大谷の年俸のみでチームを作ってみた
エンゼルスファンの皆さん、こんにちは!
先日大谷選手の契約先がドジャースとついに決まり、金額の大きさとその複雑さが毎日のように注目されています。総額7億ドルのうち6億8000万ドルが後払いとなるのですが、今回は後払いを含まない7億ドルを10で割り、単純計算で年俸7000万ドルととらえその7000万ドルでオールスターチームを組んでみた、という記事を見てきました。
そこで紹介されていたチームのメンバーを今回は紹介していきたいと思います。以下が今回紹介されていたサイトです。原本を見たい方はそちらをどうぞ。
1. Corbin Carroll (LF, ARI)
2024年年俸 : 362.5万ドル
ダイヤモンドバックスは2022年の後半にデビューし、32試合に出場したプロスペクト、Corbin Carrollと昨オフ8年1億1100万ドルの超大型契約で延長しました。
そして今年、早速その契約に見合う形、というかそれ以上の活躍を見せました。今シーズンは.285/.362/.506、134OPS+、30二塁打、10三塁打、25本塁打、76打点、116得点、54盗塁、5.4WARと大活躍し、ナ・リーグの新人王に満票で選出され、MVP投票も5位でした。一気にチームの顔となったといってもいいでしょう。
ルーキー史上初、25本塁打 - 50盗塁を記録したCarrollがこのチームのリードオフマンとして入りました。
2. Adley Rutschman (C, BAL)
2024年年俸 : 74万ドル
2019年のドラフトで全体1位指名を受けたRutschmanは着実にメジャーへの階段を上り続け、今やチームの顔ともなっています。
2022年はルーキーで史上5人目の捕手であるWAR5以上を記録し、オリオールズの正捕手としての座を確立させました。そしてその勢いはとどまらず2023年はオールスター先発出場、シルバースラッガー賞も受賞しました。
25歳の彼はオリオールズと契約延長する可能性が高そうですが、今のところは年俸調停権取得前ですので、最低年俸の74万ドルです。
3. Ronald Acuna Jr. (RF, ATL)
2024年年俸 : 1700万ドル
2023年、ナ・リーグの方のMVPを満票で受賞したAcuna Jr. は1700万ドルとこのチームの中では年俸が高めですが、彼の成績を見れば払い過ぎには見えないでしょう。
25歳の彼は.337/.416/.596、35二塁打、41本塁打、106打点を記録し、73盗塁、OPS+168、217安打、149得点、373塁打はすべてリーグトップの数字でした。
近年のブレーブスは若い有望選手を安く契約延長することでチームを囲い込んでいるため、Acunaもその一人として8年1億ドルの超格安で延長した。なお彼は大谷と同時に新人王も受賞しています。
4. Yordan Alvarez (DH, HOU)
2024年年俸 : 1083.3万ドル
2019年にア・リーグ新人王を獲得して以来、彼は5シーズンで.295/.390/.588、165OPS+ととにかく打ちまくってきました。
26歳の彼は、過去3年間で平均34本塁打、99打点、4.8WARを記録し、アストロズのワールドチャンピオンや地区優勝などに大きく貢献してきました。
2023年は6年1億1500万ドルの延長契約の初年度で、最初の3年間はとても安い価格だが、最後の3年間で年俸が2680万ドルに跳ね上がる仕組みになっています。
5. Bobby Witt Jr. (SS, KC)
2024年年俸 : 74万ドル
彼は今シーズン30本塁打-30盗塁を記録したが、これを達成したショートは今まで以下の6人しかいません。
まだ彼はメジャーで2年間しかプレーしていませんが、2019年ドラフト全体2いである所以をはっきりとさっそく示しています。再建中のロイヤルズの中で間違いなく今後を引っ張っていく存在になるでしょう。
23歳の彼は、ルーキーの昨年は全体的に守備が良くなかったが、今シーズンはそれをも改善させ、走攻守そろったバランスの良いリーグを代表するショートへの階段を順当に駆け上がっています。
6. Triston Casas (1B, BOS)
2024年年俸 : 74万ドル
レッドソックスは今までにMookie Betts、Xander Bogaerts、Rafael Deversらの数々のスター選手を輩出してきましたが、Casasはそれに続く選手となるでしょう。
