました。その辺りも冷静に自分達と相手を天秤に乗せられている証拠で、これは本当に完敗としか言いようがないです。我々もアズヴェールの強みは意識して臨んだのですが、純粋なチームとしての地力の差が現れてしまいました。
幸いなことに、実質の勝ち点で言えばまだアズヴェールより上にはいますから、この負けを意味あるものにしないといけないですね。頑張りたいと思います。

<個人的MIP>
アズヴェール#4 三須達也選手
現在得点ランキングの首位を走る選手ですが、この日はmmのピヴォ対応担当に。しかし、強さと駆け引きを両方兼ね備え、完璧にピヴォを封殺しました。mmから見てよかったところは少なくともこの選手を無得点に抑えられたので、mmの松本選手が得点王になるチャンスを広げられたことくらいでしょうか。ぐうの音も出ませんね。得点パターンがめちゃくちゃ豊富なわけではないのですが、単純にパワーが見た目の細さに比べてしっかりとあり、かつゴレイロのこともしっかり見えていて、1v0を決め切る力も高いです。この選手をどうするかは、一つアズヴェールとやる場合大変んいなってくるでしょう。

順位確認


暫定首位はアズヴェール藤沢です。ただ、1分1敗となったものの、実質的なマイナス勝ち点で言えば未だ町田が首位はキープ、ついで2敗のバッファローズとmmが追い、栃木の2分1敗、アズヴェール、フェニックスの1分2敗が続きます。この上位同士も割と順位と逆のスコアで終わっている部分も多くなり、そこより下のチームも勝ち点としては離れていませんから、よりリーグのカオス度は増す形に。
こういうリーグの順位はモロにチームの力を反映しますから、これからも互いに切磋琢磨しつつ、熱い試合を期待しましょう。

次節は週末、8/26に水海道体育館です!

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