私を育ててくれた言葉~その5「笑顔はすべてを凌駕する」
ずいぶん前、何人かの男性に、「こんな女性と仕事をしたい」というテーマで寄稿してもらったことがあります。
男性目線で、できる女性の条件とは何かを語ってもらう企画だったのですが、どのコメントも「ふむふむ、なるほど」とためになることばかり。なのに今、その中の一つも思い出せないのだからあきれてしまいます。
でも、ただ一つ、覚えている一文があります。それは、出版プロデューサーのY氏の原稿だったのですが、1)美人であること、2)気が利くこと、といった項目がいくつか並べられていたと記憶しています。そして、最後にこう書いてあったのです。
「しかし、笑顔はそれらすべてを凌駕する」と。
つまり、いろいろ言ったけど、それらが全部なかったとしても、笑顔さえ素晴らしければオッケーだよと。
うーむ、うなってしまいました。
「どうせ女の子には愛敬しか求めないんでしょ」というイジワルな見方もできますが、私はYさんのあたたかを感じました。
小さな欠点には目をつぶって、いいところを見てあげるよ!というメッセージが伝わってきたからです。
この言葉は本質をついているとも思いました。
有能だけどムスっとしている人よりも、少々ドジでも笑顔が気持ちのいい人と仕事をしたほうが楽しいし、いい結果も出せるものです。
Y氏はそのことを知っていたのだと思います。
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