2018年に1巡目で指名された彼は、ルーキーとして今季、スタートこそなかなか上がらなかったが、オールスター後は54試合で.317/.417/.617、15本塁打、38打点を記録し、最終的にア・リーグ新人王投票3位に入りました。
彼はまだ23歳であり、年俸調停権を初めて取得するのが2025年シーズン後なので今後ボストンは安く力強いパワーヒッターを保有できることになります。
7. Gunnar Henderson (3B, BAL)
2024年年俸 : 74万ドル
Adley Rutschmanが全体1位で指名された2019年ドラフトと同じ年に全体42位で選ばれたのがこのGunnar Hendersonです。
22歳の彼はRutschmanは昨年レギュラーに定着したが、その1年後の今年レギュラーに定着し、ア・リーグの新人王に輝きました。守備はショートとサードで半々くらいで出場しました。OPS+は125、66長打、6.2WARという圧倒的な打撃成績を残しました。
トッププロスペクトのJackson Hollidayがマイナーで待機していて、昇格後はショートを守ることになるのが予想されるので、Hendersonは将来的にはサード湖底になる可能性が高そうです。
8. Ha-Seong Kim (2B, SD)
2024年年俸 : 700万ドル
KBOで7年間大活躍した後、2021年のシーズン前にKimは4年2800万ドルでパドレスと契約しました。そして3年間でも堅実な守備を見せている。
28歳の彼は2022年、主に守備で多く貢献しWAR5を記録しました。そして今年は打撃面でもレベルアップし、140安打、17本塁打、60打点、84得点、38盗塁で5.8WARを記録しました。
今季は守備が下がるどころかむしろ上がっているのでユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を受賞しました。さらにナ・リーグのMVP投票でも得票しました。契約が残っているは来季のみで、来オフにFAになります。
9. Michael Harris II (CF, ATL)
2024年年俸 : 500万ドル
Harrisは2022年、マイナーのAAから飛び級してメジャーに初昇格、その後114試合に出場して.297/.339/.514、133OPS+、49長打、20盗塁、5.3WARを記録し、ナ・リーグの新人王を受賞しました。
ブレーブスはルーキーシーズンが終わる前にブレーブスお得意の囲い込み政策で8年7200万ドルの格安で契約延長しました。
22歳の彼は2023年、ルーキー時代ほどの成績は残せなかったが、センターで出場しながらWAR3.4、114OPS+、54長打、20盗塁、さらに堅実な守備を見せました。
ベンチ
・Gabriel Moreno (C, ARI)
・Matt McLain (INF, CIN)
・Nolan Jones (OF, COL)
・Brendan Donovan (UT, STL)
→全員74万ドル
キャッチャーのGabriel Morenoは2023年ブレイクし、ポストシーズンでは17試合に出場し4本塁打、12打点を記録しダイヤモンドバックスのワールドシリーズ進出に大きく貢献しました。23歳の彼は2028年まで保有可能で、さらに年俸調停権を取得するのも2025年のオフなのであと2年は最低年俸で保有可能です。
Matt McLain (129OPS+、43長打、14盗塁、WAR3.7)とNolan Jones (138OPS+、46長打、20盗塁、WAR4.3)はナ・リーグのトップクラスの新人で、最低年俸で保有できるのはかなり大きい。
ベンチ枠最後はBrendan Donovanで、彼はユーティリティ性が高い。26歳の彼は1B、2B、3B、SS、LF、RFで先発出場し、OPS+115、10二塁打、11本塁打、34打点を記録しました。
先発1 : Logan Webb (SF)
2024年年俸 : 800万ドル
2021年にブレイクして以来、彼はジャイアンツのエースとして君臨し、メジャー全体でもトップクラスの成績を収めています。
27歳の彼は2023年、メジャートップの216イニングを投げぬき、防御率3.25、WHIP1.07、194奪三振を記録し、ナ・リーグサイヤング賞投票の2位になりました。
4月にした5年9000万ドルの延長契約は来年から始まり、2024年は800万ドル、2025年は1200万ドル、その後の3年間は合計で7000万ドルの超安い契約です。
先発2 : Spencer Strider (ATL)
