入梅の散策はをかし[大宰府政庁跡]
太宰府天満宮・坂本八幡宮を参拝後、大宰府跡に行きました。九州の政治・文化の中心であり、日本の外交、対外防備の先端拠点であった大宰府の中枢だった場所です。
坂本八幡宮からは徒歩数分ですが、観光客は皆無、地元の方々の憩いの場所でした。乳幼児連れのご家族が寛いでいらしたり、中高生らしき男の子たちがボールを使って遊んでいたりもしました。
坂本八幡宮でまったりした時から感じていたのですが、大宰府政庁跡も素晴らしく空気が気持ちよかったです。清々しいことこの上なく、とても楽しい気持ちになりました。
大宰府政庁建設時には風水等を用いて一番よい場所を選ばれたのだと思います。ことに正殿跡と思われる場所が気持ちよかったので、何をする訳でもなく、そこにいました。
その後、政務等が行われた場所等をゆっくりと歩きました。この土台があった場所には柱があって、回廊があったのだろうねぇと1300年前の西の都に思いを馳せました。
土台になっていた石が綺麗に配置されているのがとても興味深かったですし、今は実際にここに建物が建ったら驚くような大きさなのだろうなぁと思いました。
また、大宰府展示館にもお邪魔をしました。地元のガイドの方にお話を聴いたり、館内にあるVRガイドを観たりもしました。
そのVRガイドの中に「異国からの使者と政治の話をしたのは京都からの使者、大宰府の人たちは宴を担当しました…」とあり…
大宰府の人たちは宴を担当?!
九州の人たちは接待を担当!?
せ…せ…千三百年前から接待文化!!
そうか、1300年前から訪れる人たちを喜ばせる為に美味しい食事を用意したり、お話上手になったりされたんだなぁ。何故か博多華丸大吉さんを思い出し、福岡の食事にはずれがない理由に納得した次第です。
また、現在の大宰府政庁跡は移転後の大宰府政庁なのだそうで、以前は現在の福岡空港の辺りにあったとか。
海に近く危険だということで、現在の場所になっているそうです。今も昔も役割はあまり変わらない土地というのもあるのですね。