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入り口までの案内人



I told you I can only show you the door.
You’re the one that has to walk through it.


このセリフをご存知でしょうか?
お馴染み、映画「マトリックス」でモーフィアスが初めてネオを預言者のもとへと連れて行き、マンションのドアの前で立ち止まって言うのがこれです。

吹替えでは
「入り口までは案内した。扉は自分で開け。」
となっています。

もとの英文に忠実に訳すると
「私にできるのは君に扉を見せることだけだと私は君に言った。君はそこを通り抜けなければならない人物なのだ。」
ってな感じですかね。

このセリフの意味が分かった時、私は“導き手”としてのモーフィアスというキャラクターの偉大さをズシっと感じました。


さて、ちょっとした質問です。

あなたがめちゃくちゃ好きなあの料理、想像してみてください。
例えば、その大好きな料理が、とあるレシピを教わることで、ちょっと手間をかけて自分で作れば外で買って食べる半額のコストで、いつでも「あの味」で食べたい時に食べられる!となったら。
また、そこで使うテクニックやコツで、他の料理も数倍簡単&美味しくできるようになるとしたら。

…どう思えたでしょう?

大きく分けて、2つの答えに別れるとしましょう。

①そのレシピを教わりたいと思った
②お金をかけても出来上がった状態で出て来るその料理がいい

大体の人は②の答えになるんじゃないかなと、私は予想します。

なぜか?

一時的には、その方が楽だからです。


目の前に初めて触る機械があるとしましょう。
隣にはその使い方を熟知してる人がいます。
その機械は誰でも操作できる設計で、あなたは今後も日常的に使います。
その機械は今ならエラーが出てしまっても、直せる人が隣に居るので心配無用で、好きにアレコレ機能を試せます。

あなたはどうしますか?

①先ずは色々自分で触ってみて、知りたい事は隣の人に聞く
②「わからない(できない)から、やって」



前者の質問も後者の質問も、①の選択は「その後も自分でできるようになる」という知恵が身につきます。

蛇足ですが、私が小さい頃通っていた某「公◯式」の算数ってこんな感じで。
先生から何の説明もなくプリントの1番最初にただ“ヒント”があるだけで、「先ずはその“ヒント”を読み解いて自力でやってみなさい」という学習方法でした。笑

②の選択は、某公◯式では先生に
「10×100+10(16-5)+(3-2)ていう問題の答え教えて!」
と言ってるのと同じなので、答えを教えてくれる先生がいなくなったら、いつまでも自分で計算して答えを導き出すことはできないわけですね。

そりゃ、答えを聞けちゃったら楽の極みですけど🙄


モーフィアスは作中、特に前半で多くの“ヒント”をネオに与えますが、“答え”は教えません。
鑑賞者も「それって、どういう意味?」と頭をひねる場面がたくさんありますよね。

けれど、その理由は“答え”は常にネオ自身が自ら見つけ出し、実感をもって理解することが必要だとモーフィアスは考えるからなんですね。

モーフィアスも公◯式なんですね。笑


けれど、よくあるなぞなぞとかクイズの“ヒント”って、“答え”がわかってると「それほとんど答え!」て思うことありません?


【なぞなぞ】
男性が女性に何やら真剣な話しをしていますが、男性は目を黒白しています。
男性は女性にどんな話しをしているでしょうか?

ヒント:「目」と「黒白」をそれぞれ別の読み方にすると…?

みたいな。


「まどろっこしい!!」とか「面倒だ!!」と感じられることの方が多いこの手法かとは思いますが。
基本的には私もモーフィアスのような(公◯式のような?)導き手、相談役を目指しています。

I can only show you the door.
You’re the one that has to walk through it.


これ、本当に、“気付き”を得るにはとても大事なことだと思っています。

大事なことなので、二度言ってみました😏



ちなみに!!

10×100+10(16-5)+(3-2)=1000+110+1=…
ってことで、ちゃんと計算した方にはエンジェルナンバーのラッキーが👼

そして、
【なぞなぞ】の答えは、「目(アイ)を黒白(こくはく)している」でした🥳


Angie☯️

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