プロとて完璧ではない
2022年の振り返りに換えて、最近感じていたこと。それはプロも地力だけでは必ずしも勝てないこともあるということ。そういう現象が何故起きるかと、それを味方にしようという話。
ここ1〜2年の大会を振り返って
2022年もSFLトライアウトやワールドウォーリアなど、たくさんのオンライン大会に参加させていただきました。
去年に比べると今年の成績は振るわなかったですが、一方で色々な経験や反省が得られたとも思います。
この記事の趣旨には直接関係ありませんが、下記のようなことが僕の反省です。
・メンタル鍛える。そのためにはまず体力から。
・比較的カジュアルな場での対戦で勝てなかった場合、ほったらかしにせず、リプレイ分析する(ランクマとか)
・メンタル鍛える。そのためには以下略。
・対策は普段から蓄積させる。直前に深く考えない。
・普段からワールドウォーリアやトライアウトのボリューム層(少なくともアルマス程度)以上の相手との対戦を増やす。要はランクマより密度の高い対戦環境を構築していく
・メンタル以下略
などなど。
反省はおいといて良かったことに目を向けつつ、本題へ入っていきます。
地力だけでは勝てない
ここ1〜2年、大会でプロライセンスを持っている人にあたり、運良く勝てることが何回かありました。(プロに負かされてる回数は当然ずっと多いですが…)
その中にはトップレベルと言って過言ではない方も含まれます。勝てて嬉しかったんで思わずツイートしましたが、我ながらあまりにそのムーブがダサすぎて小一時間後に消しました
だからと言って僕が彼らより強いと言う気は全くありません。地力や努力の観点では圧倒的に彼らが上です。
こういうことは1先や2先でないと絶対に起こり得ないことです。5先なら、いや3先でも負けてる可能性は高いです。
勝てた要因は単純です。相手がリュウ戦をあまりやってなかったことです。
リュウ戦なんてランクマをやらない人はほとんどやりませんよね。そりゃそうだ。
特別強い人が使うキャラでも、強力なネタを持っているキャラでもありませんから。火力があっても手足が短くて当たらなければどうということはない。
それゆえに普段やらないキャラとなり、対策の「穴」となってしまう。もちろん僕自身そういうことが多々ありますが、それはプロでさえ同じだということを大会を通じて垣間見たわけです。
シーンに居ないキャラはプロも知らない
今年はコーディーが非常に活躍した一年でした。ルークに続いてプロシーンに多く居たキャラだと思います。
その一因は今年の調整でサイドアーム(VT1、いわゆる「ナイフ」)を始めとする強化点を得たことが考えられます。
しかし、コーディーの激ヤバポイントとしてしばしば挙げられるゾンクやスウェー、立ち中Kなどに関しては、前のシーズンから全く変わっていません。
そういった強さをプロ勢は去年から指摘していたかというと、僕が知る限り全くそんなことはなかったです。仮に言ってたとしても声の大きさが足りないから強化されたんだよオラァン!!
それが一年後に言われるようになったのは偏にプロシーンに居たか居ないかの違いでしかないわけです。(一年前から使っていたのは竹内ジョンさんぐらい?)
極論、プロでも一年間知らなかった(少なくとも意に介してなかった)のです。言うのが一年遅えんだよオラァン!!
つまりプロでも必ずしもそのゲームを隅々まで知り尽くしているわけでは決してないのです。穴があるのです。
したがって短期戦ならアマでもプロに勝てる、格下でも格上に勝てる可能性があります。諦めることなく果敢に挑んでいいはずです。
「ゆらぎ」を希望に、「穴」を味方に
囲碁や将棋のプロに対してアマチュアがハンデなしに勝つことはまずありません。
一方で格ゲーでは(特にスト5では)比較的容易に大番狂わせが起こります。もちろんプロといえど絶対に敵わない人もたくさんいますし、プロでさえ完璧でないなら、況してや我々は欠陥だらけですが…
当然ですが、そういう実力差が結果を飛び越える「ゆらぎ」や対策の「穴」は自分にも牙を剥きます。
勝負事なのでそういうことで明暗が分かれることも多いでしょうが、出来るだけこの「ゆらぎ」を味方にしたいものです。
だから普段やることをやってるなら、臆せず希望を持って強い相手に胸を借りに行きましょう。来年の僕、聞いてますか。
今年もお世話になりました。
来年も当note、宜しくお願いします。