見出し画像

人の想いが世界をつくる、エンジニアが考える“モノづくりの本質”とは?

アングラーズスタッフにインタビューする「インタビューnote」。今回は、ご自身も会社を経営しており、開発本部でプロダクト開発に携わる「立石 和也(Kazuya Tateishi)さん」にお話を伺いました!

今どんなことをされていますか

私自身も会社を経営して、プロダクトをつくったり受託をしています。モノづくりが好きでやっていますが、受託開発に関しては、部分的な請負だとやはり良いものがつくり込めないし、面白くないですね。

手伝う立場だとしても、当事者意識をしっかり持って開発することが大事です。

多少大変になることがわかっていても、そのサービスがより良い方向に向かうための提案が大切だと思っています。その点、こちらから改善案を出したりできるのは、アングラーズの開発組織の良いところだと思っています。

当事者意識を持って開発に携われるので、その点はすごくやりやすいです。過去に携わった他社の開発案件で、「これをやってください」と、やることがすでに全部決まった状態でタスクがおりてきて、それをその通り開発するものがありました。

お金を稼ぐだけなら全然それでもいいかもしれませんが、やっぱりなんかこう、物足りなさを感じますよね。お金じゃないところに、開発の楽しみを見出したいので。アングラーズは、自分のサービスみたいな感覚で携わることができる環境なので嬉しいです。

今までの業務委託は、3ヶ月とか短期的にお手伝いして終了するケースが多かったですが、 アングラーズではすでに1年以上携わっています。そういう意味ですごく働きやすい環境ではあるかなとは思っています。

開発者が意見を出しやすい環境とか、それを吸い上げる組織体制とか、そういうのって大事ですよね。もっとエンジニアが楽しく働ける仕組み、楽しく開発を進めていける環境ってなんだろうか?と私も経営者として考えていますが、なかなか難しいテーマです。

やってみるとわかりますが、組織を変えていくのはなかなか難しかったりするので、その点アングラーズはいいところだなと思い、楽しく働かせてもらっています。

「モノづくり」というキーワードがありましたが、他社の開発案件ではそのあたりの実感はありましたか

そこの欲求が満たされることはなかったです。どちらかというと、プログラミングに振り切って、コードを書いてて楽しいという気持ちでごまかしていました。本当はモノづくりしつつ、コードも書くという両方を楽しめるのが理想です。

ただ、他社ではそうもいかない案件ばかりでした。

立石さんにとって、モノづくりとはなんですか

なんかこう、想いを届けたい「相手」と「私」の間に存在するモノをつくる行為でしょうか。だから私にとってのモノづくりは、アートの創造に近いです。もちろん相手のため、というのが前提ではありますが。

ミュージシャンの場合、メロディーや歌詞で伝えられると思うんですよね。映画だと、演技、演出、ストーリーで伝えられると思います。それで人々を喜ばせたり、感動させたりする。それが私たちの場合は、システムで伝えるという手段になります。

自分の想いをどのようにシステムに落とし込んで、ユーザーさんに喜んで使ってもらえるか?というところが、ミュージシャンでいう歌になると思いますね。そういう想いで私はシステムをつくっています。

想いを伝達するための媒体が「プロダクト」でしょうか

そうですね。釣り人にさらに釣りを楽しんでほしい、人々がもっと釣り好きになるような世界をつくりたい、釣り業界の課題を解決したいという想いが、今のアングラーズにはあります。

その想いを伝達している媒体が、プロダクトである釣りSNSや釣船予約という位置付けです。

だからたくさんのユーザーさんが使ってくれていて、釣り業界の盛り上がりに繋がっていると思います。代表の若槻さんをはじめ、メンバーの想いが伝わっているところはあるので、媒体としての役割が大きく発揮されていると思います。

釣り業界にその想いが少しずつ伝播されていると思うので、同じモノづくりする立場としては、ちょっとうらやましくも思いつつ、私もがんばろうという気持ちになります。

いろんな想いがあると思いますが、理想的な想いはありますか

やっぱりハッピーを願う想いがいいですね。

私はあまりネガティブなことは考えないんですけど、幸せになるような想いが、サービスの根幹にはなってきます。負の感情がサービスに少しでも入ると、歪みが生まれると感じます。

個人的には、愚痴の吐き捨て場みたいなサービスはあまりつくる気がしなくて、サービスの属性自体もポジティブなものが好みです。それこそ釣りもまさにそうですね。釣りはエンタメ、趣味の領域なので、みんなが余暇を楽しむこと自体がハッピーに向かうための行為です。

