膝下にバネを
新作タイトル「ストリートファイター6」が出るまでの期間をどう過ごして次に繋げるかという話を、筆者のお気持ちを存分に垂れ流しつつ記していく。
「狭間の時期」を迎えて
4月1日、Evo Japanの2日目が終わったことで、ほぼ全てのプレイヤーにとってスト5の大きな大会は終わりました。この日を以て「スト5は卒業! スト6まではお休み期間」と思った方も多いでしょう。
今の期間は現行タイトル「スト5」が競技としては終了し、次のタイトル「スト6」の発売を待っている期間で「狭間の時期」とも言えます。
皆さん、思い思いの方法で気力を充電しているのではないでしょうか。
ここでは僕がこの時期に考えている「自分がやるべきこと」を、つらつらと語っていきます。
「次」に備える
この時期を最大限に利用して自分にとって足りないものを補充しておく。それが今の僕の戦略です。その一部は次のようなことです。
運動習慣と体力を作る
走り込み、筋トレ、汗。僕がこの世で一番苦手なものの一つです。(笑)
もともと体力は全くなく、スト5の間は多少無理をするとすぐ体調を崩していました。
なので、運動習慣を身につけ、体力を維持し、仕事の後でも格ゲーに取り組む余裕を残しておかなきゃなと。
仮に仕事を休むにしても回復に努める「守り」じゃなくポジティブな活動に費やす「攻め」の休暇にしたいものです。自己管理がうまくなりたい。
人間関係を作っておく
人脈作り、リアル立ち回り。僕がこの世で一番苦手なものの一つです。(笑)
しかし、格ゲーにおいて最も大事なものでもあると最近ようやく分かってきました。人脈というか、一緒に遊ぶ人の存在というものは。
僕はスパ4の終わりぐらいから格ゲーを少しずつ触り始め、ついぞ「格ゲー仲間」がいないままスト5が始まりましたが、今はもう数え切れないほどの「格ゲー仲間」が居ると思ってます。
幸いかなり強い人達とも一緒に遊べるようになったと思っています。いや、もっと正確に書くと、多少実力差があろうと大抵の格ゲーマーは対戦を申し込まれて嫌な気はしないということがわかりました。(超重要)
この点は前作スタート時の自分よりもこの点で圧倒的に有利だと思ってます。加齢は不利です
第一線で戦うプロはどうか知りませんが、普通のプレイヤーに関して言えば、ゲーム仲間が自分と同等以上に相手が強い必要など全くありません。
同じ大会に出たり、対戦会に居てくれたり、好きなときに軽口を叩いたり、そういう同じ目線の仲間の存在が大事だと思います。
ほとんどの人は、たった一人で格ゲーに向かい続けられる戦闘民族ではありませんので。
僕は自分が相手に好かれてるか嫌われているかなど、意図的かつ完全に棚に上げて、次はたくさん前ステさせてもらうつもりです。
いや、次と言わず、今のうちにスト5をやっている人と繋がりを少しでも多く作りたい。
レバーレスを練習しておく
これね、Hitboxを購入したのは結構早い段階だったのですが、ついぞスト5の大会に導入するレベルには全く至りませんでした。
最も大きな原因は移行するためのまとまった練習期間がなかったことだと思います。ちょいちょいワールドウォーリア予選などでレバーに戻されて、そのまま、みたいな。
大きな大会がない2ヶ月間というのは、これまでにないレバーレス移行のためのチャンスです。
正直に言うと、レバーレスを使い続けるかどうかはわかりません。スト6でレバーレスが明確に有利かどうか、現段階で判断できる人は居ないでしょう。
モダン操作が強いキャラが出てきた場合なんかレバーレス一択になる可能性もあるし、逆にモダンやっぱ強くないね、になるかも知れません。
というわけで「レバーレス有利の場合に向けて念の為にやっている」という感じです。ただ昇龍が一生出ません。
環境を整えておく
まずCPTをどういう環境で行うのかの声明をチェックし、同等の環境を揃えておこうと思ってます。特にゲームハード、モニタのリフレッシュレートは入力遅延に大きく影響するため、大事です。
恐らく7割がたPS5かPS4で大会が行われると思いますが、僕はまずSteam版に備え、5年ぶりに自作PCを組み直すなどしました。
(実はスト5でも早期にPCで遊べる環境は作っており、結果的にそれは無駄にはなりませんでした)
あとはカプコンさんが情報を出してくれ次第、そのゲームハードを購入する予定です。
あとはレバーレスコントローラーの上+下→ニュートラルへの変更なども、ファームウェアのアップデートを済ませました。
体験版で予習しておく&スト5を走り切る
この記事を書いているまさに当日、PS4版スト6の体験版がプレイ可能になり、誰でもゲームの雰囲気を掴めるようになりました。
以前のβテストのようにオンライン対戦はできませんがオフ対戦は可能なようですし、工夫すればトレモのような使い方もできるようです。(使用キャラはリュウとルークに限る)
これで予習しない手はありません。
一方で、スト5に課題を残している人はスト5をやり切るのも非常に大事だと思います。ランクの高さはスト6への自信にも繋がります。
よって、ギリギリまでランクアップを目指して工夫することも、格ゲーへの理解と経験値を与えてくれると考えています。
今を懸命に生き、努力し、楽しむ
上に書いてきたことは、ある程度は直接格ゲーに関わることです。
その一方で、矛盾することを書くようですが、格ゲーに関係ない日常の全ての行いが次に繋がっているのではないかなと思います。
というのも、僕は格ゲーで強くなりたい、もうめっちゃ強くなりたいとは思っていますが、かと言って他の全てを捨てて諦められるほどは腹を括れない半端者です。
スト6が出ても、今の経済基盤や生活サイクル、人間関係を崩すことはしませんし、仕事を辞めてゲームに専念することなどあり得ない訳です。
自分にできる取り組み方でベストを尽くそうと考えている中、まるで全てのことが次への貯金、土台作りであるかのように感じています。
積読を消化しておく。
仕事を頑張っておく。
会いたい人に会っておく。
仕事や英語などの勉強をしておく。
行ったことないところに行っておく。
美味しいものを食べて酒を飲んでおく。(笑)
こんなこと全て、このnoteを書いていることも、次に繋がるような気がしています。
特に仕事絡みは重要だと思っています。若いプレイヤーほど気合を入れてスタートダッシュしようと考えていると思います。鼻息荒く優勝賞金100万ドルを狙う若者は多いでしょう。
なんかスト6のAmazon限定版ってちょっと特別仕様らしいですね…僕はDL版買いますけども。
話を戻すと、しかし、年齢を重ねるごとに、体力的にも環境的にも、短距離走はキツくなってきます。
したがって僕は中長期的な取り組みを前提にせざるを得ません。起きている時間のほとんどを費やすことになる「仕事」を効率よく行ったり質を高めたりすることは、プレイ時間の捻出だけでなく、格ゲー引退後の人生にも大きく影響するでしょう。
僕にとって、スト6は真剣に向き合う人生最後のゲームになる可能性があると思っています。競技環境によっては、スト5のように完走することなくドロップアウトすることさえ有り得るかも知れません。
先のことは分からない、だから全てをやり切っておきたい。
この狭間の時期。思いっきり膝下にバネを溜め、スト6で大きく飛躍したいなと思っています。
「次」で会った皆さん、対戦よろしくお願いします。