FA市場で獲得すべき先発投手は?
エンゼルスファンの皆さん、こんにちは!
前回のNoteではトレードで獲得すべき先発投手を見ていきましたが、今回はFA選手に焦点を当て、この中で獲得すべき先発投手を見ていこうと思います。
各種項目は前回のトレードの方と同じように分けてあります。
そして対象選手はMLBのFAランキングの中でまだ契約先が決まっていない先発投手の上位4人とします。その4人とは、山本由伸、Blake Snell、JordanMontgomery、今永昇太です。
それでは早速見ていきましょう!
2023年成績
山本由伸 (オリックス)
まずはオリックス・バファローズからポスティングでのメジャー移籍を目指す山本由伸選手です。
山本選手の日本での成績はもはや語る必要もないでしょう。2023年も圧倒的な成績を収め、3年連続「投手4冠」、防御率1.21はパリーグ歴代2位、3年連続MVPと沢村賞と日本でやり残したことはないといっても過言ではありません。
1イニングあたりに出すランナーを表すWHIPも0.88とランナーすら出させない投球を続けています。
日本のエースにまで上り詰めた彼はWBCの侍ジャパンにも選出され、2試合(1先発)で防御率2.45、奪三振12は大会2位と日本の優勝に大きく貢献し、国際大会でも十分通用しています。
Blake Snell (SD)
続いてはパドレスからFAになっているBlake Snell選手。
今シーズン彼は自身2度目となるサイ・ヤング賞を獲得。2018年にもレイズでサイ・ヤング賞を獲得している彼は史上7人目となる両リーグでサイ・ヤング賞を受賞した選手となりました。
そんなサイ・ヤング賞を獲得した今季はリーグトップの防御率2.25を記録。99個の四球はリーグ最多ながらもヒットを打たれず要所を締める投球で勝ち星を獲得してきました。
Jordan Montgomery (TEX)
続いて、レンジャーズからFAとなっているJordan Montgomery選手。
今シーズンはシーズン途中のトレードデッドラインに移籍し、カーディナルスとレンジャーズの両方で活躍をしました。10勝11敗と勝敗こそ負け越しているものの、防御率は3.20、188.2回をなげるなど十分な活躍をしました。
特にレンジャーズ移籍後のほうが成績が向上しており、ポストシーズンでは3勝1敗、防御率2.90とレンジャーズの世界一に大きく貢献しています。
今永昇太 (横浜)
最後は横浜DeNAベイスターズからポスティングでの移籍を目指す今永昇太選手です。
「投げる哲学者」との異名もある今永選手は今や日本を代表する左腕投手です。特に奪三振数174を記録し、横浜のエースとして今期も大きく活躍しました。防御率も毎年のように安定して2~3点台に収めており、通算の防御率も3.18となっています。また2022年には日本ハム相手にノーヒットノーランも達成しています。
彼も山本同様今年のWBCの侍ジャパンに選出されており、3試合に登板し防御率3.00、特に決勝のマウンドに先発したのが印象に残っている方も多いのではないでしょうか。アメリカ相手に2イニングしか投げませんでしたが、メジャーの打者にも通用することはわかりました。
持ち球
速球
MLBでの記録とNPBでの記録を比較するのは違うかもしれませんが、この中で一番ヒットを打たれていないのは山本、球速が速いのはSnellになっています。Snellのストレートは被打率こそ.255であるものの空振りが多く取れる球になっています。
Montgomeryはこの中で唯一シンカー(ツーシーム)を速球として多投しており、ゴロを量産しています。
今永のストレートは回転数が素晴らしく、MLBのどの左腕よりも高い回転数を誇ります。このストレートはWBCでも世界を前に披露し、世界へ通用することを証明しました。
変化球
続いて、変化球。それぞれの最も投球割合の高い変化球を集めてみました。山本はフォーク、Snellはカーブ、Montgomeryと今永はチェンジアップを決め球とします。
山本のフォークはスピードが速く、このように鋭く落ちる球は間違いなくメジャーで通用するでしょう。もっとも、山本が優れているのはフォークのみではなく、カーブなどのその他の球種もすべて一級品です。
Snellのカーブは今季の被打率が.079、空振り率56.3%からもわかるとおり、バットに当てることすら難しく、あたってもなかなかヒットにできないことが分かります。Snellはそのほかにチェンジアップとスライダーも投げます。変化球はどれも被打率1割台で、効果的に働いています。
Montgomeryのチェンジアップは被打率こそ.239とものすごく低いわけではないものの、他の速球、カーブ、カットボールを操り緩急を使って三振をとったりゴロを打たせて取ります。特筆すべき変化球があるわけではないものの、どの変化球も空振りを多く取れます。
今永もチェンジアップを武器に三振を取る投手です。投球全体の半分以上がストレートが占めますが、変化球の中で最も使っているのがチェンジアップ、その次にスライダーと続きます。特に今永はストレートが持ち味なので、そこにチェンジアップが組み合わさるコンビネーションは抜群でしょう。WBCではチェンジアップでアメリカ代表のGoldschmidtからも三振を奪いました。
稼働率・故障歴 (2021-23)
山本 : 75先発、66QS、88.0QS%、550.2回、1先発あたり7.1回
Snell : 83先発、38QS、45.8QS%、436.2回、1先発あたり5.1回
Montgomery : 94先発、43QS、45.7QS%、524.1回、1先発あたり5.2回
今永 : 62先発、45QS、72.6QS%、411.2回、1先発あたり6.2回
続いて、先発投手として一番気にしなくてはならない稼働率。日本で投げていた2人の投手は試合数の関係で多少登板数が少ないですが、どの投手も過去3年間大きな故障もなく投げぬいてきました。
逆にクオリティスタートや1先発あたりの投球回数に関しては日本の投手の方が優れています。もちろんNPBであるということも関係しているとは思いますが。
この中で強いて稼働率に不安がある投手といえば、Snellであるか。他の投手に比べると全体的に投球回数が少なく、規定投球回に到達したのはメジャー8年間で2回のみだ。ただシーズン全休などのそこまでの離脱はしていないのでそこまで不安になる必要はなさそうだ。
予想契約額
今回はMLB TradeRumorsの予想額を紹介していきたいと思います。
Aaron NolaやSonny Grayらの有力先発候補たちは早々に契約をしてしまったため、残っている彼らの金額は予想よりも高くなるかもしれません。
先発投手を補強したいチームはとても多く、競合になったら金額が大きく跳ね上がる可能性すらある。特に山本は10~15球団が興味を持っていたともいわれ、総額3億ドルに達する可能性もあるだろう。
個人的に獲得してほしい選手
ではズバリ、私が獲得してほしい投手は…
Montgomery投手です!
個人的には一番ローリスク・ハイリターンなのかなと感じたからです。もちろん山本が一番人気であることは間違いありません。それが故に価格がどんどん高騰していくでしょう。さらにヤンキースやドジャース、メッツなども獲得を目指しているということで、彼らよりも良い条件を出すのは難しいかなと。メジャーで活躍することは間違いないでしょうが、年俸3000万ドル級の活躍を初年度からするのか、と考えると、可能性は全然ありますがその分リスクがあると感じたので。
まとめ
今回は、エンゼルスが獲得すべきFA先発投手、と題し市場に残っているFA先発投手4人を紹介してきました。そのほかにも、Lucas Giolito、Marcus Stroman、Michael Wachaなど実績のある先発投手が数多く残っています。ただ個人的にはエース級をFAでもトレードでもいいので一人確保してほしいところですね。
今後もエンゼルスの補強に期待しましょう!!
Let’s Go Angels!!