それをさらに楽しくさせるのがアングラーズ。
もうハッピーど真ん中のサービスですよね。

世の中に幸せを増やすためのサービスはやりがいがあります。幸せを願っている「想い」を伝播するためのプロダクトをつくる、そのためのコードを書く、これはやっぱり楽しいです。世の中に価値を提供している実感が湧きますね。

ハッピーに向かうサービスは想像しているだけで楽しいです。

幸せにしたい想いがつくり手側に生まれ、その想いをユーザーさんと共有できるモノをつくる。それをちゃんと想いが実現できるモノ、伝播できるモノにしていく。その全体のプロセスが、モノづくりの本質だと感じています。

簡単に言っていますが、これは実際にやるとすごく難しいです笑。

ユーザーさんから厳しいレビューを頂くこともあって、事業開発はすごく難しいんですけど。その反面、やりがいがものすごくあります。喜んでくれている人もいます。だから喜んでくれる人をもっと増やしていきたい、という気持ちが湧きますね。

ちなみに前職はどちらにいらっしゃいましたか

アプリやウェブ制作をしていたITベンチャー企業です。受託も自社サービスもやっている会社だったんですけど、そこでつくる楽しさや考え方が培われていったのかもしれません。

20代前半からモノづくりの欲求があったんですけど、その頃はまだ実力が足りませんでした。

そんなとき、スキルを身につけさせてもらったのが前職でした。前職でかなり色々な経験をさせてもらって、1人でもサービスをつくれるようになったので、「じゃあ自分でやってみるか」と思い会社をつくりました。

きっと、たまたまプログラミングする環境に身を置いたことが大きかったと思います。

別にあまり得意なことがなくて。歌がうまいとか、足が速いとか、そういうスキルが私にはとくにありませんでした。歌とか足で誰かを喜ばせることはできなかったんですけど、プログラミングという手段が使えるようになりました。

それによって

プログラミングを使って、人を喜ばせることができるんじゃないか?

と思うようになりました。

たまたまプログラミングに携わったことがきっかけで、人を喜ばせられるイメージが湧くようになったんです。そう考えると、何か一つでも良いので、スキルを身につけると行動につながると思います。

実力を得ることで、夢の道筋を描けることに気づきました。

でも最初のきっかけは、あまりよくわからずIT業界に入って、そんなに勉強をしたことがなかったプログラミングをやることになったのがきっかけです。ほんとたまたまのご縁です。食わず嫌いにならず、なんでもやってみることは大切ですね。

前職のときに、趣味でモノづくりはされていましたか

ずっと映画が好きだったので、映画関係のサービスはリリースしました。今はもう閉じちゃったんですけど。映画でずっと何かやりたいっていうのはありましたね。結局まだ映画で実績を残せるものはつくれていないんですけど、またやれたらとは思っています。

実は、昔は映画の製作もしたかったんですよ。

映画監督とか、脚本を書いたりとか、そちら側に行きたくて。本当は映像や脚本とかの学校に通って勉強したかったんですけど、家庭の事情もあって働かないといけなくなって。それでITベンチャーに就職しました。

小さい頃から映画をたくさん観てきて、アイディアもいろいろあったので、自分でもなんかつくれそうな気がしていました。今は映画をつくるのがすごく大変だということは理解していますが、当時はなんかつくれそうな気がしたんですよね笑。

演技はできないし、歌も歌えないんですけど、 映画の脚本とか構想はできそうな気がして。想いを映画で伝えることによって人を幸せにできると思った感覚は、今のプログラミングでもちょっと続いてるところがあります。

伝える手段が、映画からプログラミングに移った感覚です。

子どもの頃から映画というモノづくりに触れて、作品づくりに興味を持ったことがモノづくりの原点です。それが今は、まったく畑違いのIT業界に一見いるようにみえて、本質的にはあの頃と変わらないモノづくりの気持ちのままでいます。

モノづくりの手段が変わっただけですね。

子どもの頃に観た映画で、印象に残っているものはありますか

途中から映画をつくる可能性を考え始めたので、映画を勉強する思考になっていたんですけど、純粋に楽しめた映画でいうと、バック・トゥ・ザ・フューチャーですかね。子どもの頃に観て、すごく面白かったです。

最近の課題としては、仮に120分の時間が生まれたときに、映画を観るよりも「2時間あれば勉強できるな」と考えてしまうことです笑。学ぶ意欲のほうが勝ってしまい、なかなか映画を最初から最後まで見るタイミングが減りました。

