日々是好日[チベットスナギツネ]
チベットスナギツネはWEB上で「目が死んでいる」「独特な表情をしている」と度々話題に。WEB小説等やそれ起因の小説などにも「目が死んでいる」等の表現の1つとして登場するようにもなってきた。
そして先日、人間って本当に「チベスナ顔するんだ」という体験をした。
他では見かけない味のカップ入アイスクリームを発見した友人は嬉々として購入しようとする。
そんな友人の間違いは、彼女自身が極端に寒さに弱いことを何故か失念していること。どう考えても彼女一人で1カップ食べきれるはずもないので、他のメンバーと共に1つだけ購入するように懇願した。
彼女は大変気前のよい人でもあるので、目を離すと人数分購入するのだ。夏でもアイスクリームを食べる事が滅多にない私としては、ある種の苦行になる。
とても、とても残念そうに1つだけ購入した彼女は、人数分のスプーンを貰っていた。駐車場近くの景色の良い芝生のある小さな公園で早速食べてみることにした。
私は1,2口食べて終了。「なんだろう、〇〇とXXの味がするってゆうか、〇〇XXの味がする…」と友人達は様々な感想を述べながら食べている。
食べてはいるけれど、ペースが遅い。そして購入してきた本人を除いて無言になっている。
ふと景色を眺めながら食べている友人をみるとチベットスナギツネのような顔になっている…。人って本当にこうゆう表情するんだっていう程目が死んでいる。あれだ…限界を超えているんだ。
「ねぇ、最後のひと口、あたし食べようか?」
思わず口からでたその一言に友人達は食いついた。かぶり気味に食いついた。そして私は女神になった(←)
「もうさぁ、途中から寒くて死にそうだった」うん、夏にもヒートテックきちゃう程の寒がりだもんね、貴女。アイス、昼食のドルチェとしても食べたよね?(笑)
「最初はいけるかなって思った味だったけど、半分も食べないうちに途方にくれる味になってきた」うん、チベスナ顔になってたよ。ほんと、貴女の顔をみた瞬間いやばいと思った程のスナチベ顔だったよ。
「無にならないと食べれなかった」うん、ほんと、スナチベ顔になってたよ。感情が死んでるのが、ありありと分かったよ。
「ねぇ、私ごちそうするから!コンビニで何か飲み物買おう!舌がやばい!!ねえ、コンビニいこう!!」と珍しく反省の弁(?)も述べていたので寒い日に挑戦的な味のするアイスには敗北するということを学んだ。
と、感想ひとつひとつにツッコミを入れれる程には私は食べていなかった(←)。そして、誰かわからないけれどクスクスと笑いだす。
「新しい思い出が出来たのは楽しいけど、この思い出また私の黒歴史!!」
と嬉々として購入した友人は叫んだ。彼女は気が付いていないけれど、会うたびに彼女はある種の黒歴史を増産してくれる、楽しい人なのだ。
いい大人になっても、友達とこうやってわちゃわちゃと笑っていられるのはとても幸せなことだと思いながら彼女が買ってくれたドリンクを飲む。
次合った時は、何をしでかしてくれるのやら。
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