2024年年俸 : 100万ドル
ブレーブスはお得意の囲い込み契約を先発のStriderにも行った。来年の年俸は何と100万ドルであり、最多勝、最多奪三振のタイトルを獲得している選手にしてはあまりにも安すぎます。
25歳の彼は2022年にルーキーとして活躍した後、6年7500万ドルで契約延長しました。最初の3年間はわずか600万ドルで、そのあとの3年間は6400万ドルである。そのあとに2200万ドルの球団オプション付きです。
今シーズンは20勝5敗、防御率3.86、WHIP1.09、281奪三振を記録しました。彼は今メジャーで最も三振をとれる選手かもしれません。
先発3 : George Kirby (SEA)
2024年年俸 : 74万ドル
Kirbyは今シーズン190.2イニングを投げて、172奪三振を記録した一方で、与えた四球はわずか19と制球力が抜群の選手です。オールスターにも選出され、サイヤング賞投票でも8位に入りました。
彼の球種は96.1マイルのストレート、シンカー、スライダー、カーブに加えて最も信頼できた球種はスプリットでした。
Logan Gilbert、Bryce Miller、Bryan Wooに彼を加えたマリナーズの生え抜き先発ローテーションは相手チームにとって大きな脅威になるでしょう。
先発4 : Kyle Bradish (BAL)
2024年年俸 : 74万ドル
右腕のBradishは2022年、ルーキーとして117.2イニングを投げて防御率4.90、WHIP1.40、111奪三振とあまり良いといえる成績ではありませんでした。
27歳になって臨んだ2年目の今年、168.2イニングを投げて12勝7敗、防御率2.83、WHIP1.04、168奪三振を記録し、ア・リーグのサイヤング賞投票4位になりました。一気に成長しオリオールズのエース格にまで成長しました。
オールスター後の成績は特に素晴らしく、防御率2.34、WHIP0.91を記録しています。2024年はさらなる成長に期待できるでしょう。
先発5 : Tanner Bibee (CLE)
2024年年俸 : 74万ドル
Bibeeは2023年が始まる前、Baseball Americaのプロスペクトランキングでは球団7位、全体86位の評価を受けていました。
24歳の彼は4月後半にメジャーデビューを果たし、最終的にア・リーグで最も成績が良い新人先発投手となりました。25先発で142イニングを投げ、10勝4敗、防御率2.98、WHIP1.18,141奪三振を記録しました。
特に最後の16先発はいずれも自責点3以下に抑えて、防御率2.50、WHIP1.14を記録し来年にはさらなる期待が高まります。ア・リーグの新人王投票では2位になりました。
ブルペン
・Michael King (RHP, SD)
・Matt Brash (SEA, RHP)
・Tyler Holton (LHP, DET)
・Yennier Cano (RHP, BAL)
・Bryan Abreu (RHP, HOU)
・Jhoan Duran (RHP, MIN)
・Alexis Diaz (RHP, CIN)
・Camilo Doval (RHP, SF)
King→260万ドル、Abreu→200万ドル、その他→74万ドル
右腕のMichael KingはSotoのトレードでパドレスに移籍したばかりの選手です。彼はロングリリーフとしてもセットアッパーとしても期待できるので使いやすい選手です。
Matt Brashは対戦した308人のうち107人から三振を奪いました。それにTyler HoltonとYennier Canoはルーキーとして活躍しました。
Bryan Abreuは主にRyan Presslyにつなぐセットアッパーとして活躍し、72試合で防御率1.75、WHIP1.04,K/912.5、5セーブ、24ホールドを記録し、チームトップのリリーフ投手でした。
そのほかの救援陣はJhoan Duran (27セーブ、防御率2.45、12.1K/9)、Alexis Diaz (37セーブ、防御率3.07、11.5K/9)、Camilo Doval (39セーブ、防御率2.93、11.6K/9)の三振が取れまくるクローザーたちです。
まとめ
今回使用した総額は6963万8333ドルです。
大谷選手の7000万ドルはもちろん、彼の活躍と今後の期待に見合っていると思います。
というわけで今回は、この7000万ドルがあればこんなドリームチームも作ることができるんだぞ、という記事でした。