立石さんにとってどんな組織が理想ですか

それぞれが自立している組織ですね。

自立しているというのは、協力しないというわけではなく、「じぶんごと」として捉えられるという意味です。自分が最後の砦だという当事者意識がデフォルトであれば、責任感は自然と芽生えます。

例えばエンジニアであれば、仕様書がおりてくるのをただ待っているのは良くないです。自立しておらず、基本上に任せているだけの状態になると、「上が決めてくれない」「仕様を作ってくれよ」という感情になり、文句や愚痴が増えます。これは自責ではなく他責です。

このような状況は良くない組織で起こります。

自立している組織とは、個人が自立している組織です。個人が主体的に考え、行動できるため、組織全体が活気あふれる状態になります。周りを尊重して、協力しあう心が芽生えます。

アングラーズは、独立して業務委託で携わられている人が多いのもあり、自立している人の集まりだと思います。

当事者意識になりにくい環境というのはありますか

縛りが強い環境は、当事者意識が育まれにくいと思います。

ルールでガチガチに固められていたり、こちらが考える余地がない状態になると、思考タイミングが減ります。それは自分事化し難い状況ですし、優秀な人ほどモチベーション低下する可能性がありますよね。

良い組織は、ルールを固めすぎず、ある程度の考える余白がある状態です。何も決まってない完全な自由は自由じゃないとよく言われますが、ある一定の制約がありつつも、それぞれが自由に考えたり動ける自由が存在する状態。

それが考える余白、動ける余白です。

顧客先からの帰りにちょっとカフェに寄って息抜きしただけで、「一体何を休憩しているんだ!休憩せず早く帰ってこい!」と言われたら嫌ですよね笑。たぶんこれって、言っている人も逆の立場だったら嫌だと思います。窮屈極まりないです。

縛りが強すぎてもだめだし、何も決まっていないのもだめ。

大きな方向性は決まっているけど、そのなかで各チームや個人ごとの「ちょうど良い余白」が一体何なのか。これを適切に設計し、提供するのがマネジメントする側の役割だと思っています。これは単に役割の違いです。

組織によっては、これをみんなで決めている場合もあるかもしれませんが、ルールつくりに長けていない人がルールを固めると、基本的にあまりうまくいかないことが多いです。従ってマネジメント層は、「決めること」に長けていないといけないので、そこは実践で培わなければいけません。

このちょうど良い絶妙なバランスで余白が存在する組織は、やっぱり事業も会社も伸びています

社員もパフォーマンスを発揮して、キラキラ輝いて働いています。ちょうど良い余白を見つけるためには、自社の組織やメンバーをちゃんと観察して、それぞれを理解しないと設けることができません。

これが組織運営で一番難しいところかもしれません。

答えはないので、簡単ではないですよね。経営者やマネージャーの腕の見せ所ではありますが、この辺りの設計をミスることは当然あります。だからといって、その瞬間に社員が一斉に責めるような組織は、先ほどの自立していない組織です。

それぞれが自立している場合は、相手が真剣にやっていることがわかるので、お互いを許しあえます。認めあえるので、過剰に責め立てません。だからこそ、それぞれが自立している組織が前提であり、自立している組織が強いと思います。

あと相関関係があるかはわかりませんが、自立している組織は、主体的に問題を発見し、解決策を提案するため、ユーザーの本質的な心の声に耳を傾ける傾向が強いです。ユーザーファーストでプロダクトをつくっています。

これも自立しているからこそ、ユーザーの課題に寄り添えているのかもしれません。自分が自立していないと、他人の幸せを願えないですよね。自立してユーザーのことを考えられるからこそ、事業も会社も成長しています。

その原点は、組織や個人の「想い」にあると感じています。企業で掲げているミッションやビジョンがなぜ大切なのか、ここにつながってくると思います。


一緒にはたらく仲間を積極採用中!!

アングラーズは現在、エンジニアやCS、コーポレートMGRなどさまざまなポジションを積極的に募集しています。リモートでのコミュニケーションが多い当社ですが、年4回(*うち2回オンライン)の決起会を通じて一体感を高めています。

⚫️ 釣りに、仕事に、熱量の高いメンバーと、当事者意識を持って仕事がしたい!
⚫️ 社会へのインパクトが大きい仕事に携わって、経験値を上げたい!
⚫️ まだ誰も見たことがないサービスを世の中につくりたい!

など、釣りや趣味領域での事業に興味のある方はぜひ、私たちと一緒に釣り業界を盛り上げましょう!
少しでも気になった方は、以下よりエントリーをお待ちしております!

その他、採用情報はこちらからご覧いただけます!
ご興味のある方はぜひお気軽にエントリーください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?