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【感謝のおはなし】浮浪者の女神さま

感謝しようと誰かが言った。
感謝の気持ちがないわけじゃない。
それでも感謝する気持ちと感謝できないひとは心が狭いんだという思いが、
せめぎ合い、火花を散らせる。
僕はどっちだろう。
自然に感謝できている人間なんだろうか。
それとも、感謝しなくちゃいけないと、もがいてるだけなんだろうか。

普段の僕は、記事を読んでくれたひとに対してわかりやすく、論理立てて説明しようと心がけている。本来の僕は、伝えたいことがあっても、いつも思考が分散していて、良く言えば言葉もシンプルだ。
詩集のような言葉を編むこともできないし、小説のように心を躍らせる文章を書くこともできない。エッセイのように一貫したテーマを伝えることもできない。
いい歳した素人が、ただ感謝だけを綴った暇つぶし程度の読み物と思ってもらえれば幸いです。

あんごの弁明

「浮浪者の女神さま」

今日は僕が浮浪者時代に出会った名前も知らぬ女性との話を語りたいと思います。

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